最近、下痢の中でも特に増えているのが過敏性腸症候群ですが、なかなか原因が解決できずに悩んでいる人が多いようです。
過敏性腸症候群の原因は、大腸の器質的な病気ではなく、大腸の運動機能が悪いために、下痢が続く、便秘、腹痛そのほかの症状が起こります。
下痢が続く原因…過敏性腸症候群3つのタイプ
腸の神経がストレスや心理的な要因から過敏になった状態です。 便通の異常の性質とそれに伴う腹部の症状によって3つのタイプに分けられます。
①けいれん性結腸
便秘と下痢を交互に繰り返すタイプです。交代性便通異常とも呼ばれています。これは自律神経の乱れのために腸が緊張して、けいれんし、キュッとソーセージのようにくびれて腸が異常に細くなり、便の通過が妨げられて便が固くなるのが原因で、便秘になります。
けいれん性結腸の詳細
またある時はぜん動運動が活発になりすぎる事が原因で、便が短時間に送られ、下痢便となって出てきます。強いけいれんがおこるとシクシクといたんだり、キューンと痛んだりします。
おなかが張って苦しく、トイレに行きたいが出ない、出るときはウサギの糞のようなコロコロした小さな便の出るのが特徴です。
普通の便秘はあまり腹痛を伴うことはありませんが、このけいれんせいの便秘は強い腹痛を伴うのが特徴です。痛みの多くは食後すぐに起こります。
このタイプは、比較的若い人に多く、その中でも仕事の内容や人間関係に悩みがあったり、不規則な生活などで知らず知らずのうちにストレスを感じている人に多いようです。
神経性下痢
食べたものと無関係に、大腸のぜん動運動が高まりすぎて、下痢や軟便が続いておこったり、一定の時間を経て繰り返しおこります。腹痛はほとんどありません。
腹痛があったとしてもごく軽く、排便後はおさまるのが普通です。
下痢は慢性的になる場合が多く、重症になるといつどこで便意を催すかもわからないので、トイレのついていない快速電車には不安で乗れないし、会社に出勤する途中でも数回、トイレに行かなければならないという人もいます。
休日など家でのんびりしているときは、リラックスできるためか下痢がおこらなくなり排便も正常に戻っていることがあります。また下痢をするにもかかわらず、痩せてくることはありません。
ただいつ、便意をもよおすかわからないこと、トイレに行く回数が多いことが困るだけで、その他にはあまり身体的な苦痛がないのが特徴です。
神経性下痢の詳細はこちら
粘液性の下痢
激しい腹痛とともに、大量の下痢と粘液を排泄します。正常便と粘液の排泄を繰り返すものと、下痢の粘液の排泄を繰り返すものがあります。
すべての病気は腸から始まります。食べること排出することは生きていくうえで基本ですが、ストレスが加わると腸内環境が悪くなって、腸の機能が正常に働かなくなります。
それが原因で下痢が長く続くのです。腸内では悪玉菌が増えている状態になっています。
粘液性下痢の詳細はこちら
腸内の環境が正常になるように腸内善玉菌をどんどん摂りいれていくと、腸の機能は正常化し、下痢が改善されてきます。腸内善玉菌を増やすサプリメントがありますので上手に利用しましょう。
腸内環境を整えよう
「元気の元は胃腸から」と昔から言われています。昔は今ほど添加物はなかった時代に、腸内環境が健康に大きく左右していることが体験してわかっていたのです。
レトルト食品やコンビニ食品など、添加物がたくさん含まれている様な食べ物は有害な物質が多く、当然腸内の環境を悪くしてしまいます。消化力、免疫力も低下します。
腸内が弱くなると正常な働きが行なわれにくくなり、水分調整も正常に出来ず、水分の多い、つまり下痢状態の便となってしまうのです。
出来るだけ添加物、人工甘味料、ph調整剤等の入った腸内環境を悪くするものは食べないようにしましょう。
そして、国産の季節に合った野菜や、手作りの体に良いものを食べ、腸内環境を良くして腸内を正常な状態に戻すことが下痢改善のためには一番の近道です。
腸内環境を良好にすれば、下痢をはじめ様々な問題は解決されやすくなります。
食生活を見直すと同時に、腸内環境を整えるサプリメントがありますので上手に利用しましょう。