下痢の原因にははっきりと下痢の原因がわかるものと、下痢の原因は全く分からないという人が多くいます。下痢になるとあ~、あの食べた物が下痢の原因だったと自分でも察しがつきます。
あるいはウイルス性の下痢になったなど明らかに下痢の原因がわかるものは下痢の原因を解決するのに対処しやすいものです。また下痢になりやすいのは男性が比較的多いというデーターも出ています。
下痢の原因は女性特有のホルモン
女性特有の下痢として、主に生理前に下痢になる、というものがあります。生理前に下痢や便秘になるのは、生理周期に伴う自然な現象といえます。
というのも、生理周期を作り出している「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」という2つの女性ホルモンの役割が、生理前の下痢を引き起こす原因になっているからです。
生理後から排卵が起こるまではエストロゲンが多く分泌され、排卵後から生理まではプロゲステロンが多く分泌されています。排卵後から分泌されるプロゲステロンは、女性の体を妊娠・出産に備えた体に変化させます。
体は栄養や水分を蓄えようとする上、代謝を悪くして体外に出て行くものを減らそうとします。
そして腸の収縮運動も抑制するので便秘になりやすくなります。しかし、妊娠が成立しなければ生理の少し前からプロゲステロンの分泌量は低下し始めるため、抑制されていた代謝や腸の運動が活発化します。
この便秘からの反動で生理前には下痢になる人が多いのです。
また、プロゲステロンが多く分泌されている期間は代謝の低下で体が冷えやすくなっています。体が冷えると自律神経が乱れるため、下痢になりやすくなっています。
生理前に下痢になってしまうのはホルモンの関係上仕方ない面もあり、根本的な解決方法はありません。ただ、少しでも下痢の症状をやわらげられるように、身体を労わることは大切です。以下、下痢になっているときの対処法を3つご紹介します。
下痢の際の3つの対処法
①睡眠をたっぷりとる
下痢になっているときは、体をしっかり休めることです。睡眠をたっぷりとるようにしましょう。ストレスや疲労はホルモンバランスを乱し、下痢の症状を悪化させる可能性があるので睡眠不足になるのは避けてください。
②アルコールやカフェインを控える
アルコールやカフェインは腸を刺激して下痢の症状を悪化させる可能性があります。下痢になっている間は、コーヒーなどのカフェインの多い飲み物は避け、麦茶やたんぽぽ茶に切り替えるのがおすすめです。
また、生理前の期間は、できるだけアルコール類の摂取を控えておくと、下痢の症状をやわらげられますよ。
③体を冷やさない
これは下痢であってもなくても基本中の基本です。体の冷え、特に下腹部の冷えは下痢を助長するので、腹巻やカイロで直接温めましょう。お風呂で湯船に浸かってお腹を温めるだけでも下痢の症状は治まりやすくなります。
生理前に下痢になる人は下痢止めを携帯しておきましょう
どんなにケアをしていても、いつなんどき下痢になってしまうかわかりません。外出する際は、水なしでも飲める下痢止め薬を携帯しておきましょう。
根本的な解決法ではありませんが、いざというときに備えておくと安心です。安心が緊張を緩め、下痢症状を緩和してくれる効果もあります。
生理前の下痢は女性ホルモンの影響を受けているので、ホルモンバランスが乱れると下痢の症状がひどくなる場合があります。逆に、ホルモンバランスを整えれば、生理前の下痢の予防、もしくは症状の緩和につながることも。
症状の程度は体質にもよりますが、できるだけ生活習慣を見直して、症状を緩和できるといいですね。
他にも次のようなことに心がけると良いでしょう。
①規則正しい生活をする
ホルモンの分泌をコントロールしている脳の視床下部や指令を受け取る卵巣がきちんと機能できるように、体にストレスを与えない生活をすることが大切です。就寝時間や起床時間をある程度一定にする、食事を抜かないなど規則正しい生活を送るようにしましょう。
②栄養バランスのとれた食事をとる
魚に含まれるDHAやEPAはホルモンバランスを整えてくれる働きがあるので、肉よりも魚を食べるようにしたいですね。
冷え対策として体温を上げる根菜類を食べるようにするのもおすすめです。また、普段から食物繊維をしっかりとって便通をよくしておくと便秘の反動で下痢になることが少なくなりますよ。
③禁煙・節煙する
喫煙は血管を収縮させて血行を悪くし、体を冷えやすくしてしまうので、禁煙か節煙をしましょう。受動喫煙でも同じような影響が出てしまうので、家族に喫煙者がいるときも、禁煙や節煙、それが難しいときは近くで吸わないようにしてもらうなど、協力してもらってください。
どれも基本的なこと、当たり前のことですが、当たり前のことをきちんと行うことが一番難しいものです。
生理前の下痢に、ひどい腹痛を伴うときは?
下痢だけではなく、ひどい腹痛を伴うときは病気が原因の可能性もあるため、注意が必要です。子宮内膜症や子宮肉腫、子宮腺筋症といった婦人科系の病気の可能性もあります。
生理前や生理痛で、我慢できないほどの痛みがあったときや何周期も続くときは、一度病院で診てもらうと安心ですよ。
生理前の下痢は妊娠の可能性もある?
生理前の下痢はホルモンバランスの変化によって起こるものですが、妊娠の可能性もあります。
妊娠超初期には着床によるホルモンバランスの変化で自律神経が乱れて下痢を起こすことがあるため、下痢は妊娠初期症状の一つとしても考えられています。
生理前に下痢になって、いつもよりも生理が遅いときや高温期がずっと続いているときは妊娠している可能性もあります。覚えがある人は、下痢止め薬を飲む前に妊娠検査薬で必ず確認してみてくださいね。
腸内環境を良好にして下痢を改善!下痢の原因を取り除こう
健康の要は腸内環境が良好な事です。腸内では様々な事が行われています。免疫力の活性、消化吸収、ホルモンや酵素の産出、体温調整、毒素排出など様々な基礎的な代謝が行われています。
腸内環境を良好にすれば、下痢をはじめ様々な問題は解決されやすくなります。腸内環境を良好にするのに必要なサプリメントありますので、上手に利用してみましょう。