食事と下痢は切っても切れない相関関係があります。
人は食べる事で健康を維持します。昔に比べると食事は大幅に豊かになり、病気の原因や治療法も多く研究され解明されている時代となりましたが、いまだに生活習慣から発生する病気や下痢に苦しんでいる方は多くいらっしゃいます。
下痢は身体の防衛反応
食べたものが体に良いか悪いかは、全て腸内が判断し、区別しています。その証拠に、身体に悪い物を食べた時、いち早く体からそれらを追い出そうとして下痢を起こします。
この場合、下痢になったからといって、一概に悪いとは限りません。むしろ、体に悪いものを外に出すのですから、必要な現象です。人の体は実に良くできています。しかし、これは腸内環境が正常な場合の話です。
近年では、腸内で悪いものか良いものか区別することができなくなり、悪いものも良いもの同様、身体に取り込んでしまう、ということが、腸内環境の悪化によって起こると考えられています。この場合、下痢にはならないかもしれませんが、体内に少しずつ悪いものが吸収されていくことで、将来、下痢ではない様々な病気や不調に見舞われることになる可能性が出てきます。
食べたものが原因とわかっている下痢であれば、それを食べなければ下痢は止まります。例えば、牛乳を飲むと下痢をする人(乳糖分解酵素が少ない人)などは、自分から乳製品や牛乳を飲むのを控えている方が多いのではないでしょうか。
しかし、下痢の原因は食べ物だけとは限りません。また、原因が食べ物にあったとしても「これだ」と正確に特定するのは難しいことです。
下痢になると体力が低下
さて、下痢をすると、食べ物を早く追い出そうとして、水分、栄養が充分に吸収されません。そのため下痢の時には体から水分が減って脱水症状を起こしたり、ミネラルが減って体力の低下を招きます。
そのため、下痢がひどい場合には、絶食して様子をみながらスープなどの流動食をとり、徐々にお粥などに移行していきましょう。
軽い場合には、なるべく消化の悪い物や刺激物、冷たい食べ物を避けて、消化の負担が軽いものや整腸作用(リンゴジュース等)のある食品をとるようにするとよいでしょう。
というのも下痢をする多くの人は腸内環境が悪化しており、消化・吸収、解毒能力が衰えて、口から入る様々な物(細菌を含めて)に対して上手に対処できなくなっているからです。
突然下痢になると、何か悪いものを食べただろうか、と自分を振り返り、反省することが多いのではないでしょうか。その反省が、下痢改善への第一歩です。
慌てずに、まずは下痢の状態を観察し、下痢になる前にどういうものを食べたか、思い出してみましょう。薬にはすぐには頼らず、水分を充分に補給しながら、お腹を温めるなどして体を労わり、様子をみるのがよいでしょう。
下痢は身体を健康体にする自然の仕組み
「元気の元は胃腸から」と昔から言われています。下痢は身体に悪い物を追い出し、健康体になろうとする体の仕組みです。最初から強い薬に頼るのではなく、水分を補給しながら、様子を見ましょう。
激しい下痢の後は、腸内の良い菌も悪い菌もほとんど失われた状態になります。この時、腸内環境を元に戻すのにおすすめなのが、善玉菌の補給です。乳酸菌をはじめとする善玉菌を腸内に摂り入れることによって、おなかの回復スピードがあがります。また、善玉菌優位な腸内環境を形成することによって、その後の腸内環境も良好に保つことが出来るのです。
善玉菌を補給するのに効率的なのは、サプリメントによる補給です。高濃度の善玉菌が配合されたサプリメントは、無駄なく善玉菌を補給することができ、カロリーなども気になりません。
またおなかに入ってからの反応も早く、早い人だと三日から一週間ほどで体感が得られるようです。
サプリメントは摂取するのに時や場所をあまり選びません。いつでも自分の欲しい時に補給できるというのは、現代人にぴったりのアイテムではないでしょうか?