身近にある落とし穴!ジャガイモで下痢になる

下痢の原因はその多くが食べ物にあります。例えば、身近な食材であるジャガイモ。信じられないかもしれませんが、ジャガイモを食べて毎年のように全国で食中毒が起きています。

ジャガイモは古くなると芽が出たり、光があたってジャガイモ全体が緑色になったりします。誰でも一度くらいは見たことがあるのではないでしょうか。

ジャガイモで下痢になる

多くの方がご存じのように、芽が出たり、光にあたって緑色になった部分には、天然毒素であるソラニンチャコニンが多く含まれています。調理する際には、これらの部分を十分取り除くことが大切です。

また、家庭菜園などで作られた未熟で小さいジャガイモは、全体にソラニンやチャコニンを多く含んでいることもあるので、注意が必要です。ソラニンやチャコニンを多く含むジャガイモを食べると、吐き気や下痢、おう吐、腹痛、頭痛、めまいなどの症状が出ることがあります。ジャガイモを食べた後にこのような症状が出たときは、急いでお医者さんに診てもらいましょう。

 

健康な大人であれば、少しくらい食べてもお腹を壊しもしませんが、体調が悪い時や、たくさん量を食べるとお腹を壊します。もちろん高齢者や子供の場合、お腹を壊す確率が、健康な大人より高いので注意しましょう。

ソラニンには苦味を伴うエグミがあって、食べればすぐに分かります。致死量を摂取する可能性は極めて低いのですが、過去には何例かの死亡事故が起きています。

適切な保存を心掛けて

ジャガイモは暗くて涼しい場所に保管し、冷蔵庫で保存する必要はありません。

それでも、家庭で保管しているうちに芽が出たり、緑色になったりすることがあります。その場合には皮を厚くむき芽や緑の部分だけでなく、その周りも含めて多めに取り除けば安全です。

また、ジャガイモを170℃以上で揚げると、ソラニンやチャコニンは分解するので量が減ります。芽が出たから、緑色になったからと言って捨てないで上手に料理しましょう。

生食は厳禁

ジャガイモは生食することで、下剤の代わりとしても使用されていました。

皮をむいたジャガイモをすり下ろし、布でこして汁をとります。その汁を1日小さじ1杯、朝晩2回空腹時に飲むと便秘に効果があるとされています。

下痢の方はくれぐれも、火の通っていないジャガイモを食するのはやめましょう。

下痢の改善は腸内環境から

一般的に腸内環境が良いと免疫力は高く、健康を維持できるといいます。病気知らずの人というのは、おなかが丈夫な人が多いようです。

しかし現代では様々な要因が重なり、多くの人は腸内環境が非常に悪化しています。腸内が酸性に傾き、悪玉菌がはびこり、その結果病気が慢性化した状態になっています。

「元気の元は胃腸から」と昔から言われている通り、健康になるためには腸が元気、つまり腸内環境が良好である事が最も大切なのです。

下痢は重篤な病気になる前兆かもしれません。手遅れにならないうちにしっかりと改善していきましょう。 また、下痢の原因になるような有毒物質の摂取、胃腸を疲弊させるような暴飲暴食は避けましょう。

おなかを労わると同時に、中から腸内環境を整えていくことが肝要です。悪玉菌を減らし、善玉菌が増えやすい腸内環境を作り出してくれるサプリメントもあります。それぞれの生活スタイルに合わせて、とりいれてみてはいかがでしょうか?