渡航者下痢・旅行者下痢

旅行中の下痢は皆さんがよく経験する症状の1つですね。

渡航者下痢・・・旅行者下痢

特に旅行中は疲れもかさなって下痢を起こしがちです。軽い下痢の場合、1〜2日様子をみれば、大抵は治まりますので、抗菌薬などによる治療を受ける必要はありません。ところが原因によっては緊急に医者の手当てが必要な場合があるので注意が必要です。

軽い下痢の場合:

1:精神的なもの・・

旅行で環境が変わることによって精神的緊張をもたらし下痢をします。 ストレス疲労、時差ぼけ、船酔いなどによる胃腸炎が大半を占めます。

出発前後の無理なスケジュールからすでに不調を感じていることも多 く、不潔・不安感を刺激される滞在先環境などにより引き起こされます。

対策:

水分を取ってホテルなどで安静にしていればほとんど快復します。 多くの場合は次第に慣れることなどで、ほどなく改善する傾向にあります。

2:飲み水や食品によるもの・・

食べすぎたり、海外の水道水(硬水)を飲んだり、スパイスのきいた香辛料、調理油など普段は摂取しない食材などによる一過性の胃腸障害により引き起こされます。

日本の水は軟水ですが、主にヨーロッパなどの硬水なので下痢を起こす場合が多い。また、地元では馴染みの衛生的な食材でも、食べ慣れないと胃が受け付けないことがあります。

特に発酵食品など複雑な成分をもつものは、加熱後であっても多量に摂ることは避けるべきです。早ければ3~4日で回復するが、10日以上あるいは帰国するまで長引く場合もあります。

対策:

下痢をするとほぼ100%脱水になります。水分補給をしっかりしましょう。胃腸の働きを助ける薬か、悪いものを排除してくれる納豆菌・おなかの調子を整える乳酸菌などのサプリメントを飲むのも良い方法です。

ただしサプリメントはすくには効果が出ませんので、旅行の3日前から帰るま で予防のために毎日飲むのも良い方法です。海外の旅行は日本の食環境と全く異なりますので、日頃から胃腸を丈夫にしておくことが良い旅の思 い出作り に欠かせません。

下痢の改善は腸内環境から

健康の要は何といっても腸内が健康であることです。腸内フローラ―が良好であることです。

腸内環境が整っていると、腸内で有害な物、有益な物を識別して、悪い物は排出してくれます。おなかが弱い方は良いものまで排出してしまいますので、下痢が続く方はなかなか栄養の吸収が十分できなくて、不調の原因になったりしてしまいます。

腸内での正常な機能が果たされれば、下痢にならなくて済みます。同じものを食べても下痢になるならない人は腸内環境の良し悪しで決まります。まずは腸内環境を整える事から始めましょう。そうすると下痢の改善は一段と早くなります。
腸内環境を整えるサプリメントがありますので、上手に利用しましょう。

下痢の原因は合併症へ続く…