寒い季節にはお鍋が食べたくなります。最近では、思い立った時にすぐ食べられるように簡単で美味しいお鍋の素が沢山販売されています。お一人様用も人気のようです。
お鍋の素は美味しいのですが、添加物で美味しさを出しているのをご存知でしょうか。いったいどんな添加物が使われているのでしょうか。こうした添加物でお腹の弱い人は下痢になることがあります。
鍋スープの素とは
寒い季節に食べる鍋料理は格別に美味しいです。体は温かくなりますし、野菜もたっぷり栄養満点の様な気がします。鍋用のスープ、つまり鍋用の調味液があるので、いろいろな種類の鍋料理を楽しめるようになっています。
人気の鍋スープの食品添加物はどういったものが使われているのでしょうか。
某食品メーカーの一人用キムチ味鍋の素
原材料:味噌、唐辛子、魚介エキス 添加物:調味料(アミノ酸等)、酸味料、カラメル色素、パプリカ色素、香辛料抽出物などが使用されています。
①化学調味料(アミノ酸など)
調味料(アミノ酸等)は、いわゆるうま味調味料で、かつて「化学調味料」味の素と呼ばれていたものです。
アミノ酸等は、ありとあらゆる調味料、加工品に入っています。入っていないものを探す方が大変なほどです。みなさんも家のキッチンで探してみて下さい。
古くから使われている添加物なのですが一度にたくさん摂ると身体に害を及ぼします。調味料アミノ酸は危険だからあまり使いたくない、という人もいます。
食品添加物「調味料(アミノ酸等)」の危険性は次のようなものがあります。
・発がん性の危険がある。
・中華料理症候群と呼ばれる、頭痛や体のしびれなどの健康障害を引き起す。
・顔や腕にかけて灼熱感を感じたり、動悸を感じたりすることがある。
・味覚がおかしくなる。
・1日の摂取許容量の基準がないので、摂取し続けた場合の健康懸念がある。
また調味料には成分的な規格はあるものの、使用基準が明確ではないこと、一生涯摂り続けても健康に問題がないとする1日当たりの摂取許容量の基準がないことが問題視されているのです。
確かにこうした指定がないということは、消費者側からすると危険性を感じます。安全性について広く試験も行われていますが、各国で分析されたデータや評価を見ても、危険性について報告はありません。
通常の食事で摂取する分量に限れば、基本的には無害なものであり、人間にとって危険なものではないとする評価が一般的です。しかし、危険性がないとしても、危険を感じながら食べ続けたりすることは精神的にはあまり良いこととは言えません。
アミノ酸調味料はレトルト食品やコンビニ商品など、様々な食品に含まれるため、実際に自分は料理へ使っていなかったとしても、毎日気が付かないうちに摂取していることが多い調味料の1つです。
調味料や加工食品の中でアミノ酸が入っていないものを探すのは非常に難しいと言えるようです。数年、いや、数十年食べ続けると莫大な量を食べていることになります。
身体に悪いものは知らず知らずのうちに、腸内をおかしています。腸内環境も乱れます。乱れた腸内環境では下痢になりやすいことも確かです。何かのきっかけで慢性的な下痢に移行することもあります。
適切な量であれば問題ありませんが、毎食中食、外食やコンビニ弁当を食べているという人は、一度どのくらい使われているかチェックしてみるのも良いでしょう。
時には実際に出汁をとってみたり、使うときは量を気にかけたり、オーガニックの調味料も多数存在しますから、上手に付き合うための工夫をすることをおすすめします。下痢にならないためには、自分で工夫することが大切です。
②酸味料
酸味料という表示だけでは何が使われているかわかりませんが、酢酸、クエン酸、コハク酸などよく使われる酸味料は9種類くらいあります。
実際にはどのような酸味料が使われているのか分かりません。一括表示されているからです。クエン酸などであるならば危険性はほぼないですが、コハク酸が使われていると少し不安要素があります。
一括表示って、何を使っているか分からないのね。
コハク酸は天然にも貝類の旨味成分として存在しているのですが、食品添加物として使用されるコハク酸は、マレイン酸を還元して合成している人工成分です。キムチ味なので、魚醤なども原材料に使われているので貝類の旨味成分を加えるために添加されている可能性は高いと思われます。
化学合成成分ですので、長期的に食べていると、やはり問題が生じます。全く問題が無いと言い切れる成分ではありません。
またこういった「酸味料」は、多くの場合、製品のPhを調整して、日持ちを向上させるために使用しています。Ph調整剤は腸内環境を悪化させます。
③カラメル色素
カラメル色素は、デンプンを塩酸や酵素などで分解したものや砂糖を作るときにできる副産物、その他の糖類に、酸、アルカリ、亜硝酸塩、アンモニウム化合物を加え、加熱して製造します。
製造時に添加する物質によって、カラメルⅠ~Ⅳと4種類に分けられますが、どのカラメルを使用していても、表記する必要はないので、どのカラメルを使用しているのかはわかりません。
カラメル色素もどれを使っているのか分からない、危険だね!
製造時に亜硝酸塩やアンモニウム化合物を添加して製造するカラメルⅢとカラメルⅣは、発がん性が認められている「イミダゾール化合物」が含まれている可能性があります。
④パプリカ色素
パプリカ色素は天然の唐辛子の実から抽出された赤色、もしくは黄色の色素です。危険性は少ないと思われますが、唐辛子の実から色素を抽出する際にヘキサンという化学溶剤を使用します。
ヘキサンは、油を抽出する際に使用する毒性の強い化学溶剤です。もっとも、ヘキサンは熱を加えると蒸発するので製品の形になったときに残留することはないようですが、危険は拭い去れません。頻繁に摂りたくないものです。
⑤香辛料抽出物
香料抽出物はゆで液などから抽出している物もありますが、化学溶剤のヘキサンを使用した製法で製造している物も少なくありません。
ノルマルヘキサンとは、石油系の溶剤でガソリンに多く含まれる物質です。添加物の生成時、油(安価なサラダオイルなど)の生成時に、原料から油分を抽出する目的で使われます。
ヘキサンは人体に有害な物質です。機械などの脱脂洗浄にも使われていますが吸引しないよう注意書きがある劇薬です。
食品には条件付きで使用が認められており、食品に使用する場合は最終的に食品に残留しないことを条件に使用許可されている。これを加工助剤と言い、食品への表示は免除されています。
しかし、残留物質がゼロとは言い難いものがある可能性はあります。
鍋スープの素のまとめ
家族用、あるいはひとり分だけ、味付けは失敗なしで出来るし、鍋スープの素は大変便利なものですが、調味料は全て添加物であると言っても過言ではありません。
本格的な材料を使用していても、さらにうま味や色味などを増幅するために添加物を使っています。
普段は下痢にはなっていなくても、おなかが敏感な方や、下痢ではないけれど胃腸が弱っている方などは無理をすると下痢の原因を作る可能性が多々あります。
食品添加物は鍋スープの素だけでなく殆どの食品に入っています。無駄が少なく常温で保存が出来るという事で、気軽に使い過ぎないように気をつけましょう。
多くの添加物は腸内環境を悪化させます。腸内環境が悪化すると悪玉菌が増え、腸内では毒素が蔓延し、下痢だけでなく様々な病気になる可能性は否定できません。
腸内環境を強化しよう
健康の要は何といってもおなかです。つまり腸内が整って、正常に働いているかどうかで健康が決まります。
人間の細胞のうち最も老化しやすいのが腸なのです。若い方でも腸年齢が非常に高い方がおられます。腸が老化してくると様々な病気が現れてきます。がん、アトピー、糖尿病、など様々です。下痢になるのは「腸が疲れているよ」の危険サインの一つです。
腸内環境を整えると腸内は正常化な機能を果たすことができて下痢は改善できます。腸内環境を改善するのに必要なサプリメントがありますので上手に利用してみましょう。下痢の改善ができ、更に丈夫な身体が期待できます。