下痢の原因は更年期

下痢が続く、下痢がなかなか治らないなど下痢の原因が分からなくて悩んでいる人は多いものです。しかし、下痢の原因の一つとして、更年期による下痢の場合があります。

下痢の原因はホルモンの減少に?

更年期というとすぐ女性と思いがちですが、実は男性にも更年期があるのです。

女性ホルモンンは閉経後に劇的に変化しますが、男性ホルモンは年と共に徐々に低下するだけなので、男性の更年期は特定しがたいのです。女性と同じような症状に悩まされている男性も多いのです。

更年期の症状として、頭痛、火照り、耳鳴り、ふらつき、発汗、口渇、肩こり、腰痛、動悸、息切れ、胃痛、便秘、頻尿、冷感など様々ですが、中には下痢になる人がいるのです。

 こうした下痢はホルモンの減少で、胃腸の機能も低下してきたために、下痢になりやすい環境となっています。

そこに更年期の別の症状として自律神経の乱れなどが追い打ちをかけ、自律神経に支配されている胃腸などの消化器系の働きが弱くなり、ますます下痢になりやすい環境になってしまいます

更年期障害による下痢の改善方法

 また、下痢に伴って現れる症状としては腹部、腰、膝の冷えをはじめとして、だるさがあります。
更年期障害における下痢の改善方法としては、まずは体をしっかり温めてみましょう。また、胃腸の機能も低下していますので、食べ過ぎ、飲み過ぎに注意し、食事のバランスを心がけましょ
う。

下痢を改善するために!

 下痢が続く、下痢がなかなか治らなかったりすると、消化のいいものばかり食べる傾向になりがちです。しかし、消化の良いものばかり食べていると食物せんいが不足し、便の固形成分が減少し、便が形づくれなくなってしまいます。そうすると下痢はなかなか改善されません。
偏食などしないよう、普通の人と同じような食事に心掛けましょう。

それから、適度な運動も腸の働きを活発にする効果があるので、生活に取り入れましょう。できるだけ過度の緊張や、ストレスを避けるように心がけ、心身をリラックスさせることも大切です。

とくに胃腸は、ストレスのダメージを受けやすい器官ですので、好きな音楽を聴いたり、楽しめる趣味を持つことでストレスを軽減し、できるだけリラックスして過ごすようにしてください。

更年期障害は誰にでも起こることですので、気にしすぎるあまり気持ちが落ち込むと、さらに胃腸の調子が悪くなりますから、気楽にかまえましょう。下痢が続くのが心配で、日常生活に支障がきたすなら腸内環境を良くするサプリメントなどを利用して、下痢を改善していくのもストレスにならない良い方法です。

続く下痢、腸内環境を整え原因を改善しよう

下痢になると必ず腸内環境が悪くなります。一過性のもであれば腸内環境はすぐに正常に戻ります。

腸内環境がなかなかもとに戻らない人は、下痢を誘発している食べ物を継続的に摂っているか、あるいは腸内環境が戻れないような状況、つまり腸内環境を整える働きをする善玉菌が非常に少なくなっているかなどが挙げられます。

下痢が続いている人、すぐに下痢になる人はまずは腸内環境を整えてみましょう。腸内環境を整えるサプリメントなどを利用すると下痢の改善は早くなります。

豆知識…..下痢の改善に腸内環境を強化

腸内では食べた物を消化吸収する働きがあります。また腸内では免疫力の活性、消化吸収、ホルモンや酵素の産出、体温調整、毒素排出など様々な基礎的な代謝が行われています。
それに加え、腸の状態は脳に影響を与えます。過敏性腸症候群と診断される方のほとんどは、緊張する場面で、急にお腹が痛くなったり、下痢を模様したり、お腹にガスが貯まる等の症状が続いたりします。

これらの方は腸内細菌のバランスが乱れている事が多い事でも知られています。また、腸内細菌の状態は、うつ病にも関係する可能性があると言われています。元気な腸が糖尿病、認知症を防ぐまた、下痢が続く原因だけでなく、糖尿病や認知症も腸と深い関係があります。

糖尿病やその予備軍に当たる方は、普通の人に比べて認知症にかかる率が4倍から5倍になるという研究結果が発表されています。【(良くわかる生化学)生田哲著】

腸内環境を整え健康を保つことは、免疫細胞を活発にすることにもつながり、その結果糖尿病、認知症などをはじめとした脳に関係する症状の予防や改善につながると言われています。

続く下痢を改善するだけでなく、これらの病気を治療するには、病院での治療や他の手段も必要ですが、腸の状態も併せて改善していく事が非常に大事な事なのです。

まさに腸は【第一の脳】と言えるのです。
【(寝たきりにならない腸づくり)阿部一理著 参照】