下痢の原因がわからない、思い当たらないなど下痢が続く、もしくは下痢と便秘を繰り返す症状が続く方の場合、実は血糖値が高すぎる、いわゆる糖尿病を併発している場合があります。
下痢が続く原因は糖尿病による下痢
下痢と糖尿病は一見無関係の様ですが、実は大いに関係していることがあるものです。また、糖尿病は初期の症状としては殆ど無いに等しく、重くなって初めて、あるいは下痢が頻繁に続くなどでわかる場合があるのです。
糖尿病と下痢
糖尿病の合併症でよくクローズアップされるのは足の血流障害や腎障害ですが、実は胃腸にも影響が出るのです。
糖尿病患者さんで、便秘や下痢の症状に悩まされている方は少なくありません。しかし、糖尿病と下痢にはどのような関係があるのでしょうか?
糖尿病の三大合併症の一つである「神経障害」。糖尿病により高血糖状態が続くと、神経に病変が起こります。主に末梢神経と自律神経に症状が出ます。
発見されやすいのは足のしびれや知覚の鈍りなどではないでしょうか?これらは末梢神経が障害を受けたときに現れる症状です。
一方、内臓の動きを司っているのが自律神経です。この自律神経に病変が起こり、それが胃腸に関係している場合、自律神経の乱れによって胃腸の動きがおかしくなり、正常な胃腸の動きが阻害されるため、下痢や便秘といった症状が起こります。
糖尿病では腸内環境も乱れやすい
腸内には、身体に良い働きをする善玉菌と、悪い働きをする悪玉菌を中心に、多種の細菌や微生物がバランスを保って存在し、消化・吸収・排泄の手助けをしています。
いわゆる「腸内環境」が整っている場合は、便秘も下痢もなく快適です。
しかし、糖尿病患者さんは腸内環境が乱れやすいことが指摘されています。ヤクルトと順天堂大学の研究によると、2型糖尿病では腸内フローラ(微生物の生態系)バランスに乱れがあったとのことです。
このように、神経障害による胃腸運動の悪化と腸内環境の乱れなどが原因で、糖尿病では下痢や便秘が起こりやすいのです。
また糖尿病の初期段階では自覚症状もほとんどなく、気づかないうちに病気が進行していることもあります。
原因不明の下痢や便秘が続く場合、まず病院にかかるのがよいでしょう。ちょっとお腹の具合が悪いだけ、と思いきや、実は進行した糖尿病のせいだった、という可能性も十分あり得ます。
また、こうした病気にいち早く気づくためにも、年一回の健康診断を受診されることをおすすめします。
糖尿病は国民病とも言われ、糖尿病の方は年々増加しています。低年齢化も激しく、10代ですでに糖尿病という事もすくなくありません。
こうした病気の増加と共に腸内環境も加速して 悪くなっています。腸内環境の良し悪しで、早い時期に病気になるかどうかが決まってきます。健やかな生活を送るためにも腸内環境は良好にしておかなければなりません。
腸内環境を良好にするのに必要なサプリメントがありますので、大いに利用しましょう。下痢の改善、糖尿病の改善は一段と早くなります。