下痢が続くとトイレの心配はもちろんのこと、単なる下痢だけでなく他の病気へと移行するのではないと心配されているのではないでしょうか。
下痢は命を守る
下痢は悪いものを早く出そうとする自然現象だから、便秘よりも良いのですが、下痢が長く続く場合、体にはそれなりのダメージがあるものです。下痢が続いて、すぐには他の症状は起らないとしても、体の中に潜んで、新たな病気をつくるもとになることがあるのです。
成人で、朝、昼、晩の3食をお腹が十分一杯になるまで摂ると、その摂った栄養の7割ほどは垂れ流しにされているとも言われています。実際、糞便中に消化吸収し切れない栄養分がかなり残存していることは、次のような諸事実からも明らかです。
東南アジアの一地域では、池あるいは海の上にトイレがあって、排泄物が落ちてゆくと争って小魚がこれを食べに集まってきます。
しかし、下痢便(酸性腐敗便)の際には、小魚たちは蜘蛛の子を散らすようにパァーッと逃げ散って、しばらくは集まって来なくなることからも、酸性腐敗便中にはかなり有害な物質が多量に産生されていることを窺い知ることができます。
また、例えば、乳児の場合には、自らトイレに行けないので、通常オムツを着用しています。そのため、排泄された糞便はオムツの中に漏れ出て、皮膚に直接接することになります。
ことにその便が下痢便の場合には、それに接した部位の皮膚が非常に強く傷害を受けて赤く腫れあがり、いわゆる高度の“おむつかぶれ”を生じ、赤ん坊はその傷害による痛みが原因で激しく泣きじゃくることが起きます。
下痢はそもそも、高度の消化不良から多量の酸性腐敗産物を生じた際に、その害から逃れるために速やかな対外排出を図ろうとする、体に元来備わった防衛機能の一つと考えられるものです。
つまり体の機能が正常であれば腸内で発生した大量の酸性腐敗物質は下痢として体外に排出され、健康や生命が守られるようになっているのです。逆に下痢便を速やかに体外へ排出出来ないと健康や生命が損なわれるのです。
心臓発作と脳卒中の発作はトイレや便意を催してトイレに行こうと立ちあがった途端に起ることが多いと言われています。これは酸性腐敗物質の有毒成分が解毒器官である肝臓を通らず、直接心臓に行くので起る現象ではないかと言われています。
下痢が続いて悩んでいる方は有毒物質を早く体外へ追い出そうと敏感に感じ取る体質なのですから、人よりもよい体質をしているのです。病気を早めにキャッチできるセンサーを持ち合わせている方なのです。
下痢の方は、酸性腐敗物質を腸内で造らないようにすること重要ですので、 たんぱく質の摂り過ぎ、食べ過ぎ、飲み過ぎ、消化に悪い物を極力避けるようにしましょう。
腸内環境を正常にする乳酸菌・納豆菌を補う事は腸内善玉菌を優勢にする、消化力を高める、腸内をきれいにするなど下痢解消の早道になります。
腸内環境を良くするのに必要なサプリメントがありますので、上手に利用しましょう。