下痢改善は腸内環境を整える

下痢の原因は様々な原因がありますが、最終的には腸内環境が悪化して下痢になるようです。下痢の改善には腸内環境を整えることが一番の早道となります。

腸内環境は知らないうちに悪くなっている、つまり日々の生活習慣で悪くしていることが大きな原因の一つです。

ではどのような生活習慣が腸内環境を悪化しているのでしょうか。下痢の改善をするにはどうすればよいのでしょうか。ご一緒に見てみましょう。

知らないうちに腸内環境を悪くする習慣

腸はお腹だけでなく身体全体に影響をもたらします。なぜそう言えるのでしょうか。腸ができる順番から考えてみましょう。

私たち人間が、母親の胎内で受精卵から人の形となっていく過程で、最初に出来上がる器官が腸です。腸がのびて「口」と「肛門」さらに栄養をためる「肝臓」、酸素をためる「肺」そして上の方が膨らみ最後に「脳」ができます。

脳がない生物はいますが、腸のない生き物は存在しません。いかに腸が重要かということがわかります。ですから健康でいるためには、腸を大事にする、つまり腸内環境をいつも良い状態に保つことが大切なのです。

しかし、下痢の改善がなかなかできない方は、知らず知らずのうちに腸内環境を悪化させる生活をしてしまっているのかもしれません。ではどんな習慣が下痢の改善を難しくしているのでしょうか。また、どうするのが改善の近道でしょうか。

① 食事のメニューに変化をつける

忙しいとつい、ランチのメニューが偏りがちになることはありませんか。腸内環境を良好に保つ腸内細菌叢(腸内の細菌のかたまり)は1,000種類以上の細菌から構成されています。良好な腸内環境のためには、この多様性が維持されていることがとても重要です。

実は、毎日似通ったメニューばかり食べていると、腸内細菌の多様性(腸内善玉菌と悪玉菌などのバランス)が乱れてしまうおそれがあるのです。

特に、腸内細菌のエサになる食物せんいが足りないメニューは避けましょう。

下痢の改善のためにはハンバーグ、麺類、から揚げ弁当ではなくしっかりと野菜の入ったお昼を食べましょう。

② お酒はほどほどに!

お酒は「百薬の長」とも言われ、適度なお酒は血流を改善し、胃腸の働きを高めることはよく知られています。しかし、付き合い方を間違えると「万病の元」にもなります。

最近では、お酒を飲みすぎると大腸菌などの有害菌(悪玉菌)が増え、腸内で作られる毒素が増える要因になるようです。それらの毒素によって腸管のバリア機能が破壊されると、毒素が全身へ移行し肝臓や他の臓器で炎症を引き起こすなどの悪影響につながるおそれがあります。

当然、腸内環境は悪化し、腸内での正常な活動ができなくなり、下痢の改善はいっそう難しくなります。いつも自分の適量を把握しておきましょう。

③ 適度な運動習慣は善玉菌を増やす

運動不足は、腸内環境にとっても良くありません。運動は腸内の有用菌(善玉菌)を増やす効果があるとの報告もあります。できれば少し息が上がるくらいの運動を週に3回ほど行い、運動を習慣化することが大切です。

理由として、適度な運動を行うことは、身体を適度に疲労させ、それが深い睡眠をもたらし、腸内環境を整えることに繋がるのです。

社会人で1日中デスクに座って仕事をしていると、日中に私たちの身体はほとんど運動をしておらず身体的には疲れていないことになります。

ところが、1日中仕事はしているので脳内は疲労を感じているため眠気は発生します。
この体と脳の疲労度合いのずれが「なかなか寝付けない」「眠りが浅く感じる」などの睡眠不足につながることがあるのです。

また深い睡眠により胃や腸で食物の消化・吸収が進み、悪玉菌が好むような腐敗物質が長く腸にとどまるといったことが起こりにくくなります。

適度な運動で腸内環境を整えるためには、継続的に行う必要があります。
そのため、無理に激しい運動をするのではなく、自分が毎日続けられる簡単な運動から始めましょう。

④ 生活のリズムを整える

夜になると眠くなり朝になると目が覚めるのは、身体に備わる体内時計のおかげです。昼夜のシフト勤務や交代勤務で働いていたり、不規則な生活をしていたりすると、体内時計が乱れて時差ボケのような状態になることがあります。

食事を摂るタイミングがいつもバラバラなのも、体内時計が乱れる要因になります。体内時計の乱れは、腸内環境を乱すおそれがありますので、生活のリズムをできるだけ整えましょう。

⑤ 抗生物質は本当に必要な時だけにする

病原菌の撃退に欠かせない抗生物質ですが、抗生物質を飲みすぎると害のない菌まで死滅させてしまい、腸内細菌のバランスが崩れ、腸内環境が悪くなります。

そうなると、下痢の改善はなお一層難しくなります。抗生物質は、いわゆる風邪(感冒)の症状においては、あまり意味がありません。まず、一般的に風邪(ウイルス)は、のどの痛みや、くしゃみ、鼻水、頭痛、だるさ、発熱、せきといった複数の症状が主ですが、殆ど1週間程度で治ります。

抗生物質は細菌に対して効果がある薬ですので、ウイルスに対しては効果がないのです。厚生労働省によると、風邪に対して抗生物質を処方しても回復が早くなることはなく、かえって嘔吐や下痢など副作用のリスクもあるとされています。

薬は医師に指示された服用期間をきちんと守り、飲まなかったり、必要以上に飲みつづけたりすることはやめましょう。

下痢の改善を目指す方は薬(抗生物質など)を飲まなくてもよい生活ができるように、日頃から免疫力を高めておくことが重要です。そのためには栄養のバランスも整えましょう。

⑥ ストレスをためこまない

腸の働きには自律神経が大きく関係しています。自律神経には、リラックスしているときに強く働く副交感神経と、活動するとき強く働く交感神経とがあります。このうち胃腸の働きを活発にするのは副交感神経です。

食後に眠くなるのも、胃腸が働いて副交感神経が優位になるためだと考えられています。しかしストレスや緊張を感じると、交感神経が優位になるため、胃腸の働きが低下して便秘や下痢などのトラブルが起こりやすくなります。

これが続くことにより腸内環境が悪化してきます。悪化した腸内環境では悪玉菌が多くなり、それによって生み出される毒素は腸壁から吸収され、血液に乗って全身を巡ります。

その結果、口臭や体臭を生じさせたり、肌荒れを引き起こすこともあります。小さなことでも自分が幸せだと感じることを見つけるとストレス解消に繋がっていきます。

生活の改善が難しい時はサプリメントの力を借りよう

ここまで、腸内環境を悪化させる生活習慣とその改善についてあげてみましたが、生活習慣を改めるのは容易なことではありません。そして、一度に全部はできないものです。

自分で改善できることとできないことを見極め、役に立つようでしたらサプリメントの力を借りるのも悪いことではありません。特に食事内容の改善などは、簡単にはいかないことが多いようです。

サプリメントでしたら、いつもの食事にプラスすればいいだけの話ですから、すぐに始めることができますし、効果を実感するのも早いようです。

生活習慣を改める過程で腸内環境を整えるサプリメント利用するのは、下痢改善の早道になります。

腸内環境を整えるおすすめのサプリメントがありますので、上手に利用しましょう。