下痢の原因はカレーにある?
下痢の原因は時にはとても身近なところから発生するものです。
例えば、家庭料理の定番カレーが下痢の原因となることがあります。カレーで下痢になるなんて不思議に思うかもしれませんが、どんなカレーが下痢の原因となるのでしょうか。ご一緒に考えてみましょう。
カレーで下痢になる原因
カレーで下痢になってしまうのは4つの原因が考えられます。
①脂肪が多くて下痢になる
カレーはとても脂肪分が多い食べ物です。一人前のカレーには一日に必要な脂肪分の約半分位を摂取します。
例:カレールウ 20g、和牛モモ肉(脂身付き)50g、サラダ油 3gを使用した場合
1)カレールウ:脂質 6.8g(一般的な市販の固形ルウ)
2)和牛モモ肉(脂身付き):脂質 8.8g
3)サラダ油:脂質 3g
脂質合計は18.6g。成人で1日に必要な脂質はおよそ50gですので、他にも食事をしますので、脂肪の摂り過ぎになることがあります。摂り過ぎると消化不良を引き起こし下痢になります。
市販品の固形ルウは、大半が油脂です。低カロリー嗜好に向けて控えめにした製品も売られていますが、カレーライスとして売られるパック製品(コンビニ弁当など)や、レトルト、安価な飲食店(レトルト製品の利用や業務用ルウが多い)も同様に脂肪が多いのでおなかの弱い方はなるべく手作りのカレーをしてみましょう。
②ウェルシュ菌が繁殖し下痢になる
一晩寝かせたカレーはおいしいってよく言われていますが、一晩寝かせたカレーはとても危険なんです。一晩寝かせることで、食中毒を引き起こす原因となる「ウェルシュ菌」が発生してしまいます。
ウェルシュ菌は100度で再加熱しても死滅しまいので、そのまま体内に入ってしまい下痢を引き起こしてしまいます。
ウェルシュ菌は、土や水の中、健康な人や動物の腸内など自然界に幅広く生息している細菌。特に牛・鶏・魚が保菌していることが多く、汚染された肉類や魚介類を使った「煮込み料理」、カレーやスープ、シチューなどの大量調理に発生します。
ウェルシュ菌は空気が嫌いな細菌のため、粘性の高い煮込み料理を寸胴鍋で作ると、鍋底の酸素濃度が低くなるためウェルシュ菌は増殖します。
ウェルシュ菌は芽胞を一度作ってしまうと、通常の加熱では死滅しません。そうなる前に、調理中はよくかき混ぜ、鍋底にも空気を送りながら加熱しましょう。
調理後は早めに食べきり、室温で放置せずに残りを保存する場合は速やかに粗熱を取って冷蔵庫に保存しましょう。多く作った時は、プラスチックの容器などに小分けにして、冷蔵庫に入れておきましょう。
③辛み成分カプサイシンが下痢になる
カレーのスパイスとして使われる唐辛子の辛味成分である「カプサイシン」は、交感神経が優位に働かす作用があります。交感神経が優位に働く、腸ぜん動運動が活発になり過ぎると、大腸で充分に水分が吸収されていないのに便をすぐに出そうとするのでお腹が痛くなったり、下痢になります。
④アレルギー体質が下痢の原因
アレルギーを持っている人の腸は弱く、カレーのような刺激物を食べるとお腹を下すことがあります。
腸に負担がかかるものを無理して食べ続けると、アレルギーが悪化することもあるので、アレルギーがある人は気をつけましょう。
おなかの弱い方のカレーの食べ方
カレーと一緒に生野菜を食べるようにしましょう。
カレーは脂肪分が多く消化がされにくいのですが、生野菜には消化酵素がたくさん含まれているので、一緒に食べる事で消化がスムーズになります。
カレーを食べる時に必ずと言っていい程お水が出ます。カレーを食べる時には水をゴクゴク飲まないようにしましょう。
水とカレーを同時にとることで、消化液が薄まり消化不良になってしまいます。
またスパイス入れ過ぎ・辛くし過ぎないようにしましょう。やはり辛い胃や腸への刺激が強くなって、胃・腸内バランスが崩れやすくなります。
腸内環境を整えよう
腸が元気であれば下痢の原因になるものが腸に入ってきても問題はありません。腸が健康な状態で維持することができれば丈夫な腸になります。日頃のから腸にいいものを食べたり、飲んだりして、食習慣を見直して、腸内善玉菌の多い環境を丈夫にしましょう。 腸内善玉菌を増やし、腸内環境を整えるサプリメントがありますので、上手に利用しましょう。下痢の改善が早くなります。
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