慢性の下痢を起こす原因として、すい臓、胆のう、小腸、大腸になにか問題のある場合がありますが、腸の検査をいろいろ行っても、器質的な異常が全くないため、強いストレスによる過敏性大腸症候群と言われる方が多いものです。
下痢は薬で解決する気持ちを一旦捨てましょう
このように現代に多いのがいわゆるストレスからくる病気、習慣の積み重ねからくる病気が少なくありません。こういった要因による慢性疾患は薬で簡単に治るものではありません。
食生活や生活のリズムなど生活習慣の見直しから始めないと根本的な解決は得られないのです。
下痢も便秘も同じ事です。薬で一気に治おそう、あるいは当面の不快感だけでも薬で取り除こうという気持ちを一旦捨てることが必要です。
自分勝手に薬をのんだり、生活の見直しをしないで過ごすのは賢明ではありません。
“食べ物の終わり”がうまく出ないと言う事はやはり“摂り入れ方”にも問題がある事は確かです。例えば食べる量、質が正しくない場合があります。
食物残渣(残りカス)の少ない食べ物を摂っていれば、出てくる量も水分吸収率も変化してくるのは当然です。しかもジュース、お菓子、スナック、ファーストフードなど今多くの若者に好まれる食品は残りカスの少ないものが殆どです。
更に脂の多い肉類やビールなどアルコールの摂り過ぎといったものが下痢の原因になっていることあります。あるいは電子レンジ調理、ノンカロリーでうたわれている人工甘味料、着色料、香辛料など下痢の原因となっているものは数多くあります。
食生活が便利になればなるほどそのしわ寄せは見えないうちに内臓まで及び下痢や便秘という結果を生み出している事を認めざるをえません。
また“摂り入れ方”の時間帯も問題があります。食事の内容以上に食事時間の不規則な人が余りにも多いようです。
食事タイムとトイレタイムが不規則になっている事も要因の一つと言えるかもしれません。薬に頼るのではなく、まずは食習慣の量、質、時間を改めて見直してみましょう。