海外では日本以上に下痢の原因となるものが潜んでおり下痢に襲われる危険が高いところでもあります。
下痢の原因は海外旅行先で食べた生もの?
お正月はめったにとれない長期休暇、という方も少なくないでしょう。それを利用して、年末年始は海外で過ごす、という方も多い昨今です。しかし、海外では日本以上に下痢の原因となるものが潜んでおり下痢に襲われる危険が高いところでもあります。
美しいバリ島でまさかの下痢
みなさんは「バリ腹」という言葉をご存知でしょうか?「バリ腹」とは、バリ島旅行で、お腹の調子が悪くなったり、下痢をしたりする症状のことです。途上国滞在にありがちな症状の1つで、バリ島の「バリ腹」の大多数は、細菌、寄生虫、ウィルスなどの病原体 により発症します。 また、食用油の違いや香辛料、飲料水の硬度の違いなどの食事の変化や、気候の違い、旅行による疲れ、ストレスなども原因の一部になるとか。バリ島の「バリ腹」は、英語でも「Bali Belly(バリベリー)」と名前があるくらい、とても有名な症状です。たとえ五つ星のホテルであっても、蛇口の水を直接口にすることは絶対に避けましょう。歯磨きの際、口を濯ぐわずかな水が下痢の原因となって激しい腹痛、水下痢に襲われることもあります。
<水や食事で気をつけたいこと>
•食事の前には石鹸でよく手を洗う。または、アルコールや消毒薬を含む携帯用のウエットティッシュやハンドジェルで手をよく拭く。 •生水(水道水をふくむ)は避け、ペットボトルや缶入りのミネラルウオーターなどを飲むようにする。やむをえず生水を使う場合は、かならず沸騰させてから飲む。水に含まれる菌が下痢の原因になります。 •ホテルの部屋に置いてある、水差しの水にも気をつける(うっかり飲んでしまいやすい水に含まれる大腸菌、細菌等が下痢の原因になります。)。 •生野菜サラダも、水で汚染されていることがあるので、できるだけ避ける。フルーツもカットされているものは食べない。 •氷の入った飲み物やかき氷は避ける(氷が大腸菌で汚染され、下痢が続く原因になることがあります)。 •生の料理はもちろん、火が十分にとおっていない肉、魚、鳥、卵料理は食べない。とくに屋台料理には注意。 •加熱されていないミルクや乳製品は避ける。 •スパイスの強い料理や初めての料理は、食べすぎに気をつける。消化不良により、下痢を引き起こす原因になります。
<その他に注意したいこと>
•歯磨きのときも、水には気をつける。ペットボトル入りのミネラルウオーターなどを使うほうが安全。
•ホテルなどで自炊したり、食品を調理したりする場合は、包丁や食器なども安全な水で洗う。また、食品は十分に加熱する。
•下痢症状が起こったときは、自己判断で下痢止めなどを飲まない(細菌の排出を遅らせ、症状を長引かせることがある)。
•下痢症状が激しく、発熱や嘔吐をともなう場合は、早めに受診する。
•夜更かしを避け、睡眠不足にならないように心がける。
激しい下痢の原因となるコレラや赤痢などの感染症は、バリ島にかぎらず開発途上国にはよくみられるものです。地域によって発生しやすい感染症の種類が異なるので、その種類や症状の特徴、あるいは現地で大発生していないかなど、事前に旅行会社などに確認して情報をきちんと把握しておきましょう。
一方感染症以外の下痢の原因には、水や食事の違い、環境の変化によるストレスなどがあります。こうしたケースでは、一般的に下痢症状は軽く、自然に治ってしまうことも少なくありません。しかし、持病などがあると、悪化することもあるので、海外旅行中の下痢については安易に考えず、事前の準備や旅行中に注意すべきことを知っておきましょう。
いろいろ書いてしまいましたが、せっかくの海外旅行です。元気に楽しい思い出が作れるよう、事前の備えをしっかりしましょう。善玉菌の一種である納豆菌は細菌の繁殖を抑える効果もあり、通常ならひどい下痢になるような事態でも、軽い下痢で済んだり、下痢の期間が短くなったりします。日頃から腸をメンテナンスしておくことが、いざというに下痢の原因となるものに遭遇しても下痢症状を軽くしてくれるのです。
腸内をメンテナンスする納豆菌のサプリメントがありますので上手に利用しましょう。