下痢の原因はカフェイン類

下痢の原因はカフェイン類

疲労回復によく利用されるのが栄養ドリンクですが、近年ではエナジードリンクなるものまで登場しています。


今ではどちらもコンビニエンスストアでも手軽に手に入ります。100円程度のものから数千円のものまで、さまざまな商品が市販されています。確かに仕事や家庭で疲れ切った現代人には強い味方に感じられ、重宝する時もあるでしょう。

しかし、こうしたドリンク類は時には下痢の原因となる事があるのです。

下痢の原因にもなるドリンク類

元気な方でも、疲れた時に飲むドリンクには栄養ドリンクとエナジードリンクがあります。
そのなかでも大きな違いは、医薬品・医薬部外品である栄養ドリンクなのか、清涼飲料水であるエナジードリンクなのか、ということです。エナジードリンクは飲みやすく作られているので、飲み過ぎには注意が必要です。下痢の原因にもなる事があるのです。

成分や成分含有量、効果がそれぞれ異なるので、違いをはっきり知ることが大切です。
では、栄養ドリンクとエナジードリンクにはどんな違いがあるのでしょうか。

エナジードリンクと栄養ドリンクの違い

どちらも疲労回復、健康維持を目的とする飲料ですが、配合される成分の種類や含有量が異なります。

●栄養ドリンク
簡単にいうと、栄養ドリンクは薬事法に関わる医薬品、または医薬部外品で、その主な使用目的は「滋養強壮、栄養補給」です。例えば風邪を引いて消耗した身体に栄養補給をするような時に効果が期待できると言えます。

ですから「滋養強壮」や「栄養補給」と言った効能や効果も表示をすることができます。
栄養ドリンクは栄養補給が必要な幅広い年齢層が対象となります。また、容器もジュース類などとは違って「」が使用されます。

配合成分や配合量の表示の規定があるため「栄養」を摂取する飲み物としては「医薬品または医薬部外品」である栄養ドリンクに軍配が上がります。

●エナジ―ドリンク
一方のエナジードリンクは、アルギニンやローヤルゼリーなどの栄養成分を含むものもありますが、主に含まれる炭酸のシュワシュワした感じやカフェインの覚醒作用などにより、「元気が出る感覚」や「爽快感」などを味わえる食品衛生法に関わる清涼飲料水です。成分含有の基準がありませんので、食品衛生法で食品添加物と認められている成分しか使用することはできません。

エナジードリンクは主に若者がターゲットとなっており、元気を出したい時や仕事でもうひと踏ん張りしたい時に飲むと良いと言われています。また、容器は缶のものが多く、デザインや色使いも若者向けの派手なものが多いようです。

市場にはエナジードリンクとよばれる製品が数多く出回っており、含まれている成分の内容や量は多種多様です。

なかには、カフェインなど短時間のうちに多量に摂取すると体調に悪影響を及ぼす成分が高濃度で含まれているものもあります。

また、エナジードリンクには砂糖などの糖類も多く添加されている場合があるため、摂取量には注意が必要です。

基本的には清涼飲料水には医学的な効能はないとされていますが、医薬品・医薬部外品である栄養ドリンクが必ずしも効果を発揮するというわけではないのでご注意ください。

エナジードリンクの過剰摂取の危険性

成分だけをみると、なんだかとっても体によさそうに感じるエナジードリンクですが、エナジードリンクには命に関わる危険性も隠されています。

例えば、2011年アメリカでは、14歳の少女がエナジードリンクを飲んで死亡した事例がありました。死亡原因はカフェインの過剰摂取による心不全でした。少女が摂取したカフェイン量は、エナジードリンク700mlを2本で約480mgのカフェインが入っていました。

医薬品としての栄養ドリンクでは、1本あたりのカフェイン含有量は200mg、眠気防止で400mg、医薬部外品の栄養ドリンクでは50mg以下と定められています

しかし、清涼飲料水にはカフェインの含有基準は定められていません。医薬品や医薬部外品には認められていない量のカフェインが含まれている製品も販売されていますので注意が必要です。

特に小さな子供は、カフェインの過剰摂取がときには命に関わります。珈琲とは違い、甘くて飲みやすいエナジードリンクは、知らず知らずに飲み過ぎてしまう可能性もあります。

カフェイン以外の成分でも、1日に過剰に摂取すると副作用や悪影響を及ぼすことを覚えておきましょう。

下痢になるエナジードリンクの健康被害

前の項で述べたように、エナジードリンクを多量に摂取すると、主な含有成分であるカフェインによって健康を害し、死亡することがあります。

カフェインを過剰摂取した場合の症状としては、中枢神経系の刺激によるめまい、心拍数の増加、血圧上昇、
興奮、不安、震え、不眠症、下痢
、吐き気等があげられます。珈琲のカフェインで下痢になる人は要注意です、

死亡例が4件あり、死亡した患者はいずれも20代で、カフェインの過剰摂取によるものでした。

このうち1件は2016年に報告された日本の男性の症例で、眠気覚ましを目的とした日常的なエナジードリンクの摂取に加え、エナジードリンクとカフェイン錠剤を併用したことによるカフェイン中毒を生じた事例でした。

このように、エナジードリンクと医薬品を併用、アルコールを同時に摂取した症例などがあります。カフェインの許容量は個人差が非常に大きいため、どれくらいが過剰か?は、ご自身の体調の変化を見て管理する必要があります。

●エナジードリンクを利用するときの注意点
厚生労働省のウェブサイトでは、カフェインについてのQ&A (3) がまとめられており、そのなかでエナジードリンクを飲む際の注意点が記載されています。
・製品の表記をよく読むこと

・小児・妊婦・授乳婦・カフェインに敏感な人は摂取を控えること

・他のカフェイン含有製品と併用しないこと

・1日に何本も飲まないこと

・カフェインとの併用を避ける必要がある医薬品があるため、服用中の場合は注意すること

エナジードリンクとアルコールを混ぜて飲む、体調のすぐれないときにお薬と併用するなど、健康被害につながる可能性を高くするような飲み方は絶対に避けましょう。

若い世代を中心に人気があるエナジードリンクは、含有成分の過剰摂取が原因と思われる健康被害が多数、報告されています。

短時間での多量摂取や、医薬品やアルコールなどとの併用は、特に健康被害が生じやすくなるため、摂取量・摂取方法に十分注意し、体調に異変を感じたら医療機関を受診しましょう。

同じカフェインを含む珈琲でも下痢になる

珈琲を飲むと下痢になる人がいます。又、栄養ドリンク、エナジードリンク、コーラ、ココアなどを飲んでも下痢にならないのに、珈琲を飲むと決まってお腹が緩くなる、下痢になるという人がいます。

珈琲にはカフェインが含まれており、カフェインに弱い人は珈琲も栄養ドリンク、あるいはエナジードリンクを飲んでも下痢になるでしょう。

カフェインの効能の1つに『覚醒作用』というものがあります。珈琲の効果としてよく言われる『眠気を抑制する』というのは、この覚醒作用によるものです。

カフェインが交感神経を刺激することで眠気を抑制するのです。

カフェインを摂取しすぎると、交感神経を刺激して胃腸の働きを低下させます。胃腸が動かないために、水分吸収がうまくいかず下痢になっている ということが考えられます。

また、珈琲にはさまざまな化学物質が含まれていますので、 体に良い作用もあります。ですから、珈琲を健康法に使うこともあるようです。

しかし、時間が経つと(入れてから30分後)、化学物質は時として体に害をおよぼすこともあります。この化学物質が原因となって下痢を引き起こす人もいるようです。

中には珈琲アレルギーの方もおられます。 症状としては、下痢、湿疹、気分が悪くなる、痒くなる、手が震えるなど珈琲によるアレルギーです。

これらがすべて出るということではなく、どれか一つの症状が出てくるという場合もあります。

下痢の原因は珈琲アレルギー

他のカフェイン含有飲料を飲んでもなんともないのに、珈琲を飲むと決まって下痢になる、また昔は珈琲を飲んでも何ともなかったのに、 最近、珈琲を飲むと下痢やお腹が緩くなるといった方は、珈琲アレルギーを疑ってみましょう。

ブラック珈琲は大丈夫なのに、クリーム、ミルクなどを入れると下痢になるという人は乳糖が分解できていないため、下痢になる可能性があります。

乳糖とは、牛乳や乳製品に含まれており、日本人は この乳糖を分解する消化酵素の分泌が少ない人が多くおられます。

乳糖が分解できないため、消化不良を起こして下痢になっているということがあります。
このような方は、他の乳製品を食べたり飲んでもお腹を壊すことがあります。

また、コーヒーフレッシュは植物油脂性油脂に乳化剤などを添付し、トランス脂肪酸が含まれているので、下痢になる可能性は大きいです。


どちらにせよ、珈琲という飲み物は、下痢を引き起こす原因が たくさんあるため、飲みすぎに注意することに越したことはありません。

珈琲を飲んで下痢をするという人で、どうしても飲みたいという方は、 下痢になる可能性を減らすため、
ノンカフェイン珈琲や、タンポポ珈琲などを試されるか、 空腹時に珈琲を飲まない、入れてから時間をかけて飲まないなどの対策をしてみて下さい。

下痢にならないための珈琲の飲み方

珈琲を飲んだあとに動悸を感じたら注意しましょう。胸の鼓動が高鳴り、息苦しくなることを『動悸』といいます。

動悸の原因としてよく挙げられるのは肺炎や心筋症といった循環器疾患ですが、じつは珈琲に含まれるカフェインも動悸の原因になってしまうことがあるのです。

もちろん、普通に珈琲を楽しむ分には動悸の心配はあ
りませんが、飲み方によっては注意が必要な時があるのです。

珈琲にはカフェインの他にクロロゲン酸という成分も含まれています。

この2つの成分には胃腸の活動を活発にする効果があります。ですので、食欲不振のときに珈琲を飲むと改善されると言われています。

しかし、珈琲の飲み過ぎは胃酸の分泌を過剰にしてしまい、「胃痛→下痢」という流れを作ってしまう恐れがあります。

特に気をつけてほしいのは朝に飲む珈琲です。朝は珈琲の成分を吸収しやすく、また空きっ腹の状態であることが多いので『起きてすぐ』の珈琲は胃腸に負担を掛けてしまいます。

朝の珈琲は朝食後、もしくは朝食中に飲むようにしましょう。

珈琲の砂糖と下痢の関係性

砂糖にも様々な種類があります。砂糖でお腹を壊してしまうというのは意外に思われるかもしれませんが、これは珍しいケースではありません。

「ノンカロリーの砂糖」は体内で吸収されない、または分解されにくい特殊な成分を含んだ砂糖です。体内で吸収されないということは体がこの砂糖をすぐに体外に排出させようと働きます。

つまり、排便のサイクルが早くなり結果的に下痢気味になってしまうこともあるのです。

また、普通の砂糖を使ってもお腹を壊してしまうケースもあります。

それは、砂糖がたくさん入った珈琲を飲み、血糖値を上げてしまうことが原因になります。

人の体は血糖値が上昇すると、血糖濃度を下げるため腸から水分を排出します。その結果、便が緩くなってしまうことがあるのです。

珈琲の作り置きは要注意

珈琲を作り置きしている人も要注意です。珈琲は酸化スピードが早く、抽出後はあまり時間を置かず飲みきるようにしましょう。

酸化してしまうと味も落ちますし、何よりも酸化した珈琲は胃を荒らす原因になってしまいます。珈琲アレルギーの場合は下痢以外にも数々の症状を発症させ、場合によっては非常に危険な状態に陥ってしまいます。

珈琲を飲むと体調を崩してしまうという人は一度、医師の診療を受け、自分がどのような病気なのか把握するようにしてください。
一日の珈琲の適量3~4杯と言われていますが、それだけじゃとても足りないという人は3~4杯目以降はカフェインレス珈琲などに切り替えるようにしましょう。

珈琲は美味しいのですがくれぐれも飲み過ぎない様に注意しましょう。

腸内環境を強化しよう

「元気の元は胃腸から」と昔から言われています。私達は食べた物で身体が作られています。逆を言えば食べた物で病気を作っているのです。胃腸が丈夫であれば食べた物が身体に合わない悪い物であっても、胃腸で処理してくれます。

身体はそのように出来ているからです。

しかし腸内環境が悪化し、腸内でも正常な活動が出来なくなると身体に不調を来してしまいます。下痢にもなります。他の病気にもなります。今、不調を感じているあなたは、まず腸内環境を整えましょう。

腸内環境を整えるサプリメントがありますので上手に利用しましょう。