下痢原因は様々なカップ麺

下痢の原因となる食品の一つに加工食品があります。その中でも聞き慣れない名前だと思いますが、「超加工食品」は様々な健康リスクを抱え、危険な食品と言われています。こうした超加工食品の中でも人気のカップ麺などは下痢や様々な病気の原因となるようです。

下痢になる超加工食品とは

超加工食品は「砂糖や塩、油脂を多く含み、保存料などが添加されており、きっちり包装されて日持ちも良い食品」です。具体的に超加工食品はどのようなものがあるのでしょうか。下記にあげてみました。

超加工食品の例
①即席麺、即席スープ
②大量生産され包装されたパン
③包装された甘い・塩味のスナック
④大量生産された菓子やデザート
⑤ミートボール、チキンナゲット、フィッシュナゲットや保存料を添加された肉加工食品
⑥冷凍食品、常温可能な加工食品
⑦家庭で調理する際に加えない添加物

おなかの敏感な方はこうした超加工食品中の添加物で腸内環境が、非常に悪くり、下痢の原因になることがあります。下痢がなかなか改善されないなどの症状が続く方は日頃の食事を振り返ってみて下さい。

では、今回は即席カップ麺をとり上げてみましょう。

下痢の理由になる即席カップ麺の害

カップ麺にカップスープ、お湯を入れれば手軽に食べられることから、昼食や夜食に、若者や独身の方々に人気のある食品です。

ついつい手が伸びてしまうインスタント食品は便利ですが、「下痢になる、身体に悪い」という声があるのも事実です。ではどんなことが下痢の理由になるのでしょうか。

下痢になる原因

①下痢の原因は塩分の過剰摂取
カップ麺のスープの味は濃くて、それを飲み干すと、ナトリウム(塩分)の過剰摂取となります。塩分の摂り過ぎはのどが渇き、下痢にもなります。

塩分を摂り過ぎると、塩分濃度を薄めるために水が必要なので、のどが渇きます。人間の体は塩分濃度が体の全水分の0.9%位の数値に保つそうです。

汗や尿から不必要な塩分を出そうとしているのですが、実は一番早い方法は便として余計な塩分を排出すること、つまり下痢になって排出しようとするのです。

塩(塩化ナトリウム)は便通をよくする効果があり、便秘薬や、大腸検査前などの下剤などにも含まれています。
ですから、塩分を摂り過ぎるということは軽い下剤を飲んでいるようなものです。

もともとお腹がデリケートな人にとっては、便を柔らかくし、下痢になります。ですから、日常的に塩分を多く摂る人は慢性的な下痢になることもあるのです。

塩分の摂り過ぎが下痢になるということを利用して、近年、大流行した「塩水ダイエット」というものがあります。別名、「ソルトウォーターバッシング」とも言われているそうです。

海外セレブの間で、たちまち成功者が続出したダイエットなのですが、その実態は、塩水を一気に飲むと体の中にたまった便(宿便)がすぐに排出され、腸がスッキリする、というもの。全ての便が排出されることにより、ダイエット効果が生まれるということのようです。

しかし、塩水を飲み干してから、数日間水のような便が続いた例もあり、危険と判断され、ネット上では複数の医師たちが塩水ダイエットは危険である、と警鐘を鳴らしています。

カップ麺の汁は塩分が多いので、出来れば汁は飲まないようにしましょう。

②下痢の原因は栄養素不足
カップ麺には食材(かやく)は野菜・海藻はほんの少しで、ビタミン・ミネラル・食物せんいなどの必要な栄養素はまったく足りません。


食事はカップ麺だけ、あるいはカップ麺とおにぎりという人は、栄養不足、食物せんい不足、ミネラル不足となり腸内環境を良好に保つのは難しくなります。

現在、新型栄養失調と言われる人は、インスタント食品の摂取量が多いことが原因のひとつと言われています。こうした結果、腸内環境は悪くなり、下痢になりやすい環境となります。

栄養不足は腸内で正常な働きができなくなる恐れがあります。若者や独身の方はインスタント食品に頼りがちになりますので、注意しましょう。

③下痢の原因は有害な過酸化脂質
カップ麺の中には油で揚げたフライ麺があります。フライ麺は油が酸化してしまい、毒性物質である過酸化脂質を含んでいます。過酸化脂質は高温でできやすいため、揚げ油にはたくさん発生していて、揚げた麺に多く含まれてしまうのです。

賞味期限が過ぎたもの、保管場所が悪かったものなどはふたを開けた時に鼻を突くプーンとした油の臭いがしますよね。それが、油が酸化している証拠です。

過酸化脂質は有害で、ネズミやウサギに食べさせると成長が悪くなり、一定量を超えると死んでしまいます。もちろん腸内環境も悪化し、おなかの弱い方は下痢の原因となります。

カップ麺だけでなく、古いポテトチップスや何回も使いまわした油で揚げた天ぷらやフライなどを食べたときに、腹痛や下痢になることがあります。これもいわゆる「油当り」といわれる過酸化脂質が原因の下痢です。

④下痢の原因は食品添加物
カップ麺などインスタント食品に使われている添加物の中でも、特に調味料として使用されているL-グルタミン酸Na(ナトリウム)があります。これは胃が張る、もたれる、鈍痛に見舞われるなどの胃部不快感を引き起こします。結果、下痢を招きます。

有名な大手食品メーカーのインスタントラーメンなどはナトリウムが多く、添加物が15種類も入っている危ないインスタント食品の一つです。また、インスタント食品によく使用されているカラメル色素も有害な物質です。

発ガン性物質、4-メチルイミダゾールが含まれていることがあります。

こうしたインスタント食品は、体調や食べた物によっては胃や腸などの粘膜が荒れて、そこに発ガン性のある添加物が作用すれば、細胞がガン化することも考えられますので、毎日常食しないようにしましょう。

⑤下痢の原因は発泡スチロール
発泡スチロールの容器に熱いお湯を入れると、発ガン性のあるスチレンがppbレベル(ppbは10億分の1を表す濃度の単位)で溶けだすことがわかっています。

微量ですが、一般に発ガン性物質は、この値以下であれば無害ですという基準がないので、できるだけ摂取しないに越したことはありません。

現在、発泡スチロールなどの容器は、紙容器に変更されているようですが、カップ麺を食べる際には、できる限り容器を移し替えることが賢明です。

栄養バランスを整えよう

インスタント食品は栄養バランスが崩れ、栄養不足に陥ります。栄養は多すぎても少なすぎても、健康の保持や増進には好ましくありません。桶に水を溜める場合、どんなに水を入れても一番短い板のところまでしか水は溜まらず、それ以上は溢れてしまいます。


これと同じ原理で、何か一つ足りない栄養素があると健康レベルもその水準になり、体の不調が生じてきます。栄養バランスが整っていると病気に負けない丈夫な身体を作ることが出来ます。

腸内環境を強化しよう

「元気の元は胃腸から」と昔から言われています。昔は今ほど、添加物やインスタントもの、輸入品などはありませんでした。食生活が変わり、病気の量も種類も変わりました。病気になったら医療に頼りますが、病気を根本的に治すのは食べる事から始まるのです。

特に腸内は食べた物を活用し、健康にするところですので、とても重要なところです。しかし、現代の食生活は添加物無しでは生活できません。有害な添加物を素早く排除するのも腸内の役目に一つです。

まずはおなかの環境を整えましょう。そうすれば下痢の改善も早くなります。また、腸内環境を強化するサプリメントを利用するのも良い方法です。