下痢が起こる原因は人により異なりますが、下痢の原因は年々複雑化し、増加しています。
下痢の原因は界面活性剤に!?
食べ物や精神的なもの以外が原因で下痢が発生することもあります。例えば毎日の洗濯や食器洗いに使う合成洗剤が下痢を引き起こす可能性があります。
洗濯や食器洗いに使われる合成洗剤の主成分は、石油・石炭を原料として合成された界面活性剤です。界面活性剤の分子は、水になじみやすい親水基と、油となじみやすい親油基という部分をもっています。
界面活性剤という名称は、化学的に反発しあう水と油の境界面で、両者をとりもつような働きをすることに由来しています。
誤飲すると下痢になる
合成洗剤を使って水仕事をすると手が荒れる方がいます。酷くなると手の指紋が消えてしまうほどになります。これは界面活性剤が皮膚の脂を落とすばかりでなく、皮膚のタンパク質を変性してしまうことが原因です。 細胞膜はリン脂質の二重層からなりますが、界面活性剤は細胞膜の二重層内部のリン脂質と結合して、細胞機能に様々な悪影響を及ぼします。 高濃度の界面活性剤を誤って飲んでしまうと、口やのど、胃の粘膜が破壊され、嘔吐、下痢、腹痛などの症状が現われ、摂取した量によっては死に至ります。液体洗剤、台所洗剤は、幼児には特に気をつけましょう。 また、血液中に入り込むと赤血球の細胞膜を破壊したり(溶血作用)、慢性の肝臓障害を起こしたり、動物実験では発ガン性や催奇形性があることも報告されています。
■経皮毒は日常品から体内に侵入
界面活性剤は皮膚を経由して体の中に入ります。これを経皮毒といいます。「経皮毒」という言葉は、薬学博士である竹内久米司氏と稲津教久氏が初めて言った言葉です。 もともと、農薬や食品添加物などの口から入ってくる毒は「経口毒」として知られてきましたが、同じように皮膚からも有害物質が吸収され、知らず知らずのうちに体内に蓄積されると考えられています。 たとえばシャンプーやリンス、ボディソープなどの入浴グッズのほか、洗濯洗剤や台所用洗剤、また化粧品や毛染め液、パーマ液、香水、歯磨き粉などが代表的です。近年増え続けているアトピー性皮膚炎や、各種アレルギー疾患なども、経皮毒が一因ではないかと指摘されています。
■洗剤で下痢
洗濯用洗剤、台所用洗剤のほとんどは中性洗剤ですが、その主成分は界面活性剤であり、界面活性剤そのものがすべての細胞に毒性をもっています。界面活性剤は細胞を破壊し、人体の免疫力の低下を招く恐れがあります。 皮膚の免疫力、体内の免疫力が低下しますので、ちょっとしたことでも敏感な方は下痢になったり、手荒れや、アトピー性皮膚炎などの各種アレルギー性疾患との関係も疑われています。 中性洗剤というのは液性が中性(酸性とアルカリ性の中間) という意味であり、毒性のある無しとは関係ありません。また、界面活性剤には製造段階での不純な副産物も混じっています。 品質表示だけでは危険度は評価できませんが、一般に目に痛みを感じるような合成洗剤ほど毒性が強いといわれます。 濃度が高いほど毒性も強まるので、使い過ぎを控えることも心がけましょう。手が荒れる方は手袋をするなど、経皮毒に注意しましょう。
■歯磨き粉にも含まれる
朝晩、歯ブラシにつけて、口の中の粘膜と接触させる歯磨き剤には、強い毒性をもつものはないとはいえ、口内炎やアレルギーの原因となるような化学物質が数多く含まれます。歯周病の予防には歯磨き剤など使わない単なるブラッシングのほうが効果的という歯科医もいるほどです。
含有成分がやたらに多かったりする歯磨き剤は避け、清涼感を求めて大量に使うのも改めたほうがよいでしょう。発泡剤と表示があるのは界面活性剤です。
アレルギー体質の人は、界面活性剤を使わないセッケン歯磨きを使うべきです。
■誤って飲んだ場合
どんな物質をどの程度の量飲んだのかを確認することが大切です。初期症状は、かぜや食中毒に似ています。多くの場合、牛乳や卵白を飲ませるだけでよいのですが、洗剤・界面活性剤をコップ1杯あるいはそれ以上飲み込んでしまったら、牛乳を飲ませたうえ、吐かせて、救急病院に搬送してください。
下痢改善には腸内の免疫力を強化しよう
健康は食べ物から維持できますが、すべての食べ物が健康に良いものではありません。中には体に、腸に悪いものも食べています。
しかし腸内が正常な働きをしていれば、腸内で有害なもの、有益な物をより分け、有害な物は排出出来るようになっています。
ところが腸内の環境が悪くて腸内が正常な働きが出来ない場合は有害な物まで吸収したり、腸壁を炎症させたりします。
こうして腸内の環境が悪くなると、腸内の免疫力は低下し、いったん下痢になるとなかなか回復が難しく、長引く下痢の原因となります。まずは腸内環境雄強化しましょう。腸内環境を強化するサプリメントがありますので、上手に利用しましょう。