下痢が続く原因は慢性胃炎

下痢の原因は慢性胃炎

慢性的な下痢の原因はなかなか見つからないものです。下痢以外の症状に特別なければなおさらです。

下痢の原因となるものには食生活が多々ありますが、長い間の食生活によって胃が荒れて、それが下痢の原因となることがあります。
特に年末、年始は食べ過ぎ、飲み過ぎから急性胃腸炎になって下痢を起こし、それがきっかけで慢性胃炎に移行する人もいます。

慢性胃炎が下痢の原因に

慢性胃炎は胃の粘膜が常に炎症を起こしている状態で、なんとなく続く吐き気、胃もたれ、胃の痛み、違和感といったもので、食欲がなかったり胸焼けがあったりしますが、実はあまり自覚症状の無い人もたくさんいるのです。
 
急性胃炎はウイルスが原因だったり細菌感染が原因だったりして下痢を起こします。急性胃炎はおおむね酷い嘔吐や腹痛、下痢が起きる激しい症状で、中には食べたものとの関連性がはっきりわからないこともよくあることです。
 
慢性胃炎で直接的に下痢になるという症状はあまり報告されていないようですが、慢性胃炎の人は常時胃の働きが鈍っている状態ですので、食べたものによってはきちんとうまく消化出来ずに腸へ送られ、腹痛を起こしたり下痢や便秘を引き起こす可能性は十分にあります。
 
暴飲暴食などは大敵ですし、アルコールや喫煙もあまりお勧め出来ません。胃がきちんと働かないということはそこで消化した食物を受け取る小腸・大腸が元気になれるわけがありません。そうした関連性からくる下痢は二次的な症状として考えられます。
下痢の原因はアルコールに
 
もしくは、慢性的に下痢の症状に悩まされる人は、過敏性腸症候群と言われるストレス性の病気の可能性があります。
 慢性胃炎の人がこの過敏性腸症候群を併発していることも十分に考えられますので、一度分けて考えてみても良いかもしれませんね。

急性胃炎から慢性胃炎にそして下痢の原因になることも…

胃が荒れるとまず起こるのが「急性胃炎」です。 例えば、アルコールをたくさん飲むと、胃の粘膜を覆っている粘液がはがれ、そこからアルコールが浸透し、胃酸が直接胃の粘膜にあたります。すると胃の粘膜が充血してむくみが生じます。さらに刺激を受けると、小さな点状の出血やただれ(びらん)がみられるようになります。  
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急性胃炎になっても、通常2日くらい消化しやすいものを食べて安静にすれば、胃は回復しますが、胃を荒らす刺激が続くと、慢性胃炎を起こします。
 また、胃の荒れがひどくなると、「胃・十二指腸潰瘍」が起こることもあります。 潰瘍は、胃や十二指腸の粘膜を胃液が消化してしまうために起こる病気です。

びらんは胃の粘膜の上皮が炎症を起こして脱落した状態ですが、潰瘍はもっと深く筋層まで達した状態をいい、さらに症状が進むと胃に穴があいてしまう(穿孔)ケースもあります。
空腹時の胃痛や胸やけ、ゲップ、吐き気、食欲不振、出血などが主な症状です。

胃を守り下痢にならないためには

胃を守るため食事で注意することはアルコールやコーヒーは適量なら胃液の分泌を促し消化を助けますが、飲み過ぎは胃を強く刺激するので禁物です。
たばこは胃の粘膜の血流を低下させるとともに、胃酸の分泌を促進して胃を攻撃する力を強めます。

また、極端に辛いものや熱いもの、冷たいものをたくさん食べることも、胃を荒らす原因になります。
1日3食、バランスのよい食事をよく噛んで食べること。 胃の荒れの予防には、規則正しい食事をすることが基本です。

夜ふかしをし、夜中にお酒を飲んだり食事を摂ったりして、食欲がわかないために朝食を抜く、というのがもっとも胃に悪いパターンです。
長時間、胃をからっぽにすると胃液だけが分泌され、胃粘膜が荒れるので、1日3食、決まった時間に食べるよう心がけてください。 
食べ過ぎると胃壁が過度に広がり、胃の収縮力を低下させ、消化不良を起こし、消化不良は下痢の原因となるので要注意です。 

 

胃が荒れやすい人の注意点

ストレスを上手に解消し十分に睡眠を取りましょう。 胃の荒れをはじめ、胃の病気のほとんどが、食事法を含めた不摂生な生活が原因で起こります。特に、すぐ胃が荒れる人は、次のような点に気を配って毎日を送りましょう。

◆精神的ストレスをためない
 現代社会でストレスを避けるのは難しい事です。しかし、ストレスと上手に付き合うためには、仕事や人間関係に対し、嫌々するのではなく、「どうせやるなら楽しくやろう!」という気持ちで取り組むように努めてみましょう。

特に胃炎などによくかかる人は、些細なことにこだわったり、短気な人が多いので要注意。嫌なことがあった後は、友人とおしやべりをするなどで気分転換して、なるべくその日のうちに忘れることが大切。
下痢の改善は十分な睡眠に
◆十分に睡眠をとる
睡眠不足も胃が荒れる原因になります。  睡眠はストレス解消法としてとても有効なので、毎日、十分に睡眠時間をとるよう心がけましょう。

また、神経をあまり使わないようにし、精神の安静を心がけることも大切です。

◆便秘を解消する
便秘は食欲不振を招き、発がん性物質などの粘膜への作用を強める危険があるので、便意を我慢せずに正しい排便習慣を身につけること。

ただし、食物繊維の摂り過ぎは、胃に負担をかけるので、毎食必ず適量を摂ることが大切です。
下痢の改善に乳酸菌の多い味噌や醤油 

🔷胃が荒れている時の食事

食べて良いもの
やわらかいごはん・パン・うどん・ヨーグルト、牛乳・卵黄・豆腐・白身煮魚・白身刺身、鶏肉煮・やわらかく煮た野菜
下痢の原因はスイカと天ぷら
食べない方が良いもの
冷やご飯・チャーハン・寿司・天ぷら・フライ・梅干し・塩辛・漬物・香辛料・硬い野菜・甘い物(チョコレート・和菓子など)・タバコ・アルコール類・緑茶・コーヒー・紅茶
 
胃が荒れたときは、脂っぽい食べ物や料理、硬いものなどは消化しにくいので避けて下さい。塩辛や漬け物など塩分を多く含むものや、ようかんやチョコレートなどの甘いものも胃の粘膜を刺激します。

下痢にならないようにすることは胃腸を元気にすることに繋がりますので、より健康的になります。自分に合った食事や生活のリズムを作りましょう。

腸内環境を強化する

「元気の元は胃腸から」と昔から言われる様に胃腸を丈夫にすることが健康の秘訣です。胃腸が荒れると下痢の原因や他の病気原因になります。
まずは腸内環境を整えて胃腸を丈夫にしましょう。腸内環境を整えるサプリメントがありますので上手に利用しましょう。