腐らせないための添加物で下痢になる

下痢が続く原因は、真夏でも腐らないための添加物

高温多湿である日本は、下痢の原因となる細菌が最も好む環境であるといっても過言ではないでしょう。

そのため、特に期限の短い惣菜などは季節によって添加物が増える傾向にあるようです。

腐敗を防ぐ添加物の代表的なものは保存料防カビ酸化防止剤などです。これら添加物はどのように使用されているのでしょうか。

くわしくみていくことにしましょう。

下痢の原因を作る腐敗を防ぐ添加物

①下痢の原因となる保存料

保存料は食品の腐敗や変敗(炭水化物や脂肪が分解されて風味が悪くなり食用に適さなくなること)の原因となる微生物の増殖を抑制し、保存性を高める添加物です。微生物を殺すことを目的とした殺菌剤とは異なります。保存料の種類は次のようなものが合います。

安息香酸、安息香酸ナトリウム(安息香酸Na)

エゴノキ科アンソクコウノキの樹脂にも含まれますが、現在は化学的に合成されています。水によく溶け、各種の微生物に対して増殖を抑制する効果があります。

その反面、毒性が強いという報告もあります。安息香酸Naを含むえさをラットに食べさせた実験では、すべてが過敏状態、尿失禁、痙攣などを起こし死亡しています。

当然、おなかの敏感な方は体によくないものと判断し、体の外に排出しようとしますので、下痢が起こる可能性が高くなります。

使用される主な商品:清涼飲料水、栄養ドリンク、しょうゆ、果汁シロップ、マーガリンなど

 

しらこ蛋白抽出物(しらこ蛋白、しらこ分解物、プロタミン、核蛋白)

サケ科サケの精巣(しらこ)の中にあるプロタミンやヒストンという特殊なタンパク質を取り出したものです。ネト(微生物が増えることによって生じるネバネバ)の発生を遅くする効果があります。

天然の保存料として細菌の増殖を防いでくれる作用がある反面、毒性も併せ持ち、血液中の白血球や肝臓に害を及ぼすことが指摘されています。

使われている主な食品:団子、おにぎり、弁当、生めん、魚肉ねり製品、調味料などに使用されています。

 

ソルビン酸、ソルビン酸カリウム(ソルビン酸K)

ナナカマドの未成熟果汁中に存在していますが、現在は化学的な合成品が使用されています。抗菌力はあまり強くありませんが、水によく溶け、カビ、酵母、細菌と幅広い効き方をするため、さまざまな食品に用いられています。

使われている主な食品:チーズ、魚肉ねり製品、食肉製品、魚介乾製品、つくだ煮、煮豆、しょう油漬、こうじ漬など

 

パラベン

殺菌効果の高いパラベンは、動物実験では肝臓障害、成長障害などが認められ、ほぼすべてのラットが絶命したという報告もあります。

使用対象商品:しょうゆ、ソース、清涼飲料水、化粧品にも利用(近年ではパラベンフリーの化粧品も多く見かけます)

 

フルジオキソニル

糸状菌(黒カビや青カビなど)に対して、広い抗菌スペクトルを示すフェニルピロール系の非浸透移行性殺菌剤です。胞子発芽、発芽管伸長及び菌糸の生育阻害を示すことから、農薬としてだけでなく、収穫後の果実の防かび目的にも使用されます。

主な使用対象食品:あんず、おうとう、かんきつ類(みかんを除く)、キウイ、ざくろ、すもも、西洋なし、ネクタリン、びわ、もも、りんご

 

防かび剤又は防ばい剤

外国産のオレンジ、レモンなどのかんきつ類やバナナなどは、長時間の輸送貯蔵中にカビが発生します。その発生を防止するために使用されています。

 

イマザリル

ジクロルベンゼン誘導体とイミダゾールを反応させて製造します。比較的水に溶けやすく、強い防カビ効果があります。かんきつ類ではワックス処理液に浸漬して、バナナでは処理液に浸漬したり、スプレーしたりして使用します。

主な使用対象食品:かんきつ類(みかんを除く)、バナナ

その他にも

  • ピリメタニル
  • アゾキシストロビン
  • フルジオキソニル
  • オルトフェニルフェノール(OPP)、オルトフェニルフェノールナトリウム
  • チアベンダゾール

といった薬品がppmレベルですが検出されています。また、それらの防カビ剤は一部の果肉からも検出されています。

 

酸化防止剤(亜硫酸塩)

酸化防止剤の「亜硫酸塩」は主にワインの酸化防止剤として、またドライフルーツなどの漂白剤として使われる食品添加物です。

上記以外にも甘納豆、エビ、干瓢、蓮根、栗、あんぽ柿など様々な食品に使用されています。胃の弱い方は食べてすぐに胃痛が起こる場合があるので注意してください。

 

亜硫酸塩は二酸化硫黄、亜硫酸と食品に表示される場合もありますが、基本的に同じです。

ワインによく使用されているのは、「二酸化硫黄」でここから発生する気体は「亜硫酸ガス」となり、高い毒性をもっています。

 

防腐剤は、基本的に全て『』です。食品を長期保存するために欠かせない物ではありますが、細菌も人間も生き物であり、基本的な作りは変わりがない以上、人の身体にも目には見えなくても影響があると考えるべきでしょう。

つまり防腐剤は人間の細胞にも悪影響を与えると考えられるのです。また食品だけでなく、化粧品にも防腐剤は使用されています。食べ物と違って積極的に経口摂取するわけではありませんが、皮膚から浸透することもありますし、口紅の成分は口から体内に入ることも十分あります。

添加物を恐れないために

現代に生きるわたしたちが、すべての添加物を避けて生きようと思うなら、できる選択は自給自足の生活しかありません。ですがそれは、あまりに非現実的です。

ではどうすればいいのでしょうか?

添加物を摂りながらでも健康な体を維持するには、体内に入ってくる有害物質を適切に処理する腸の働きを強化する必要があります。腸内環境が良好であれば、有害物質を口にしてしまっても、体内に侵入させずに排出することができ、身体は健全に保たれます

おなかが弱い、いつも下痢になるという方はまずはこの腸の機能を正常化させるためにも、腸内環境を整える必要があるでしょう。

そのためには腸活、腸内細菌を育てる活動が欠かせません

腸活でいい菌を育てるには、乳酸菌をはじめとする善玉菌をおなかに入れてあげることが必要不可欠です。

善玉菌たち

最近は腸活のための様々なサプリメント、乳酸菌飲料が出ています。ぜひ一度気になるものは試して頂き、自分のおなかにぴったり合う善玉菌をみつけましょう。

おなかの健康は身体の健康。すべての免疫の要であるおなかを大事にすることが、健康への第一歩です。