下痢の原因となる習慣

 習慣以外にも、感染症による下痢など、下痢が続く原因はいろいろありますが、ここでは下痢が続く原因となるような腸ダメにしている習慣を挙げてみましょう。

下痢が続く原因となる習慣を止めよう

腸は小さな第二の脳と言われています。私たちが食べると、取り込まれた食物は次々に腸に運ばれ、腸はその化学成分をいち早く認識し膵臓、肝臓、胆嚢などに指令を発し、適切な反応を引き起こします。

また食物と一緒に有害な毒素が侵入すると、腸はこれに気付いて腸の壁自身に命じて多量の液体を分泌し、毒物を体外へ排除してしまいます。

これが下痢で生体の防御反応そしては極めて重要なものです。この有毒物質の検知能力と下痢という反応がなければ私たちはみな幼くして死んでしまいます。
ところがこの生体反応が正常に行われずに、常に下痢を起こしてしまう人がいるのです。腸をダメにしている人が何と現代は非常に多いのです。

 ①嫌いな人と「美味しくない」と言いながら食べる。

食べるときにストレスがあると褐色脂肪細胞(エネルギーを燃やす細胞のこと)の活性が落ち、肥満になりやすくなり、体内で毒性を持つ物質が増え、腸内細菌が弱ってしまいます。

また次の食べ方には腸をだめにしまうので注意しましょう。
●仕事をしながら食べる
●子供に小言を言いながら食べる
●ストレス解消のために食べる

②食品添加物だらけの物を食べる

腸内細菌が弱る最も大きな原因の一つはスナック菓子、ファーストフード、レトルト食品、コンビニ弁当です。電子レンジでチンするだけの加工食品には添加物がたくさん混ざっています。保存料で有用な菌が死んでいきまた更にチンをすると有用な菌も死んでしまいます。このように、腸内細菌の善玉菌が弱ると、免疫力が弱まり、直ぐに風邪をひいたり、頻繁に下痢が起こりやすくなる原因となります。
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③清潔すぎる

腸には腸内細菌、皮膚には皮膚常在菌など私たちの身の回りには目に見えない無数の菌が溢れ、それらが体を守っています。腸内細菌は外からたくさんの雑菌が腸に入ってくると腸は活性化しますが、除菌が行き過ぎると腸内細菌が育ちにくくなります。

④感謝や笑いを忘れている

笑いは健康効果抜群ですが、現代社会においては忙しさのあまり、笑いを忘れている人が多いものです。また同時に感謝も忘れてしまいがちの生活になってしまっています。笑うと腸内細菌も増えていきます。脳内のドーパミンも増え、幸せ物質が増えていきます。感謝が生まれます。自分のおなかの腸内細菌に感謝しましょう。


下痢を治す食習慣

①夜の食事に高脂質・高カロリーを避ける
避けるべきなのは、高脂質、高カロリーの偏った食事です。お腹の調子が気になって、通勤前の朝や日中仕事している間にあまり食べない方が、夜に味の濃いものやお腹を満たすものを一気に食べる。そんな習慣になっていませんか。

腸内環境を左右する腸内細菌の状態は、食事によって左右されます。発酵食品や野菜、果物が中心のいわゆる健康的な食事をしていれば善玉菌が増え、ジャンクフードなど高脂質、高カロリーの食事が続けば悪玉菌が増えます。

完璧を目指すのではなく、今よりも“脂っこさ”を減らして、野菜や海藻など、少しでも多くの食材を取れるような選択を心がけましょう。

たとえば、ラーメンよりごはんもの、揚げ物より焼き物、牛丼より野菜がとれる豚のショウガ焼き定食などです。腸が喜ぶ食事は高カロリー、高脂質ではなく野菜中心の日本の伝統食です。

②腸内善玉菌を増やす
発酵食品は善玉菌を増やし、腸内環境を良好にします。ヨーグルトやみそ、大豆納豆などは、日常生活に習慣的に取り入れましょう。

善玉菌の数が多ければよいわけではなく、善玉菌の「種類」が豊富にあることも大事なポイントです。

自分自身の腸内に棲んでいる腸内善玉菌を応援するサプリメントがあります。上手に利用するのもストレスの軽減になります。

ヨーグルトを毎日食べているという人は、ヨーグルトの種類が自分に合っているかどうかよく観察してみましょう。ヨーグルト菌は様々にあります。

③肉より魚の選択
また、バリエーションを増やすためにもう1つ意識していただきたいのが、腸の炎症を抑え、善玉菌が増えやすい環境をつくってくれるEPAとDHA。ブリ、サバ、カツオ、イワシ、そしてこれからの季節にはサンマなどから取ることができます。

脂ののった旬のものに多く含まれるのでおいしくいただくことができますし、缶詰でも同じように摂取することができます。

缶詰ならコンビニでも手に入りますし、時間があるときにスーパーでまとめ買いすることもできます。

炊飯器で簡単に炊き込みごはんにすることもできますし、味付けをしていない水煮缶であれば、ひき肉の代わりに使うような感覚で簡単に調理できます。

そのままでも食べられるものなので、調理に時間がかからず時短にもなります。

④水分補給
飲み物、水にも気をつけましょう。冷たい飲み物の飲みすぎなどで便の水分量が多くなり、下痢や軟便になった経験がある方は、もうすでに気をつけているかもしれません。

しかし、下痢が続く場合には、便とともに失われた水分の補給も必要です。

スープやおみそ汁など、温かい汁物を食事にプラスしましょう。特に具だくさんの味噌汁は飲む点滴と言われる程、ベストな水分補給です。

オフィスで温かい飲み物を飲もうとすると、コーヒーなどカフェイン入りのものになってしまいがちですが、常温のお水をおいておくなどして、できるだけ刺激の強い飲料は控えるようにしましょう。

アルコールや炭酸飲料も同じく避けましょう。「水」にこだわるというのも1つの策です。

お腹が弱く、下痢気味な方は、硬水よりも軟水を選びましょう。

硬水はミネラル分が多いので体に良いように思いますが、胃腸への負担を減らすなら軟水の方がおすすめです。

⑤空腹時間をつくる
食事内容だけではなく、食べ方や食事間隔も大事な要素です。腸は、食べているときだけ動いているわけではなく、食後4時間ほどたって空腹を感じるくらいの時間にも腸は働いています。

「一気に食べるとお腹をこわしてしまうから…」と細切れに食事をしていると、きちんと腸の掃除をしきれず、悪玉菌が増える原因にもなります。

ダラダラ食は改め、間食もできるだけ避けて、きちんと「空腹時間」をつくることが大事なのです。

ただ、下痢のときの便に含まれている水分には、食べ物から摂取した栄養分なども含まれています。

もし栄養不足から疲労感をおぼえるようになったら、甘いものではなく、おにぎりのようなもので補食的に間食をするとよいでしょう。

1ヵ月以上下痢が続いて慢性的なものになっているなど、日常生活に支障が出ている場合は、病院できちんと見てもらうことも大切です。腸内環境も、加齢とともにバランスが乱れてくるものです。

便の状態が変わったら、腸が食べ方を見直すタイミングを教えてくれているのだと思って、まずは日頃の食事を振り返ってみましょう。

腸内環境を整えよう
こうした腸をダメにしている生活をしていると腸内は荒れてしまい、食べたものをうまく消化しきれずに下痢になってしまいます。生活習慣を改めると同時に、まずは荒れた腸内環境を整えましょう。腸内環境をしっかり整え、強化できるサプリメントがありますので上手に利用しましょう。