下痢の原因となる食べ物は年々増加傾向にあります。
昔はそれが下痢の原因になるとは信じられなかったものが、下痢の原因となる時代になってきました。その背景には人々の腸内環境が非常に悪くなったことも挙げられます。
さらに新しい食べ物が増えた事も、下痢の原因の一つです。例えば近年ダイエット食の一つとして「フルーツグラノーラ」というものがありますが、これも下痢の原因になることがあります。
下痢の原因となるフルーツグラノーラ
近年グラノーラがブームになっているようです。グラノーラは、オーツ麦(えん麦)という種類の麦を食べやすく押しつぶしたもの(オートミール)を主原料としています。これに蜂蜜などのシロップや植物油を混ぜて、オーブンで焼き上げたシリアル食品のひとつです。
籾(もみ)を脱穀しただけの全粒穀物のため、とても栄養価が高いのが特徴です。オートミールを主原料にナッツ類を加えるグラノーラに、様々なドライフルーツも一緒に混ぜて焼き上げたのがフルーツグラノーラです。
日本で製造されているグラノーラの中には、オートミールよりもコーンフレークが主原料となっているものなどもあり、メーカーによって中身が大きく異なります。
下痢の原因は吸収不全
フルーツグラノーラといえば、非常に栄養バランスがよく健康に良い食品だと考えられていますが、中にはこのフルーツグラノーラを食べるようになってからお腹を壊しがちになったという話があります。
これは、フルーツグラノーラの中に含まれる食物繊維と、ドライフルーツの果糖による症状ではないかと推測できます。
食物繊維はよく知られているように、腸内に残ったものを絡め取って便と一緒に排泄する働きがある他、腸のせん動運動を促して便通を良くする働きがあります。
一方、果糖は普通の糖類と比べると非常に浸透圧が高く、水分を呼び込みやすい性質を持っています。
そのため、果糖を吸収すると水分を多く蓄えるようになるので、これがお腹に入るとお腹に水分がたまりやすく、下痢気味の症状になる方が多くなると言われています。これを「フルクトース吸収不全」といいます。
フルクトース吸収不全とは?
フルーツにふくまれる果糖(フルクトース)は、小腸で吸収されてから肝臓に運ばれます。このとき、健康な人なら一度に50gほどの果糖を吸収できるといわれていますが、フルクトース吸収不全だと小腸がうまく働かず、多くても25gぐらいしか処理できないそうです。
人によっては5gしか受け付けないケースもあります。果糖が小腸に残ったままだと、以下の現象が起こります。
激しい下痢
前述のように、果糖には水分を引き寄せる作用があるため、便を柔らかくする効果があります。便秘にドライフルーツがいいというのも、実は理にかなっていると言えるでしょう。
激しいガス
果糖は細菌のエサになり、腸内で発酵してガスが発生する原因になります。フルーツを食べてお腹がパンパンになるという方は、それだけ腸内に果糖が多い、もしくは果糖をエサにしている腸内細菌が多い証拠です。
こういった流れで、フルーツが急な腹痛、下痢の原因となっているケースもあります。もしフルーツや甘い飲料水(果糖ぶどう糖液糖)で胃腸がおかしくなるようでしたら、フルクトース吸収不全の可能性は高いといえます。
フルクトース吸収不全の対策としては、
・果糖の量が少ないものを食べる
・グルコースと一緒に果糖を摂る(果糖の吸収率が上がる)
の2つが代表的です。
ベリー系や柑橘類など果糖が少ないものであれば、フルーツであっても大丈夫な場合が多いようです。フルクトース吸収不全は腸そのものの問題で、治すのが難しい症状です。上手に付き合っていく方法を模索していきましょう。
まずは自分の体が処理できる果糖の量を見極めていくのがよいでしょう。またグラノーラと合わせて食べることが多い牛乳やヨーグルトなども、体質的にお腹に合わないことも多い食品であることから、食べ合わせによって刺激を与えてしまう可能性は十分にあると考えられます。
もともと便秘がちの人であれば、快便となって良い効果をもたらすかもしれませんが、もともと下しがちだったデリケートなお腹の人は、かえって刺激が強くなることで下痢になってしまったり、おならが多く出るようになってしまうかもしれません。
お腹が弱いという自覚がある方は、なるべくグラノーラ単品で食べ、もしそれでも難しい場合は量を減らすか、食べるのを避けるようにしましょう。
グラノーラだけに関わらず、食べ慣れないものを食べる時には、食べた後に普段と何か変わったところは無いか、体調の変化に十分気を使うようにしましょう。
腸内環境が良いと腸内で正常な免疫を司る働きが行なわれ、外部からの脅威を退けてくれます。
グラノーラはたしかに、栄養が豊富な食材ですが食べすぎは、腸に負担をかけてしまう可能性があります。なんでもそうですがバランスが一番大切です。様々な健康ブームが次々と現れては廃れていきますが、一時のブームに流されて、同じものを過剰に食べ続けることは危険です。
まずは腸内環境を整えて、何を食べても大丈夫なおなかを手に入れましょう。そのためには腸内善玉菌の存在が欠かせません。
本物の腸活
昨今、腸活という言葉をよく目にするようになりました。花粉症対策で有名な某乳酸菌飲料など、どうせ摂るなら少しでもお腹に良いものを、とみなさん一度は口にしたことがあるのではないでしょうか?
ですが、たとえ乳酸菌が豊富に入っていても、同じくらいたくさんの甘味料や添加物を同時に摂取していることを考えると、本当にお腹に良い物なのかどうか疑問が残ります。
たしかに、善玉菌をおなかの中で増やすには、生きた菌をおなかに届ける必要があります。飲食物から摂取できるのが一番理想ですが、現代の食事事情を鑑みるとなかなか難しいことでもあります。昔は食卓に必ず並んだみそ汁やお漬物も、今や当たり前のものではなくなってしまいました。
そこでおすすめしたいのがサプリメントです。胃酸による菌体の死滅を最小限に抑え、おなかの中に
元気な善玉菌を届けることによって、腸内環境はがらりと変わります。また、身体を冷やしミネラルを消費させる砂糖の摂取も避けることができます。安心安全な国産原料の善玉菌サプリメントで腸内環境を改善し、なんでも美味しく食べられるおなかを目指しましょう。