下痢の原因は身近な食べ物から
下痢の原因は様々です。病気ではないものの、頻繁に下痢が起き、困っている人は多いものです。しばしば食べ物や飲み物が原因で下痢に陥っている可能性があります。
辛い食事や脂っこい食事を摂ったり、たくさん食べたりすると下痢になったことは誰でも想像できるでしょう。
いつもとは違う食事でおなかをこわす、便が緩くなるという経験は誰でも経験があるのではないでしょうか。しかし、もっと身近な食べ物で、実は下痢の原因になるものもあります。その例を挙げてみましょう。
乳糖不耐症による下痢
代表的なのが、牛乳です。牛乳は、おなかを緩くするというイメージがありますが、牛乳でおなかが緩くなる人は乳糖不耐症の可能性が大いにあります。牛乳には乳糖という糖の一種が含まれています。
乳糖不耐症の人は乳糖を分解する酵素が少ないため、牛乳をたくさん飲むとおなかが緩くなってしまうのです。
乳糖不耐症は体質ですから、治すことはできません。但し、全く牛乳を飲めないほどの人は少ないので、牛乳を摂り過ぎない様に気をつければ下痢にならなくて済みます。
牛乳を使ったメニューや加工食品が意外と多いので、牛乳が原因だと気づかない場合もあります。乳糖不耐症で敏感な方は加工食品の裏の成分表を見て買い物をするといいでしょう。
食品添加物には下痢になる成分もありますので、注意して買い物をすることは賢い方法です。
強い下剤作用のあるアルコール
身近な食べ物が下痢になる例は、よく知られているのがアルコールです。アルコールは腸のぜん動運動を活発化させることが良く知られています。
そのためたくさんアルコールを飲んだ後は下痢をしやすいのです。アルコール依存症の患者さんはほぼ100%下痢症状があるそうです。
断酒治療をすると便秘になるそうです。それくらいアルコールは強い下剤なのです。ビールなら350ml、日本酒なら1合が目安です。
たまに飲むだけでも下痢をする程飲むと身体に負担をかけます。健康維持のためには適度なお酒を嗜みましょう。
コーヒーの飲み過ぎから下痢
一息つくためにコーヒーを飲む人は多いものです。ところがコーヒーが下剤となったり、リラックスタイムを妨げるという本末転倒な事実を知らない人も多いようです。珈琲には、大腸のぜん動運動を活発にさせる作用があります。
食後のコーヒーは消化を助けるという人もいるようですが、おそらくお通じを促してスッキリした感じがするからかもしれません。
食後の1杯を嗜む程度は全く問題はないのですが、注意が必要なのはアイスコーヒーなのです。冷たくてのど越しの良いアイスコーヒーは、温かいコーヒーよりもたくさん飲めてしまいます。
そのためついつい飲み過ぎてしまい、下痢を招くこともあります。
アメリカやヨーロッパでは昔からコーヒーを冷やして飲む習慣はなく、少量のエスプレッソやカプチーノ、カフフェオレを気分転換に飲む程度で、実際に飲んでいるコーヒーの量はそれほど多くはありません。
ところが日本人はコーヒーが好きで、アイスコーヒーを一日に何杯も飲む人が多いようです。しかもアイスコーヒーは熱いコーヒーと違ってゴクゴクと抵抗なく飲むことが出来、一日にグラスで何杯も飲んでしまうという方も少なくありません。
アイスコーヒーが冷たいことと併せて、これでは下痢になるのも仕方ありません。
その上、コーヒーシロップとコーヒーフレッシュを入れる人もいます。コーヒーフレッシュには、白い色にするための着色料や、それらしい匂いをつけるための香料、とろみをつけるための増粘多糖類、油と水を混じらせるための乳化剤などが使われていますが、これらが体には滅法悪いのです。
コーヒーの飲む目安は一日3杯までにしましょう。喫茶店で飲む他、ペットボトルや缶の飲料でたくさん摂りがちになります。おなかの弱い方は飲む量を加減しましょう。
腸内環境を強化しよう
下痢が慢性的に続き、病院へ行っても下痢の原因がはっきりわからない、危険度が少ない下痢は医療では軽視されがちです。
ガンや炎症が原因ではない下痢などは医師からあまり重要視されず、患者さんの悩みが深いわりに、治療が十分に行われていない現状があります。そんな時には、まずは腸内環境を強化してみましょう。
腸内が正常に働くと、腸内での機能が活発になり、下痢が簡単に改善されることが多々あります。その他にも腸内が正常化すると様々な病気の予防にもなります。腸内環境を整えるサプリメントがありますので上手に利用しましょう。