下痢の治し方㉗

下痢が続く、下痢がなかなか治らないなど便に異常を訴える人が多いものです。
下痢と便秘は正反対の症状ですが、腸の動きに問題が生じている「便通異常」に関しては同じです。

下痢の治し方27…下痢便のうんちができるまで

では、下痢の原因の問題のうんちは一体どのようにして生じているのか、どこで下痢うんちができるのか下痢の原因や要因になりそうなものを考えていきましょう。

食事をしてからうんちができるまで

①    食べ物を選ぶ・・食べたものが形となる
下痢になっているから、下痢が続からといって消化の良いものを、食物せんいが少ないものを摂っていると、うんちの形を作るものが少なくなり、下痢の原因にもなります。
食べ物の中には下痢が起こる原因となる食品添加物などがありますので十分に選んで食べましょう。

②    食べる・・・しっかり噛みましょう
食べ物を歯で噛み砕き、唾液と混ぜわせる。唾液が食べ物としっかり混ぜあわさることで第一段階の消化が行われることになります。消化が十分に行われないと未消化部分が多くなり下痢の原因になります。 食事はしっかり噛んで食べていますか?

③    食べ物が胃に入る・・・ドロドロの粥状態になる、便意が起きる
胃に食べ物が入ると、胃液で食べ物がドロドロの粥状になります。また胃に食べ物が入るとその情報が大腸へ伝えられ、大腸は腸内の便を直腸に送ろうと活動を始めます。

これは「胃、大腸反射」といって食事をすると便意が起こるという生理現象です。

胃結腸反射は、消化器系統の働きをスムーズにするための合理的な反射ですが、これが過剰に起きると困ることになります。
食べるとすぐ下痢になる人はこの胃結腸反射が過敏になっているので下痢の原因になるのかもしれません。 胃で食べ物が消化される時間は約3時間余りです。

下痢の原因は冷え2

④    ドロドロ状態の食べ物が小腸に入る・・栄養や水分を吸収する
胃で消化されたたべものが十二指腸を経て、小腸へ送られます。食べたものは小腸でさらに細かく消化され、水分や栄養分が吸収されます。小腸での消化時間は3~7時間かります。

小腸で吸収される養分は,水に溶けた状態で吸収されます。よって、結果的に、小腸での水分吸収量が大腸よりも多くなります。小腸で95%,大腸で約4%の水分が吸収され、残りが糞便として排出されます。

⑤    小腸で吸収された残りが大腸に送られる・・残りかすが便となる
大腸でさらに水分やミネラルが吸収され、残りが便となります。この時、残りかすに食物せんい、腸内細菌の善玉菌の数が少ないと色、形の良いうんちが作れません。

下痢の原因善玉菌が少ないかあるいは食物せんいが少ないかどちらかになります

さらに腸内での善玉菌が少ない(腸内環境が悪い)と腸壁が荒れてしまい、大腸での水分吸収が十分にできなくて下痢便となる可能性があります。

ストレスの多い人は腸内善玉菌が少なくなることがわかっています。ですからストレスが多い方と思われる方、腸内善玉菌が少ないと思われる方は腸内善玉菌をサプリメントなどで定期的に補充しましょう。

 ⑥    直腸は便を最終的に蓄える・・脳からの指令を受けて便を排泄
大腸の内容物は、水分が吸収されて適当な固さになって直腸に到達し、適当な固さで排便されるのですが、水分を吸収する暇なく直腸に送られると強い便意が起こり下痢便や軟便として排出されます。



ところが、内容物の水分が多いために流動性が高まっており、しばらくすると次の内容物がまた直腸に到達し、トイレに駆け込むことになるのです。こうして、内容物が殆ど出尽くすまで何回も排便が続くことになるのです。
腸内善玉菌が善玉菌が多い腸内環境にしよう!

下痢の改善は腸内環境から

健康の要は何といっても腸内が健康であることです。腸内フローラ―が良好であることです。
腸内環境が整っていると、腸内で有害な物、有益な物を識別して、悪い物は排出してくれます。おなかが弱い方は良いものまで排出してしまいますので、下痢が続く方はなかなか栄養の吸収が十分できなくて、不調の原因になったりしてしまいます。

下痢をすると腸内細菌(特に善玉菌)が減少するので、腸内環境が悪くなり、さらに下痢をしやすくなるなど、悪循環が続き下痢が続く症状に悩まされます。

さらに、腸と脳は影響し合っているため、緊張する場面で、急にお腹が痛くなったり、下痢を模様したり、お腹にガスが貯まる等の症状が続いたりします。

これらの方は、腸内細菌のバランスが乱れている事が多い事でも知られています。
さらに、腸内細菌の状態は、うつ病にも関係する可能性があると言われています。

下痢が続くと気分が落ち込むでしょ!

また、腸内では免疫力の活性、消化吸収、ホルモンや酵素の産出、体温調整、毒素排出など様々な基礎的な代謝が行われています。体の免疫細胞の60%以上は腸内にあるため、腸内環境を良好にすれば、下痢をはじめ様々な問題は解決されやすくなります。

腸内での正常な機能が果たされれば、下痢にならなくて済みます。同じものを食べても下痢になる人ならない人は、腸内環境の良し悪しで決まります。
まずは腸内環境を整える事から始めましょう。

腸内環境を良好にすれば、下痢をはじめ様々な問題は解決されやすくなります。腸内環境を整えるサプリメントがありますので、上手に利用しましょう。

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