下痢が続く原因は様々ですが、 便の臭いが強烈であればあるほど、腸内は腐敗菌が多く、その腐敗菌が下痢の原因となっているのです。
便の臭いで分かる下痢状態
下痢になったり、下痢が続くなど原因が分からない場合、腸内環境が悪化している事が多いものです。
トイレの後、あなたの便はすごく臭いと家族から言われたことはありませんか。
便の臭いは腸内環境の善し悪しのバロメーターとなっています。
便の臭いは、主にタンパク質が腸内に細菌によって分解されることでできます。タンパク質が大腸内に入ってくるまでによく消化されていれば、臭いも”ほどよい“程度でおさまります。 つまり健康な状態での便は、あまり臭い(におい)がきつくないということです。
しかし同じタンパク質でも肉類、魚介類の順に薄くなりますし、植物でもニラやニンニクのように食品自体が強烈な臭いを持っている時には便もその臭いが残って出てきます。
腸内には、たんぱく質を分解し、アンモニア、硫化水素、アミン、インドール、フェノール、メルカプタンなどの悪臭を発生する物質(腐敗物質)をつくる腸内細菌がいます。
代表的な腸内細菌は、バクテロイデス、クロストリジウム、ベーヨネラなどがあります。中でもバクテロイデス属の細菌は、人間の大便中に1gあたり100億から1000億匹存在するといわれ、大便中の細菌の80%以上を占めています。
これらの悪玉菌が発生する物質(腐敗物質)によって、便の臭い(におい)がきつくなるのです。
便の臭いがきついほど腸内は腐敗菌がいっぱいいるという事です。この腐敗菌が下痢の原因となるのです。
下痢便や軟便でひどい悪臭・異臭・刺激臭がするときは特に注意が必要です。
便が水っぽくて腐ったような臭い(におい)がする場合、原因として食中毒、赤痢、潰瘍(かいよう)性大腸炎なども考えられますので、病院で看てもらうことをおすすめします。
便の臭いがない時があります。
そのような時は腸内細菌が消えている事があるかもしれません。長い間抗生物質を飲んだ後は腸内細菌まで死んでしまう事がありますので、便が臭わないからといって安心してはいけません。注意しましょう。
その他、肝臓や胆のうに障害があって、タンパク質が充分に分解されない時にも臭いがつきません。
毎日の健康状態は腸内環境がよいか、悪いかで決まってきます。便の色・形・臭いが変だなと思ったら腸内環境を整えましょう。また下痢が続く、すぐ下痢になる方は、まずは冷凍食品や添加物、加工食品を避けるなどして、自分が毎日食べているものを見治しましょう。また、腸内環境を強化するサプリメントなどを利用すると下痢の改善は一段と早くなります。