下痢が続く原因や下痢が起こる原因の多くは食べ過ぎや、飲み過ぎ、食中毒など様々です。ですが中には、体に良かれと思って摂っていたものが下痢の原因になっていた、ということもあります。
栄養ドリンクは身体にいい?
何らかの病気による急な下痢は治療が必要ですが、多くの人が悩んでいる慢性下痢は、これといった原因が特定できない慢性的な下痢になります。
なかにはそうした下痢の状態を、身体が弱っているせいだ、と思い込み、身体を元気な状態にしようと、手っ取り早く栄養ドリンクなどを手にする方もいらっしゃいます。
また、たとえ下痢でなくても、ちょっと体がだるいな、疲れたなという時に、栄養ドリンクを飲んだりしていないでしょうか?
栄養ドリンクの瓶をよく観察してみると、ラベルの副作用の欄に下痢と書いてあるものがあります。
栄養ドリンクの主成分はタウリンです。これは肝臓の働きを活発にする機能があります。タウリンは通常、イカやタコ、貝類、甲殻類及び魚類(心臓・脾臓・血合肉)に多く含まれています。
タウリンには肝臓を活発にするほか、胆汁の分泌を促進する作用もあり、その影響で下痢が引き起こされる場合があります。
眠気覚ましのカフェインにも注意
栄養ドリンクには、肝機能をアップさせるタウリンのほかに、眠気覚ましとして興奮作用のあるカフェインが多く含まれています。
カフェインは過剰に摂り過ぎると、中枢神経系の刺激によるめまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠症、下痢、吐き気等といった症状が出ることがあります。
特にお腹を下しやすいという人は、栄養ドリンクの飲み方に気をつけ、極力飲まなくてもいい生活を心掛けるべきでしょう。
依存症にも注意したい
栄養ドリンクを日常的に摂取し続けていると、急にやめてしまうことで、イライラしてしまうことがあります。
これは栄養ドリンクに含まれるカフェインと、糖分に原因があると考えられます。
カフェインは世界で最も愛されているドラッグと言われているほど、常習性が高いものです。 そのため摂取するのを急にやめてしまうと、禁断症状のようなイライラが出てくることがあります。
また、砂糖も極めて依存性が高い調味料です。常に糖分を過剰気味に摂取していた場合、過剰摂取の状態でもイライラしやすくなりますし、それを急にやめたとしても、血糖値の急激な低下によって、体が不安定になり、イライラします。
栄養ドリンクは体を元気にしてくれるものですが、必ず自分の体と相談したうえで摂取しましょう。胃の調子が悪い状態で、「元気になりたい!」と思って栄養ドリンクを摂取しても、それは逆効果になってしまうことがあります。
根本を立て直そう
このように、栄養ドリンクを飲むことで感じられる元気は見せかけのもので、基本的に体が健康になっているわけではありません。栄養ドリンクを飲んで元気になったとしても、それは元気の前借りをしているだけ、とも言えます。
そうした生活を続けていたら、いつか前借りする元気が枯渇してしまうことは想像に難くありません。栄養ドリンクなどに頼らない、真の健康が必要であることは明白です。
では、真の健康のために必要なことは何でしょうか?
答えは単純です。バランスの良い食事と適度な運動、そして、腸内善玉菌の補給です。
乳酸菌に代表されるような善玉菌を補給することで、腸内環境が良好となり免疫力もアップします。また、納豆菌は乳酸菌など他の善玉菌が増えやすい環境を作り出してくれるため、一緒に摂ることで腸内環境の改善スピードが速まります。
食事も腸内細菌もバランスが大切です。たとえ体にいいとされるものでも、特定のものだけを摂り続けることはおすすめできません。
とはいえ、いつもいつもバランスのよい食事を用意するのは難しいもの。食事の栄養のアンバランスを整えるのに最適なのがサプリメントです。最近では腸内細菌をバランスよく配合したサプリメントもあります。自分の食生活において不足しがちなものを、サプリメントで補うようにするといいですね。