夏の風物詩そうめんが下痢の原因に

下痢の原因は、病的な下痢、感染症による下痢以外では食習慣から来るものが多いようです。

ここでは夏の定番、そうめんについて考えてみたいと思います。

下痢の原因は市販のそうめん

普段、自分が食べ慣れていると思っているものでも、実は下痢の原因だった、いうことは十分あり得ることです。 例えば、コーヒーに入れる砂糖やコーヒーフレッシュ。一回に摂取する量は少量ですし、何気なくコーヒーに入れて飲んでいるため、まさかこれらが下痢の原因になるとはみなさん思いません。ところが、コーヒーにそれらを入れるのをやめてみたところ、原因不明だった下痢がぴたりと止まったという話があります。

さて、夏になると麺類を食する機会が多くなります。特に、日本では夏といえばそうめんです。実はこのそうめんが、下痢の原因となることがあるのです。

そうめんに潜んでいる下痢の原因

そうめんの原料は小麦粉ですが、根本的に市販されている小麦粉の質があまり良くない、という現状があります。細かく見ていくと、以下のようなことが挙げられます。

①小麦粉のタンパク質である「グルテン」の含有量が昔に比べ、多くなっている。

②グルテンに含まれるグリアジンというタンパク質が小腸の壁の結合組織を壊す作用があり、「アレルゲン」が体内に侵入しやすくなり、様々なアレルギーの原因になる。

③グルテンに含まれる「アミロペクチン」により、血糖値が上昇するから。

④農薬が大量に使われる輸入小麦が日本で出回っている。

グルテンはセリアック病(小腸の内表面への損傷を引き起こし、栄養素の吸収能を大きく低下)の引き金となることで知られています。

下痢、頭痛、腹痛、関節痛、アトピー、喘息などの原因もグルテンにあると言われており、 グルテンフリーの食事に切り替えると、症状の改善があったという声もあります。

原因に心当たりがないまま下痢が続く、慢性的な不調に悩む人の中には、「グルテン過敏症」「グルテン不耐症」という症状がみられることもあります。自分の食事を見直してみて、小麦が原料の食品を摂り過ぎていないかチェックしてみましょう。

下痢の原因となる「めんつゆ」

そうめんは多くの人が「めんつゆ」で食べています。めんつゆを色々な料理に使う人も多いようです。使い勝手が良い、美味しい、便利という市販のめんつゆは実は危険性がいっぱいなのです。

市販のめんつゆはなぜ危険なのでしょうか。 理由として原料に含まれる次の二点が挙げられます。

①ブドウ糖果糖液糖

「ブドウ糖果糖液糖」は「異性化糖」とも呼ばれる人工的に作られた合成の甘味料です。

ブドウ糖果糖液糖を使う一番のメリットは「安価であること」ですが、そのブドウ糖果糖液糖の異性化糖の怖さは一気に「血糖値が上がる」ことです。 白砂糖よりも体内への吸収速度が早く、血糖値を早く上げてしまうため、摂り過ぎると小学生でさえ糖尿病になってしまうのです。市販のめんつゆだけではなく、市販のポン酢にも同様の甘味料が使用されています。

②味覚を狂わせる、調味料(アミノ酸等)

市販のめんつゆには、添加物の「調味料(アミノ酸等)」が必ずと言っていいほど入っています。この調味料(アミノ酸等)とは現在あらゆるものに使われている添加物でもあります。調味料や食品等で、この添加物が入っていなものを探すのが難しいほどです。 「アミノ酸等」と「アミノ酸」は全く違います。

下痢の原因となるミネラル不足を招く

食べ物の消化にはミネラルが必要です。ミネラルは人の体内で作ることが出来ないため、毎日の食事からとる必要があります。しかし食欲不振に陥ると栄養補給が十分に出来なくなり、更に栄養不足という悪循環に陥ってしまいます。特にミネラルの不足による症状は大きな病気にもつながります。日本人は統計上「どの年代の人でも必要量のカルシウムを摂取できていない」と厚生労働省は発表しています。

そうめんを食べる時は、つい簡単にそうめんとめんつゆだけで済ませてしまいがちです。夏は汗でミネラルが更に不足しやすくなりますので、トータル的なミネラルの補給が必要なのです。

そうしたミネラルが不足して起こる症状は、時間が経った夏の終わりや秋に起こってきます。 ミネラルが不足すると下記のような症状が出やすくなります。

○神経系 : だるい、しびれ、めまいなど

○骨格筋系: 筋肉の痙攣、こむら返り、筋力低下など

○循環器系: 高血圧、虚血性疾患、不整脈など

○消化器系: 食欲不振、腹痛、下痢、便秘など

現代の食事情では避けられない添加物

料理は手作りがいいとわかっていても、ほとんどが共働き世帯の昨今、時間に追われゆっくり調理している時間がない、というのが現実ではないでしょうか?

その点、今回取り上げたそうめんなどは、さっと作って食べることができる点は優秀な食材です。

大切なのは、どんな食材であってもきちんと消化し、必要な栄養素は取り込み、有害なものは排除することのできる「おなか」であることです。

腸内環境が良好であれば、食べた物やストレスを巧く回避できるようになっています。添加物など有害なものを摂っても、腸内で正常な機能が果たされれば、解毒、排出が上手にされるのです。腸内環境を良好にすれば、下痢をはじめ様々な問題は解決されやすくなります。

丈夫なおなかのために、腸内善玉菌は欠かすことができません。

通常は植物性乳酸菌が豊富に含まれる発酵食品などで補給するものですが、食事だけではなかなか十分な量を摂取できないのが現実のようです。

そんな時には、納豆菌や乳酸菌の配合されたサプリメントを利用するのがおすすめです。カロリーを気にする必要もなく、効率的に最適な善玉菌をおなかに送ることができます。