下痢が続く原因は様々ですが、多くの場合は生活習慣によって下痢が続く原因となっていることが多いものです。
下痢が続く原因はLGSかもしれない?
下痢が続く原因の中の一つに過敏性腸症候群(IBS)が挙げられますが、他の症候群としてLeaky Gut Syndrome、腸管壁浸漏症候群(LGS)があります。こらはまだ馴染みのない症状ではあるものの、着実に現代日本人に増えています。
「下痢が続く」、「腸内ガス」、「膨満感」などの症状は殆どが過敏性腸症候群として説明されていますが、なかにはLGSが関与していることも少なくありません。
LGSは、腸管壁における過度の浸透状態を表します。
言葉を変えれば、腸管壁に大きな穴が開いて、バクテリア、毒素、及び、食物が漏れ出し、血液の中に入り込む症状です。
医学的な言葉で定義すると、腸粘膜からの高分子化学化合物質、食物アレルゲン、また、萎縮性粘膜に関連する毒素の物質透過性が増加する症状となります。
腸粘膜は、人間が生きていくための栄養素とエネルギー源の入り口です。化学物質への感受性増大、線維性筋肉痛、および食物アレルギーの増加は、このLGSによって引き起こされる場合が少なくありません。
腸の粘膜によって形成されている「腸壁バリアー」は常に完璧なものではなく、日々変化しています。この「腸壁バリアー」は腸内細菌の善玉菌が担っており、これまた腸内善玉菌も常に完璧に存在しているわけではありません。
腸内では悪玉菌と善玉菌の領域争いが常に行われているからです。
分子量(物の大きさ)が小さい物質は、腸の粘膜の上皮組織から正常に吸収することができます。しかし、LGSによって粘膜に穴があくと、通常の10倍もの食物や化学物質の塊が血液中に流れ込みます。
つまり、大きな分子の物質は腸粘膜の上皮組織から正常に吸収されないことになります。
腸管壁が炎症を起してLGSになった場合、ミネラルやビタミンを血中に運ぶためのたんぱく質にもダメージがおこり、結果として、ミネラル及び、ビタミン欠乏症を来すことになります。
LGSの主な要因として
・化学合成食品添加物
・着色料
・抗生物質
・電子レンジで温められたコンビニ弁当の容器から析出する環境ホルモン物質・・・などです。
ロスアンジェルスのDr.ポールは、「おそらく日本人の70%がLGSによる何らかの障害を受けている」と言います。数えるだけでも現代日本人の食生活にはLGSを招く要因がひしめいています。
下痢の原因がわからない時には、とりもなおさず腸内の善玉菌を増やすことが一番の早道です。
腸善玉菌が多いと、腸内を正常に保とうとする働きが強くなるからです。腸内環境が良好になってくると、腸内メンテナンスが十分に行われますので、下痢が続く原因も解消され、下痢が自然と改善されてきます。
腸内善玉菌を増やすのに必要なサプリメントがありますので、上手に利用しましょう。