嘔吐と下痢が同時にやってくる症状は珍しくありません。突然の嘔吐には誰もが驚きますし、非常に体力を消耗しますが、どういったことが原因として考えられるかを知っておくと慌てず対処することができます。
吐き気と下痢
吐き気(嘔吐)と下痢を伴う症状を総じて「嘔吐下痢症」と呼びます。嘔吐下痢症は、ウイルスや細菌によって発生する炎症が原因で、中には「お腹の風邪」と呼ばれるような流行性のもの、大腸菌などが原因の食中毒と呼ばれるものがあります。
参考記事;
「嘔吐と下痢の症状(ウイルス性)」
「嘔吐と下痢の症状(細菌性)」
ただし、ウイルスや細菌が原因となる場合以外の嘔吐・下痢症状もあります。見逃せば大変危険な病気もあります。
日本脳炎、急性間欠性ポルフィリン症、溶血性尿毒症症候群などです。
「嘔吐に伴う下痢」で病気についての詳しい内容をご説明しています。また、細菌性の中にも「細菌性赤痢」のような、日本ではごく少なくとも海外で感染してしまうような病気もあります。
1日ですべて治まってしまった、というような軽い症状であれば問題ありませんが、基本的には自己判断を避け、医師の判断を仰ぐようにしましょう。特に子供の場合は症状の悪化が早いので、注意してください。
特に怖いのは脱水症状です。吐き続けている間には飲まない/飲ませないようにしましょう。また吐いてしまいます。落ち着いてから水分を補給します。
目安としては4~6時間程度、飲めない状態が続いても問題ありません。ただし、それ以上続く場合には注意してください。
吐き気がなくなると、気持ち悪さも減り、顔色もずっとよくなります。その後少量の水分補給を始めましょう。
一般的な嘔吐下痢症であれば、下痢のピークは1日程度で終わります。その後も下痢気味であるかもしれませんが、徐々に体力が回復していくようであれば問題ありません。
ただし、きちんと回復するのには1週間程度かかります。腸の回復度合いは外からみてもわかりませんので、無理をせず腸を労わる食事をするようにしましょう。
また、腸内環境を整えるサプリメントがありますので上手に利用しましょう。回復が早くなりますよ。