下痢が続くと栄養失調になる?

下痢が続く原因は様々ですが、下痢が長く続くと、体内で吸収される栄養分が足りなくなり、栄養失調になることがあります。

下痢が続くと栄養失調になる?

ただし、これは相当な期間下痢が続いた場合であり、下痢が続いていても「何も食べられない」という状況でなければ、下痢だけで栄養失調までの段階に到ることはほとんどありません。

それでも、慢性的な下痢が続いている方は、次のような点に注意しなければなりません。

◆子供やお年寄り、非常に痩せている方の場合

下痢が続いても、まったく栄養を吸収できないわけではありません。腸以外でも栄養は吸収されているのです。それでも、腸が吸収するだけの栄養価には及びませんので、体重は徐々に減っていく可能性があります。

子供やお年寄り、痩せ型の方は、蓄えられている脂肪が少ないので、成人や一般的な体型の方よりも早く消耗してしまう場合があります。他の症状も現れてくる可能性がありますので、どのような対応をすべきか、食事内容なども含めて医師に相談するようにしてください。

もともと体重が多めの方でも、体重の落ち方が急激である場合には他の病気が隠れている可能性も高くなります。食事をきちんと摂れているか、体重に大きな変化がないかなども併せて確認するようにしてください。

◆水分不足になる場合

下痢が続いた場合、栄養よりもまず先に水分不足にならないよう注意すべきです。下痢が続けば体内の水分がどんどん出て行ってしまうことになりますので、その分補給する必要があります。

また、水分と一緒にナトリウム、カリウムも不足していきますので、水分補給の際にはただの水ではなく、イオン水や果汁、味噌汁、などを少しずつ飲むようにしてください。たくさんの水分を一気に摂れば下痢に繋がりますので、回数を分けて飲むようにしましょう。
下痢になったらまず病院へ

◆嘔吐も伴っている場合

嘔吐があると、体内に入る食べ物自体が減っていることになります。栄養失調からの嘔吐も考えられますので、早めに受診するようにしてください。嘔吐を伴う下痢の原因については「嘔吐に伴う下痢」を参考にしてください。

嘔吐と下痢が併発している場合嘔吐下痢症の可能性が高くなりますが、ウイルス性や細菌性の嘔吐下痢症であれば、下痢によってウイルスや細菌が排出されることにより徐々に回復していきます。

個人差はありますが、受診後2~3日経過しても状況が変わらない場合には、必ず再度の受診を受けるようにしましょう。

◆嘔吐も伴っている場合

「元気の元は胃腸から」と昔から言われています。昔は今ほど添加物はなかった時代に、腸内環境が健康に大きく左右していることが体験してわかっていたのです。

レトルト食品やコンビニ食品など、添加物がたくさん含まれている様な食べ物は有害な物質が多く、当然腸内の環境を悪くしてしまいます。消化力、免疫力も低下します。

腸内が弱くなると正常な働きが行なわれにくくなり、水分調整も正常に出来ず、水分の多い、つまり下痢状態の便となってしまうのです。

まずは腸内環境を良くして腸内を正常な状態に戻すことが下痢改善のためには一番の近道です。
腸内環境を整えるのに必要なサプリメントがありますので賢く利用しましょう。