下痢が続くなど慢性的な下痢は日常生活にも支障をきたします。心も沈みがちになり、何かと後ろ向きの気持に襲われます。
どんなに下痢が改善されたら嬉しいか、どんなにか行動範囲も広がるのではと思っておられる方もおられます。
でも、心配しないでください。日常生活を見渡せば下痢の原因が必ず見つかるものです。
あなたは突然の下痢に襲われた経験がありますか?
外出先や電車やバスでの移動中、会議中、試験中など容赦なく襲ってくる下痢。
前もって分からないため準備もできず、大変な目に遭われた方も多いのでは。
トイレが見当たらない、薬も持っておらず、ただひたすら我慢するしかないという状況はつらいものです。
下痢の原因は様々あります。ストレス、アレルギー、季節、冷え、食べ物などがあります。
下痢原因…当たり前と思っている食生活
相談をお受けする際に私たちは「食事」についてお尋ねをします。
どんな物を召し上がってますか?
下痢がひどいから食事は消化の良いものを食べていると言われる方が多いように感じます。
急性の下痢にはお粥やうどんなど消化の良いものを召し上がると、下痢が早く改善されます。
が、慢性の下痢(長い間続いている下痢)には消化の良いものばかり召し上がることはお勧めできません。
和食中心の昔ながらの日本食を基本に、バランスの取れたものであれば何でも召し上がった方が改善されます。
特に敬遠されがちな食物繊維は怖がらずに摂ってください。食物繊維は便の形を作るには必要不可欠な要素なのです。
食事の内容に注意、下痢の原因が潜んでいる
また、ご自分では当たり前と思って召し上がっているものが、下痢の原因になっている可能性もあります。
食事内容を伺っていると「ラーメン」「ハンバーガー」「天ぷら」「唐あげ」を常食していらっしゃることもあります。
どの料理も油脂がたくさん入っており、消化不良から下痢を招くものでもあります。
時間がなく、なかなか自炊できず「惣菜」や「コンビニ弁当」を頻繁に召し上がっていませんか?
こちらも下痢の原因、下痢が治らない食事内容です。
惣菜やコンビニ弁当は、腐らないように防腐剤が入っています。
食欲をそそるよう、色あざやかに着色料が入っています。
防腐剤、着色料だけでなく、食品添加物の豊庫と言っても過言ではありません。
現代は飽食の時代となっているにもかかわらず、栄養素が足りない「新栄養失調」と言われる方が多いのだそうです。
「新栄養失調」とは、カロリーは摂取しすぎているのに、肝心なビタミンやミネラルなど体の調子を整える栄養素が足りないことを言います。
下痢の原因を見つける為に食生活を見直してみよう
下痢改善の近道は、まずご自分の食生活を見直してみることかもしれません。
自分で当たり前となっていることはなかなか気づきにくいものでもあります。
口に入れるものは一つ一つ「これ大丈夫?」と考えなければなりません。
しかし、現代は物があふれ、昔にはなかった食品添加物が横行してしまっており、食品添加物を避けて食事をすることが極めて難しい世の中になってしまっています。
食品添加物を考えていると、食べるものがないと言っても過言ではありません。
これもあれもと思ってしまうと、それが反対にストレスとなってしまい、また下痢になってしまうという負のスパイラルが生まれてしまいます。
できる範囲で構いません。今一度、食生活を見直し、下痢改善につなげて行きましょう。
自分で食生活の記録をつけるのも下痢改善の一つの方法
私たちの腸と腸内細菌が働いているかどうか、その一番分かり易い目安になるのが日々のウンコです。
ウンコは腸というパートナーからのメッセージのようなもの。
調子よく働いている時には、立派なウンコをしてくれますし、今一つ調子が良くない時には硬いウンコや軟らかいウンコを出してくれます。そしてこりゃあダメだという時には、便秘や下痢で不調のメッセージを送ってくるのです。
ですから、毎日のトイレの度に、じっくりと状態を確認することが大切になります。
ぜひ、色、形状、臭い、量などをチェックし、その日に食べた物を記録する習慣をつけるようにしてみましょう。
「トイレレコーディング(トイレの記録)」の最大の特徴は。体を出入りする「イン」と「アウト」を両方チェックすることが出来る点。例を挙げれば、「肉ばかり食べているから便がゆるい」「せんいが少ないと、翌日てきめん便秘になる」「きっと昨日スイカを食べたから下痢になったんだ」「これをいつも食べているから下痢になるんだ」といったように「食べた物、(イン)」と「出た物(アウト)」の相関関係が一目で読み取れるわけです。
それに一言コメントをつけていると生活のリズムと便の相関関係も把握することが出来ます。
続けると、自分の腸の傾向が分かる様になってきます。
自分のお腹の中のパートナーがどんな性格の持ち主なのかが、なんとなく見えてくるのです。
この「トイレレコーディング」は腸というパートナーの交換日記のようなものだと思っています。
「トイレレコーディング交換日記」はこちら側が食物せんいや発酵食品たっぷりの「相手が喜ぶ食べ物を入れていれば、相手側のご機嫌も良く、着実に立派なウンコを出して“いい便り”を返してくれます。
慢性の下痢や便秘、過敏性腸症候群などにお悩みの方は、是非とも交換日記をスタートさせてください。排便障害を改善していくのに効果的です。下痢改善を目指すには病院を頼るだけではなく、自分の“腸”という名医の力を信じましょう。
*「トイレトレコーディング表」がご入用の方はHPからダウンロードできます。ぜひ、活用してください。https://www.onakagenki.com/toirereko-ding.html
腸内環境を整えよう
毎日の記録をつけていると、自分の腸内環境がどんな状態になっているかが把握できます。自分の食習慣を見直す良いきっかけとなります。同時に腸内環境も改善できます。
腸内環境を改善する早道として、腸内環境を整えるサプリメントがありますので、上手に利用しましょう。