下痢が続く原因は様々です。発熱を伴い急激に起こる下痢の場合は大変危険な場合がありますのですぐに病院へ行きましょう。
妊娠初期の下痢は危険?
妊娠したばかりだと、「下痢にならないように気をつけたほうがよい」というようなことを言われます。これは、昔から「妊娠初期に強い下痢になると、流産する可能性がある」というようなことが言われてきたためです。
下痢は便が大量に出てしまうので、なんとなく流産との関連が深いような気がしてしまうかもしれません。でも、「どうして?」と聞き返しても、科学的な答えをくれる方は少ないのではないでしょうか。
本当の答えは、
「妊娠初期の下痢による流産の可能性はごく低い」
です。
下痢は腸が収縮して起こるので、それに近い臓器である子宮も収縮します。そのため、お腹が張ったり、腸と一緒に子宮周辺に痛みを感じることがあるかもしれません。ところが、その程度で流産が起こってしまうことは殆どありません。
受精卵がうまく着床できなかったり、着床しても残念ながらうまく育つことができないなどの流産を含め、妊娠初期の流産の確率は15%程度と考えられています。受精卵自身が大きくなれない要因を持っていることは、ある意味でそれほど珍しいことではないのです。
そのため、自然に発生してしまう流産のタイミングで一緒に下痢が起こっていた、ということはあるかもしれません。
下痢は冷えや疲れ、環境の変化によるストレスなどで起こりますし、妊娠初期によくある便秘の反動で下痢になることもあります。あくまでも、そのせいで流産になるのではなく、同じタイミングで流産した可能性のほうがずっと大きいのです。
妊娠初期に下痢があり、流産してしまった経験がある、という方は、「自分が無理をしたから」などご自身を責めてしまうかもしれませんが、妊娠初期の流産の場合はたとえ妊婦さんが無理をしなくても発生してしまうものであることが殆どなのです。
だからといって無理をしてよいというわけではありませんが、下痢と流産を深く関連付ける考え方は間違いだと認識しておいてくださいね。
下痢が起こる状況自体は、妊婦さんにとってよいことではありません。こちらの記事「妊娠と下痢の関係」も参考にして、下痢になりにくい食事、体作り、動き方、服装などを心がけてくださいね。
妊娠しているときはできるだけ薬の使用を避けたほうがよいので、便秘を解消したい場合、下痢を治したい場合は、腸内環境を整えるサプリメントを使用するのも賢い方法です
また、お砂糖やカフェインを控えるだけでも、体調が良くなる場合もあります。ご自身の生活を見直すよい機会だと考えましょう。
腸内環境を整えよう
何を食べても下痢にならない人がいます。そういう人は胃腸が強く、腸内環境が整っている人です。妊娠中は特に食生活に気を付け、腸内環境を強化しましょう。元気な赤ちゃんが生まれますよ。
また、腸内環境を整えるサプリメント等も利用しつつ、良いもの、栄養バランスの整ったものを食べるように心がけましょう。
また、妊娠中は冷たいものを食べると子供がアレルギーになる確率が高くなりますので、できるだけ冷たいものは控えましょう。
元気な赤ちゃんが生まれてくることを祈ってます(^0^)/