夏の下痢対策

夏の下痢対策について考えてみましょう。

冬ほど嘔吐下痢症も流行らない、と思いがちですが、夏にかけて活発になるウイルスや細菌も多く、子供たちの通う学校では「流行性嘔吐下痢症に注意」という喚起もあるほどです。十分に注意して、夏を乗り切りましょう。 

夏に起こりやすい下痢の予防と対策

手洗い・うがいは冬だけでなく、一年中きちんと行うようにしてください。地味ですが、感染による嘔吐下痢症を最も防ぐことのできる有効な方法です。手を拭くタオルの管理も気をつけましょう。

夏は暑さにかまけてつい体を冷やしてしまうことが多いものです。冷えない服装を心がけましょう。クーラーが効いている場所では特にお腹や腰周りを守るようにしてください。
また、首の周りを温めると体全体が温かく感じます。ちょっとしたストールやカーディガンを持ち歩くようにしましょう。

ご家庭でも、クーラーに頼らず風通しを良くして暑さを凌いだり、足を水につける、外に水を打つなどの工夫をして体の冷やしすぎを防ぎましょう。

体を冷やしすぎると下痢になりやすいだけでなく、体の抵抗力も低くなります。病気を貰いやすくなり、風邪を引きやすくなることも考えられます。
ある程度クーラーを使って熱中症を予防することも必要ですが、少しでも涼しい時間帯にはクーラーを止めて空気を入れ替えたり、お風呂上りは止めておくようにして、体が「本来の暑さ」をきちんと感じることも重要です。ある程度暑さに強くなるためにも「クーラー漬け」は避けましょう。

夏の食べ物にも下痢の原因が…

また、夏の食べ物は体を冷やすものが多いので、食べ過ぎに注意が必要です。夏野菜や南国の果物はとても美味しいのですが、体を冷やす成分が入っています。それだけを連続して食べるのではなく、根菜や薬味なども取り入れて食べるようにしましょう。

冷やし中華やお素麺には体を温める食べ物であるねぎやごま、しょうがをプラスしてみてくださいね。トマトやレタス、きゅうりだけではどうしても体が冷えますし、栄養のバランスも崩れてしまいます。

夏に気をつけるべきは食品の管理です。 商品を冷蔵庫できちんと冷やすのも大切ですが、食品を切るまな板や包丁、それらを洗うスポンジ、その他ふきんなども十分に消毒・乾燥させるようにしてください。まな板は野菜と肉・魚を切る面を別にしたり、それぞれ専用のまな板を用意するのもいいですね。

腸内環境を整え下痢を予防

腸内環境が整っていると、少しくらいの雑菌が体内に入ってもなんら影響がないこともあります。逆に、腸内で善玉菌よりも悪玉菌が優勢になっていると、ちょっとしたことでも下痢が起こる可能性があります。

夏はとにかくしっかり食べる!というのももちろん考え方のひとつではありますが、油で調理した肉ばかり食べていると腸内環境は悪化してしまいます。「バランスよくしっかり食べる」も意識して、ビタミン、ミネラル、そして乳酸菌や食物繊維もたっぷり摂取しましょう。

腸内環境を整えよう

また、レトルト食品やコンビニ食品など、添加物がたくさん含まれている様な食べ物は有害な物質が多く、当然腸内の環境を悪くしてしまいます。消化力、免疫力も低下します。
腸内が弱くなると正常な働きが行なわれにくくなり、水分調整も正常に出来ず、水分の多い、つまり下痢状態の便となってしまうのです。

おなかの弱い方は、まずは添加物、インスタント食品、惣菜やレトルト食品、ファーストフードを避け、手作りの温かい物を食べましょう。

冷たいものを食べると体が冷え、腸内環境も悪くなります。
まずは食生活に気を付け、サプリメントを上手に利用しながら腸内環境を良くして腸内を正常な状態に戻すことが下痢改善のためには一番の近道です。