下痢の原因・下痢のリスクを減らす食べ方や調理例
下痢の原因は食べ物によることが多いものです。しかし食べ方によっては下痢のリスクを減らすことが出来ます。
苦手な食品が分かった場合でも、本来その食品は、人間の体に必要な栄養源です。 ですから、摂取を完全にやめることはあまりお勧めできません。
全ての食品をバランスよく食べる事がすすめられています。しかし、食べ方で下痢のリスクを減らすことが出来ると考えられています。つまり下痢になる人はできるだけ腸を刺激しないような食べ方がベストなのです。ではどのような食べ方が良いのでしょうか。
下痢の原因、下痢のリスクを減らす食べ方
腸を刺激しない食べ方
①一度に多くの量を食べない
分解が苦手な糖を一度に多く食べてしまうと、小腸の分解する力を越えてしまい大腸に多く流れこんでしまいます。少しずつ分けて食べる事で、小腸は苦手な糖を時間をかけて分解することができるようになります。
②消化のいい食品と合わせて食べる
消化のいい食品と合わせて食べる事で、苦手な糖は小腸に時間をかけて通過するようになります。一気に大腸に糖の成分が流れこむことがなくなると考えられています。特に調子が悪い時はできるだけ食物せんいや脂肪の少ない物を選ぶ。
③食品をやわらかく調理する
消化の悪いものはできるだけやわらかくして食べる。煮込み料理など工夫する。
③胃酸の分泌を高める食品を避ける
•香辛料の多いもの こしょう 唐辛子
•甘味の強いもの 煮豆 まんじゅう
•食塩の多いもの 漬物 塩辛
•酸味の強いもの 酢の物 柑橘類
•嗜好飲料(アルコール飲料、炭酸飲料、コーヒー、紅茶、濃い緑茶など) ビール コーヒー
④食事は、ゆっくりよくかんで食べましょう
噛むことの効果は以下の通りです。
●肥満を防ぐ
●味覚の発達
●言葉の発音がはっきり
●脳の発達
●歯の病気を防ぐ
●がんを防ぐ
●胃腸の働きを促進する
●全身の体力向上と全力投球
⑤冷たいものは、一気に飲まないようにしましょう
冷たい飲み物を飲みすぎると、まず胃腸など内臓が冷えてしまいます。内臓が冷えて機能の低下が起これば、便秘・下痢・胃炎、血行不良、代謝の低下などが起こります。
⑥食後は、休息をとりましょう
食べた物は胃の中でしばらく留まります。そのため食後にすぐに歩き始めると、胃にとっては大きな負担となります。夕食後10分ほど休憩した後に散歩に出かけるのが一番健康的な方法です。食後に静かに座ることやゆっくり歩くこと以外に、適度なマッサージや音楽鑑賞もおすすめ。食後に腹部をマッサージすると、胃腸の働きや腹腔内の血液循環を促進する。一方、ゆったりとした美しい音楽の鑑賞も、消化を促進します。
下痢が続き胃腸の調子が悪い時に適した食品と料理例
穀 類:煮込みうどん、卵粥、食パン
*注意したい食品: 炒飯、お茶漬け、菓子パン、中華めん類、スパゲティー、日本そばは避ける
魚介類:白身魚(タラ、カレイ、タイなど)の煮魚、蒸魚、鍋料理
*注意したい食品:干物、塩辛、イカ、タコ、脂の多い魚
肉 類:油の少ない肉類(ささみ、赤身肉)つくねの煮物、鶏ささみのホイル焼き、赤身肉のしゃぶしゃぶ
*注意したい食品:脂の多い肉(ロース、バラ)、ハム、ベーコン、豚カツ、焼き肉
卵 類:卵豆腐、卵とじ、半熟卵、茶わん蒸し
*注意したい食品:生卵
大豆製品:豆腐、引き割り納豆、卵豆腐、湯豆腐
*注意したい食品:五目豆、枝豆、生揚げ、油揚げ、がんもどき
乳製品:ヨーグルト、ポタージュスープ、プリン、温めた牛乳
*注意したい食品:生クリームを多くしたケーキ
野菜果物:せんいの少ない野菜(ほうれん草、白菜など)、野菜の煮浸し、かぼちゃ、ジャガイモ、バナナ、リンゴ、やわらかい煮物
*注意したい食品:せんいが多く硬い野菜(たけのこ、ごぼう、セロリなど)キノコ類、海藻類、パイナップル
油脂類:乳化された油脂(バターやマヨネーズなど)を少量使用
*注意したい食品:ラード類、フライ、天ぷら
下痢を改善する生活習慣の注意点
生活習慣上の注意点
下痢をはじめ胃腸の調子は日頃の生活習慣との関連が深いと言われています。次のことを心がけた生活をしましょう。なお、胃腸の調子のよくない状態が続くようであれば、早めに医療機関を受診しましょう。
1.規則正しく食べましょう
2.就寝前の食事はできるだけ避けましょう
3.栄養バランスの良い食事を心がけましょう
4.暴飲・暴食は避けましょう
5.睡眠を十分にとり、疲労の蓄積を避けましょう
6.たばこは止めましょう
7.適度な運動をしましょう
下痢を改善するために腸内環境を整える
腸内環境を整える
「元気の元は胃腸から」と昔から言われています。胃腸の調子がよくて丈夫な人は健康的で長生きです。健康の始まりは腸内環境が整っていることが一番重要です。今、下痢になっている方あるいは胃腸の調子が悪い方はまずは腸内環境を整えてみましょう。驚くほど調子がよくなります。腸内環境を整えるサプリメントがありますので上手に利用しましょう。
下痢の治し方①へ続く