下痢の原因はパン類
下痢の原因は主に食生活にあり、何をどの様に食べるかで下痢になる事が多いようです。食べ物による健康被害は下痢に留まらず、ガンにまで影響しています。
特に常食している物は選ばないと危険です。例えばパンですが、誰でもパンは好きです。ところがこれが意外と下痢の原因となり、下痢が続く、いつまでも下痢が治らない、下痢の症状が続くなど身体に悪影響を及ぼす可能性があるのです。
ではなぜパン類が下痢の原因となるのでしょうか。その理由をご一緒に考えてみましょう。
パンに含まれる様々な添加物
水・塩・パン酵母・小麦というシンプルかつ、変な混ざりモノが入っていないパンなら大丈夫だけれど、市販のパンを食べると下痢をする、という方、パンの原材料名をよく見てみてください。添加物が非常に多いのに気付かれると思います。
パン類のサクサク感、コク、しっとり感などがあるいわゆる美味しいパンには、トランス脂肪酸を含む加工油脂、つまりマーガリン、ショートニング、その他の添加物などがふんだんに使われています。
パンにはこうした様々な危険な添加物が含まれています。ではパンで下痢になると考えられる主な3つの原因、①小麦粉そのもの ②小麦粉に含まれる残留農薬 ③トランス脂肪酸から考えてみましょう。
①アレルギーを起こす小麦粉
小麦はアレルギーを起こすことがあります。子どもの場合、胃腸の消化吸収機能がまだ十分に備わっておらず、小麦に含まれる成分をきちんと分解できません。そのため小麦アレルギーなどの食物アレルギーを引き起こしやすいのです。
小麦アレルギーの症状は、下痢、腹痛などの胃腸症状、蕁麻疹、かゆみなどの皮膚症状、くしゃみ、鼻水といった耳鼻科的症状、喘息や呼吸困難などの呼吸器症状など広範囲にわたります。又、いきなり呼吸ができなくなったり血圧が下がったりする「アナフィラキシーショック」を起こす場合もあります。
通常は、成長につれ次第に消化吸収機能が備わり、自然に改善していきますが、大人になっても胃腸の消化吸収機能が十分でない場合、さまざまな食材に対してアレルギー反応を起こすケースが見受けられます。
大人になってから、急に小麦アレルギーが発症するケースもあります。大人の場合は、小麦が原因であるとはすぐに認識されません。急な体調不良の原因が、「昨日まで当たり前に食べていたパン」だとは、すぐには気付きにくいからです。
どちらにしても重要なのは、食物アレルギーの原因はその「食べ物」自体ではなく、食べ物を消化・分解・吸収する胃腸の機能不全にあることです。つまり腸内環境の悪化が根本的な原因であることが多いのです。
小麦自体がアレルギーの原因ではないことは、小麦アレルギーを持った子どもが、成人するにつれて改善する多くの事例からも分かります。
②小麦に含まれる残留農薬
輸入小麦のプレハーベスによる残留農薬は下痢の原因となる事がります。プレハーベストとは収穫前の農薬散布のことです。
農業の大規模化、省力化の拡大でプレハーベストは増加しています。プレハーベストという農法は、収穫(harvest)の前(pre-)に農薬を撒いてわざと枯らし、収穫を簡単にするというものです。
その農薬は除草剤のグリオサートです。日本ではラウンドアップとして販売されています。小麦には、こうしたグリホサートの残留農薬が増えています。
収穫目前に農薬を散布するため、残留量も多くなります。海外では収穫作業の効率化のために、収穫直前にグリホサートを散布するプレハーベスト処理が認められている国があります。
日本の場合、種まきの前に農薬を撒く場合があるものの、プレハーベストについては認められていません。そのため国産のものからは残留農薬の検出はなく、輸入品、特に全粒粉で高い残留値を示しています。
しかし現在、日本の小麦の自給率は14・7%(2017年)しかありませんので、大半は輸入に頼っています。その海外産小麦は国が管理しており、輸入国は基本的に米国・カナダ・オーストラリアに限定されています。
しかし、小麦輸入国を限定しているとはいえ、やはり輸入小麦には残留農薬があることは逃れられません。パンによく使われる強力粉の汚染がひどく、特に全粒粉ほど汚染されています。
また全粒粉ほど汚染されているのは、農薬の残留しやすい胚芽(はいが)や表皮があるためだと考えられます。
●下痢にもなるグリホサートによる毒性
グリホサート自体の毒性は比較的低いのですが、グリホサート製剤は一般に界面活性剤を含む製品として販売されていることから、界面活性剤の毒性も考えなければなりません。ですからダブルの毒性を持つ商品となります。
グリホサートの主な症状は嘔吐、腹痛、下痢などの胃腸障害、咽頭通、意識障害です。その他、頻脈、徐脈、顔面紅潮、瞳孔異常、筋肉痛など多様な症状が現れることがあります。
これらは界面活性剤による症状もしくはグリホサートと界面活性剤の相乗作用による症状と考えられています。
③トランス脂肪酸
マーガリンを毎朝
パンにたっぷりぬって食べているという人は多いと思います。菓子パンやフライドポテトの油にもマーガリンはたっぷり入っています。でもマーガリンを摂るとなぜか下痢をする人もいます。
実はこのマーガリンつまりマーガリンの中に含まれるトランス脂肪酸が非常に体に良くない事がわかっているのです。そのため、その毒を出すために、拒絶反応を起こし下痢となるのです。
体が毒を食べているから「気をつけてくださ~い」と信号を出しているのです。では一体どれだけ悪いのでしょうか、簡単に説明しましょう。
トランス脂肪酸は、その過剰摂取が虚血性心疾患のリスクを高めるという報告があることから、「狂った脂肪」「食べるプラスチック」などとも言われています。心疾患の死亡者が多い米国食品医薬品局(FDA)は、2018年6月以降トランス脂肪酸の食品への利用を禁止すると発表しました。
しかし日本では規制されておらず、日本で市販されているマーガリンには平均値で約7%のトランス脂肪酸が含まれており、加工食品の製造過程で使用されるショートニングにはそれ以上のトランス脂肪酸が含まれています。
●トランス脂肪酸の過剰摂取が心配される食事例
普通の食生活においてトランス酸の摂取過剰によるリスクを心配する必要はないとの見解が強いために規制されていないようです。
諸外国と比較してトランス脂肪酸の摂取が低いという理由もあるようですが、「普通」の食事をしていない人にとっては深刻な問題になりかねません。実際のところは、「普通」の食事を定義するのも難しいと思います。
例えば:下記のような食事の場合は注意です。
朝食:パンにマーガリンや菓子パン、クリーム入りコーヒー
昼食:ファーストフード、又は冷凍食品を利用したお弁当、おやつ:クッキー、クラッカー
夕食:インスタント・レトルト食品を利用したもの
特に、下痢や悪玉コレステロール、動脈硬化、心臓疾患、ガン、免疫機能、認知症、不妊、アレルギー、アトピーなどで悩んでいる人は、食事内容を見直してみるべきかもしれません。
●トランス脂肪酸の代替え添加物
こうしたトランス脂肪酸の害をなくそうとする動きから、パン業界においては、10年以上前からトランス脂肪酸の低減化に取り組んでおり、現在ではパン類の原材料油脂中のトランス脂肪酸は1/5から1/20まで低減化が図られています。
その中でトップを走っているのが、製パン業界最大手の山崎製パンで、パン類から洋菓子までの多くの製品がトランス脂肪酸含有量0%となっています。
しかし、トランス脂肪酸を低減化するとそれに代わるものが現れ、パーム油に変更し、食品添加物のグリセリン脂肪酸エステル(乳化剤)を使って固形化します。しかし、これらも健康リスクがあり、胃ガン、肝臓肥大、腎臓の石灰化などが起ったという報告あります。
またトランス脂肪酸の代わりに臭素酸カリウムが使用されてきました。
臭素酸カリウムを添加すると発酵時間が短くなる上、傷んだ質の悪いパン生地でもふっくらと焼き上がるため、1980年までほとんどのパンメーカーが使用していました。
しかし、国際機関で相次いで、臭素酸カリウムの発ガン性が報告されたことと、学校給食から臭素酸カリウムを追放する消費者運動の高まりなどから、日本パン工業会は使用自粛を決定しました。
ところが突如、2004年に山崎製パンが「ランチパック」「芳醇」などのパンに臭素酸カリウムを再開しています。
臭素酸カリウムの危険性としては、発ガン、腎臓、中枢神経系、消化器系(腹痛、下痢、吐き気、嘔吐など)、血液系の障害 、呼吸器への刺激などが見られます。
一度や二度くらい食べたからと言って、直接的な健康被害は現れないとしても、常食しているとその毒性が蓄積して大きな健康被害を齎します。
腸内環境を強化して消化力を上げ下痢を改善しよう
健康の要は何といっても腸が元気になることです。私達の身体は食べる事で健康を維持しています。しかし、何をどの様に食べるかが大きな要因です。
レトルト食品やコンビニ食品など、添加物がたくさん含まれている様な食べ物は有害な物質が多く、当然腸内の環境を悪くしてしまいます。消化力、免疫力も低下します。
少し悪いものを食べても腸内が健康で丈夫であれば、悪いものは普通に排出してくれますが、腸内環境が悪いと、うまく排出することができなくて下痢になってしまいます。
腸内が弱くなると正常な働きが行なわれにくくなり、水分調整も正常に出来ず、水分の多い、つまり下痢状態の便となってしまうのです。
腸内環境を良好にするサプリメントがありますので、まずは利用してみましょう。下痢の改善が一段と早くなります。