牛乳を飲むと下痢になる

牛乳を飲むと下痢になる
牛乳を飲むと下痢になる方、お腹がごろごろする方は、「乳糖不耐症という体質である可能性があります。人によってはお腹の調子が崩れるだけでなく、気分が悪くなったり、お腹の痛みを感じたりします。

「牛乳アレルギー」ととても似ていますが、牛乳アレルギーは肌に湿疹ができる、呼吸器系に影響が出る(喘息など)などの影響が出ます。また、幼児の段階で判明することが多いのも特徴です。

牛乳アレルギーであれば、血液検査などのアレルギー検査で確定することができます。基本的には牛乳と牛乳を原料とするものを避けるべきとされますが、程度によって対応が異なりますので医師とよく相談するようにしましょう。

乳糖不耐症の原因は、腸に乳糖を分解する酵素が少ない(分泌されない)ことです。この酵素を「ラクターゼ」(乳糖分解酵素)と言います。

乳糖は人間の成長に必要なのものなので、母乳にもしっかり含まれています。赤ちゃんの頃は多くの人の腸で分泌されるので、母乳で育っているときには問題ないことが多いのです。

乳糖不耐症の方は母乳から離れたあたりからラクターゼの分泌が減ってしまうのです。

歴史的に乳製品とのかかわりが深いヨーロッパの方々には乳糖不耐症で悩む方も少ないのですが、それでも10%程度はいると考えられています。日本を含めアジアではさらに増え、80%以上とも言われています。

ただし、自覚症状のある方はとても少なく、給食の牛乳摂取などを通じて特に気にならなくなるパターンも多いようです。

乳糖不耐症かもしれない、と心当たりのある方は、無理に牛乳を飲まないようにしましょう。まず、量を減らして様子を見る、市販の「乳糖分解済み牛乳(お腹がごろごろしない牛乳など)を飲んでみてください。

牛乳アレルギーと異なる点は、量を減らしたり、加工品を食べたりすれば問題ないことも多いということです。
下痢の原因を発酵食品で改善
ヨーグルトは発酵により乳糖が少し分解されているので、食べても問題ない場合もあります。ただし、すべての乳糖が分解されているわけではないので、ヨーグルトも量には注意しましょう。

下痢の症状が思い場合には、牛乳をやめて医師に相談するようにしましょう。乳糖不耐症に具体的な治療法や薬はありませんが、本当に乳糖不耐症であるのかをしっかり確認する必要があります。別の食品のアレルギーや、下痢を症状とする病気の可能性もあるからです。

乳糖不耐症でない方でも、冷たい牛乳やコーヒー牛乳などを一気に飲めば、冷えも手伝って下痢になりやすくなります。お腹を下しやすい方は少しずつ牛乳を飲むか、温めて飲むなどして工夫してみてください。

腸が丈夫であれば、つまり腸内環境が正常であれば、腸が少々ダメージを受けても(細菌やウイルスなどがおなかに入ってきても)、下痢をすることなく元気でいられます。腸内細菌、特に善玉菌がおなかでたくさんの活躍してくれるからです。
腸内善玉菌が善玉菌が多い腸内環境にしよう!
腸内環境をしっかり強化することは健康の秘訣です。腸内善玉菌を増やすサプリメントなどを上手に利用することは下痢の改善、病気に負けない身体作りの早道です。