下痢が続く原因は様々で、年齢や環境で下痢が続く原因となることがあります。
下痢が続く原因はおいしい油
コッテリ料理に潜む罠…
ラーメンや揚げ物など、油っこい食事を好む人は多いですね。ですがそれと同じくらい、加齢とともにこの油ものによって、下痢をするようになった……
という方もいらっしゃるのではないでしょうか? この“油”が実は下痢を引き起こす原因になっているのです。
食事が原因でなる下痢にもいろいろありますが、油が原因の下痢は脂肪、つまり油が分解されずに腸に残っていることが原因です。
消化力が落ちてくるとこういった下痢になる可能性が高まってきます。薬を飲めない妊婦さんが陣痛を促すためにひまし油を飲むことがありますが、これも油が腸内で分解されずに下剤として効くからです。
体が余分なものを出そうと働くことで下痢が起こり、陣痛が促されるのです。下痢が続き、その原因で早産になったケースもあるそうです。
油は腸にとって刺激物だということを覚えておきましょう。油っこい食事を食べると、その刺激によって胃、小腸、大腸が活発に働きだします。
胃はいそいで食べ物を小腸に送り、小腸は栄養を吸収するのをやめていそいで大腸に便を送り、大腸は食べ物を早めに体外に出そうとします。そして下痢という症状になって便が出てくるというわけです。
ですが、油こってりのラーメンを食べた人全員が下痢をするかというとそうではないですね。油っこい食事をいくらとっても下痢にならない人ももちろんいます。
そういう人はきちんと油の脂肪分が小腸で分解されているのです。
こうした内蔵の働きは年を重ねると共に衰えてくるので、ある程度の年齢になると人は、自然と油っこい食事がたくさん食べられなくなってくるのです。
とは言っても油っこい食事をとると体調はいいのに毎回必ず下痢になる、という人は念の為に一度病院にかかることをおすすめします。
油こってりの脂分の高い食事、アルコールの過剰摂取、精神的なストレスや過労などが重なっている場合、膵臓を患って、下痢が続く原因になっていることも考えられるからです。
下痢の改善、予防法
予防策としては、やはり油っこい食事ばかり続けてとらないことです。あっさりとした和食中心の食事がおすすめです。
また、今はノンフライヤーという油を使わなくても揚げ物ができる調理器具が登場しています。膵炎を患っているがどうしても食事に揚げ物が欲しいという方はこうした調理器具を試してみるのもいいでしょう。
いづれにしても下痢が続くと嫌なものです。下痢が続き、その原因がわからない方は腸内細菌の善玉菌が減少している可能性があります。腸内細菌は膵臓消化酵素(リパーゼ)を活性化させ膵臓の機能を向上させる働きがありますが、腸内善玉菌が少ないと、膵臓の働きが悪くなって、消化が十分できなくなり下痢が続く原因につながることがあります。
腸内の活動が正常に働くよう腸内善玉菌を増やしましょう。腸内善玉菌が増えるのに必要なサプリメントがありますので、それらを上手に活用すると下痢の改善は早くなります。