食べ過ぎには気をつけて!下痢になるかもしれないラッキョウ

下痢の原因は様々です。急性の下痢は、直前に食べていたものなど、原因がはっきりと分かる場合が多いのですが、慢性的な下痢の原因は解明が難しく、体質や食事、生活環境など、複数の要因が重なり合って起こることが多いようです。

また、中には体にいいと信じられているにもかかわらず、実は下痢の原因になっていた、なんてこともあります。

ラッキョウとは

梅干しとラッキョウは、昔からどの家でも常備薬にもなる副菜として、各家庭で作るものでした。

これらは民間療法において様々な効能・効果があるとされ、身体に良いものとして現在でも常食されている食品です。

そんなラッキョウはもともと、平安時代に中国から漢方薬として入ってきました。玉ねぎやにんにくと同じユリ科の植物です。

意外に思われるかもしれませんが、ラッキョウは糖質が多少目立つ程度で、ビタミンやミネラルの量に関しては栄養学的に特筆するほど価値がありません。

しかし、にんにくやネギにも含まれている独特の刺激臭の元「硫化アリル」が薬効成分として働きます。 また、ラッキョウの細胞が破壊されるときに「アリシン」という成分が作られ、ビタミンB1を活性化させ、病原菌に対する殺菌効果を高めます

またビタミンB1の吸収を高めますので、豚肉などのビタミンB1の多い食材と組合せた料理がお薦めです。

ラッキョウの効能・効果

・整腸作用

抗菌性物質やビタミンB1により腸を整える。

・循環器系の機能を正常化(特に心臓性嘆息)

体内の新陳代謝を促進するビタミンB1の吸収を通常の7倍にも高め、血液を浄化して血行をよくするのに効果的です。

・身体を温める作用

アリシンには殺菌作用があるだけでなく、内臓の働きを活発にしたり、血行を良くして身体を温める効果もあります。冷えによるおなかのトラブル、生理痛の緩和にもよいとされています。

・動脈硬化の予防

アリシンによる流れのスムーズ化。

 

下痢の原因はラッキョウの食べ過ぎ?

ラッキョウは1日何粒ぐらい食べるのが、身体によいのでしょうか?

ラッキョウに多く含まれるアリシンは殺菌効果が強く、胃の中の悪玉菌を殺してくれる有益な物質ですが、同時に胃の粘膜を荒らして腹痛を引き起こすこともあるため、下痢の原因としても考えられます。  結論として、甘酢漬けを1日4粒~5粒前後食べるぐらいは大丈夫でしょう。

4粒以上のラッキョウを一度に食べ過ぎると、アリシンが胃だけでなく喉や食道、腸を荒らして、胸焼けや下痢を引き起こすことになります。 加えて、栄養のバランスが崩れてしまい、 逆に便秘に繋がることもあります。 また、にんにくほどではないですが口臭やおならの臭いが気になるという点も懸念事項としてあげられます。

また、ラッキョウはキャベツの50倍もの食物繊維を含んでいるため、 少量でも便秘解消、腸内環境の改善に大いに役立ちます。

ラッキョウが好きな人は、ラッキョウが食卓に並んでいると、ついつい手が伸びてしまいます。カレーライスなどの付け合せにも欠かせないという人も多いことでしょう。ですがやはり、もともと胃腸が弱い人は、食べ過ぎにはとくに注意が必要です。

普通の人でも体調などによっては、下痢になることもあるようです。食べる量はその日の体調によって調節しましょう。

元気の根っこはおなかに有り

ここまでラッキョウの効能効果と、食べすぎによる危険性についてみてきました。ラッキョウだけでなく、どんなに高栄養の食品であっても、過剰に摂取することはそれだけで体内の栄養バランスを崩し、下痢をはじめとした不調を招くことになります。

食事も、腹八分が推奨されていることからもわかるように、適切な量を守って摂取するようにしましょう。

また、せっかく頂いた栄養も、腸内環境が悪ければきちんと消化、吸収されず、下痢となって外に出ていってしまうだけです。これでは意味がありません。食べたものがきちんと消化され、その栄養を体内に摂り入れ、余すところなく使う。こうした良い循環を起こすためにも、腸内環境は良好に保つ必要があります。

そのために欠かせないのが善玉菌の存在です。乳酸菌がその代表的な菌ですね。善玉菌は、腸内で活動することによって、身体に必要なビタミン類を産生したり、消化力をあげたりといいことづくめ。

ぜひこの機会に、腸内善玉菌をきちんと補給することを考えてみてください。

善玉菌の補給には、場所を選ばずに補給でき、含まれている菌の量もはっきりしているサプリメントがおすすめです。

腸内にいる腸内細菌はおよそ1000種、百兆個ともいわれています。サプリメントに使用されている菌も種類や内容量など様々です。色々試して、自分のおなかに合う菌をみつけたいものですね。