マヨネーズが下痢の原因に

下痢の原因は本当に様々です。人それぞれ体質が異なるように下痢の原因も異なり、一過性の下痢から慢性的な下痢まで環境や食べ物など、下痢の原因は千差万別です。

例えば、ドレッシングやマヨネーズが下痢の原因となる事があります。マヨネーズや市販のドレッシングは添加物だらけだということはご存知でしょうか? 添加物は下痢の原因ともなり、体の不調を招きます。

今回は身近な調味料「マヨネーズ」の添加物について考えてみましょう。

 

下痢の原因になるマヨネーズ

美味しい生野菜をサラダにして食べるとき、マヨネーズは人気の調味料の一つです。その証拠にスーパーの店頭などには、豊富な種類のマヨネーズが並んでいます。

マヨネーズは確かにとても美味しい調味料です。マヨラーと言われる一部の人のように、なんにでもドバドバとかけて、すべてをマヨネーズ味にしてしまうほどの人もいます。

しかし、市販されている一般的なマヨネーズのほとんどは化学調味料で味をととのえているので、マヨネーズをたっぷり使うということは、つまり、化学調味料の味にどっぷり慣れてしまい、舌の感覚を麻痺させてしまっているということでもあります。

では、マヨネーズに使用されている添加物のうち、どんな添加物が下痢の原因となるのでしょうか。

ある大手メーカーのマヨネーズ

マヨネーズの製造工場では、次亜塩素酸ソーダの水溶液に卵を漬けて殺菌し、分けられた黄身はさらに低温殺菌の後にミキサーでサラダ油、酢と混ぜられます。しかし、酢とサラダ油は水と油なので、それだけでは混ぜることはできません。

そこで混ぜ合わせるために乳化剤が使用されています。更に味をよくするために、様々な添加物が使用されています。

<あるマヨネーズの原材料>

食用植物油脂(菜種油、コーン油)、卵黄、醸造酢(醸造酢、穀物酢、ぶどう酢)食塩、砂糖、濃縮レモン果汁、たん白加水分解物(大豆を含む)、グリシン調味料(アミノ酸等)乳化剤、増粘剤(ペクチン)、カロテン色素、香辛料抽出物」

それぞれの成分について、詳しくみてみましょう。

下痢になり易い植物油脂

市販の油には、菜種油、コーン油、大豆油、紅花油などがありますが、原料から油を搾り取る際に、抽出方法によっては原料を高温に加熱する場合があります。

高温にすると原料から無駄なく油を抽出できて量が増える一方、「トランス脂肪酸」という物質が大量に発生します。

トランス脂肪酸は、人工的に作り出された脂肪酸で、よく「プラスチックのような脂」と言われる事もあります。もともと過剰な脂肪酸は腸で吸収しにくく、脂肪性下痢の要因となりますが、トランス脂肪酸のような不自然な脂はなおのこと吸収しにくく、下痢の原因となり、慢性的な下痢を起こしやすいと考えられます。

安価な油ほど高温にして抽出されていて、トランス脂肪酸が含まれる割合が高くなってしまうので、食用油もマヨネーズも選ぶ際は原材料や製法を見極める必要があります。また、植物油の原料は北米やブラジルからの輸入に頼っているので、遺伝子組み換えの食品かどうかという点も危ぶまれます。

下痢になり易い環境を作るグリシン

「グリシン」とは日持向上剤に分類される食品添加物で、食品を長持ちさせる効果があります。といっても長時間持つものではなく、数時間から長くても1日~2日程度です。問題はグリシンの使われ方にあります。

グリシンは毒性もほとんどない代わりに薄い甘みがありますが、味覚での効果は弱いのです。にもかかわらず大量に用いられる理由は、pH 調整作用や制菌作用があるからです。グリシンを大量に用いれば、保存料を使用しなくてすみ、「合成保存料・合成着色料不使用」という表示ができるのです。pH調整作用があるということは腸内環境に影響します。腸内環境の良し悪しは、下痢の原因の多くを占めています。

さらにもう一つグリシンが使われている理由は、グリシンの持つ甘みが薄いため、料理や加工食品に用いてもさりげない甘みを演出でき、本物の味と錯覚させることができるためです。本物そっくりの見せかけの味ということです。

さらに問題なのは、実際の塩分よりも塩味を薄める効果です。グリシンはコンビニおにぎりによく用いられていますが、コンビニおにぎりには大量の塩が用いられています。しかし、グリシンを用いると、塩分をほとんど感じさせないのです。日本人は塩分を取り過ぎていることが分かっています。少しでも塩分を減らしたいものですが、グリシンは知らないうちに塩分過剰摂取をもたらしてしまいます

次世代に悪影響を及ぼす乳化剤

マヨネーズの乳化剤は、卵黄中に含まれるレシチンが乳化剤として働いています。その他、乳化剤として使われる天然添加物のレシチンは、安全性に問題なく毒性は低いと言われています。ただあくまでも人為的に加工されたものですし、レシチンの原料の大豆の多くが遺伝子組み換えのものですので、危険性はあると考えた方がよいでしょう。

乳化剤が使われる食品としては、パン、菓子パン、アイスクリーム、ホイップクリーム、チョコレート、コーヒー飲料、マヨネーズ、ドレッシング、めんつゆやポン酢、麺類などなど・・・。これらに含まれた化学物質は、今すぐではないにしても、複合的に蓄積して身体にあらゆるダメージを与えてしまうのです。今は何ともないと感じていても、化学的な食品を摂り続けていると、次の世代、その次の世代に悪影響を及ぼす可能性があることを覚えておいてください。

発ガン性が高まる調味料(アミノ酸等)

2つ以上の添加物を使用している場合、一番配分量が多い添加物が所属する種類名のあとに「等」をつけて表示します。ですから「調味料(アミノ酸等)」は複数の添加物が使用されていて、アミノ酸類の添加物の配分量が多い調味料という意味です。

調味料は昔から欠かすことなく使われている添加物です。調味料は食品にうま味や塩味を付ける、もしくは増強する目的、また食品の味を調え、味覚を高めて改善する目的で食品に添加されます。

食品表示では「調味料(アミノ酸等)」などと表記されている市販のマヨネーズのほとんどは、旨味成分の代表ともいえる「グルタミン酸ナトリウム」入りです。

市販のマヨネーズにグルタミン酸ナトリウムを添加することにより、もともとの素材にはない化学的な旨味が加わります。

調味料の危険性を心配する声の一つに、アミノ酸等に発がん性の危険があること、実際に動物実験からも肝臓がんや大腸がんなどが発生したという報告があげられています。

また、調味料は厚生労働省が指導する成分規格はあるものの、使用基準が定められていないこと、人が生涯摂取しても健康に危険はないとされる1日の摂取許容量(ADI)の基準がなされていないこと、また添加物として添加されたとき原材料の表示には一括表示しかされていないことなど、消費者が不安視するべき点がいくつもあります。

子供や妊婦には危険なカロテン色素

カロテン色素(カロチノイド色素)を使うと色鮮やかになり、食欲をそそります。そのため、カロテン色素で着色された食材で料理を作ると、とても色鮮やかで素敵な仕上がりになります。

ハムやベーコンの色は本来もっと茶色ですが、鮮やかなピンク色をしているものが多く、それは着色料によるものです。ほかにも、チーズやマーガリンなどの乳製品には黄色を、エビやカニなどの水産加工物には赤色、カラフルな色の菓子類にもよく使われています。

カロチノイド色素は天然抽出物のものもありますが、合成化合物が多く、そういった色素は発がん性のリスクも高まります。一番の危険は、その食品にカロチノイド色素が使われていることがわかっていても、いったい何から作られた色素なのかはわからないということです。ほとんどの加工食品には使用されていますので、単品だけなら量も多くないかもしれませんが、全体として見るとかなりの量になる場合もあります。

どうしても避けたい場合は、着色料そのものを避けなければなりません。色鮮やかなものを避けるだけでも十分ですので気を付けたいものです。

腸内環境を整えよう

健康は食べるもので決まります。食べたものが私達の体をつくります。下痢の原因となるものを排除出来ればよいのですが、あまりにも多すぎて、本当のところ何が下痢の原因なのかわからずに路頭に迷っている人が大半です。

日本人の平均的な食品添加物の摂取量は、年間8kgとも言われています。添加物は安全性があると言われていますが、近年は国産の食品添加物ではなく、国外から粗悪な食品添加物が輸入されているため、健康被害の懸念も高まっています。

健全な人の体は有害なものはすぐに体外に出そうとします。そのために下痢や嘔吐などの症状が起きるのです。それは腸に予め備わっている防衛反応で、そうした優れた防御機能のおかげで、わたしたちは健康を維持できているのです。

すべての食事で添加物のないものを選ぶことは不可能ですが、体によくない食べ物を摂らないように気をつけると同時に、腸内環境を整えていけば、有害なものが体に吸収されるのを防ぐことができます。

腸内環境を内側から守り、支える、とっておきのサプリメントもありますので、まず試してみられるのはいかがでしょうか。