下痢の原因・梅雨の体調不良
下痢の原因は季節の変化によって体調を崩し、下痢になることがあります。特には春から夏に向う、梅雨の時期は何かと体調を崩しやすいものです。
なぜなのでしょうか?
目次
・下痢の原因を作りやすい梅雨の時期 ・梅雨の下痢の原因剤 ・梅雨に多い体の不調 1.日照不足が下痢の原因 2.下痢の原因は気圧の変化 3.下痢の原因は温度変化 4.下痢の原因は湿度 5.下痢の原因は食中毒 6.下痢の原因は体の冷え ・腸内環境を整えよう
下痢の原因を作りやすい梅雨の時期
雨の多い季節です。
おなかの弱い方、下痢が続く方は最も注意しなければならない季節です。
雨の日は、ジメジメして気分的にうっとうしいだけではありません。
梅雨時期は雨が降ると肌寒かったり晴れると蒸し暑かったりと気温がとても変化する時期です。
雨が降ると低気圧になりますが、副交感神経が優位になり、細胞へ行き渡る酸素量が減るため、自然と全身の機能も低下しがちになってしまいます。
又、高温多湿により、下痢の原因となるウイルスや食中毒菌も大いに繁殖します。
更に、雨の日や冷たいものが欲しくなり体が冷えることで、下痢になりやすい時期と言えます。
まさにこの時期は下痢の原因のオンパレードとも言っても過言ではないくらい、下痢の原因が多くあります。
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梅雨時の下痢の原因として
1.日照時間の少なさ・・セロトニンの減少
2.気圧の変化・・自律神経の乱れ
3.温度変化・・気圧に温度差が加わるとダブルパンチ
4.湿度の高さ・・水分代謝が低下
5.食中毒菌・・高温多湿は食中毒菌が繁殖しやすい
6.体の冷え・・冷たい物の飲み過ぎ、雨によるお腹の冷え
などが考えられます
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梅雨時期に多い身体の不調
梅雨時期には次のような体の不調を訴える人が多くなります。
●体の不調として
だるい、体が重い、吐き気、ダラダラ過ごしがち、肩こり、頭痛、めまい、耳鳴り、下痢、便秘、食欲不振 むくみ、寝つけない、朝起きられないなど。
●心の不調として
やる気が出ない、集中力や思考力が低下する、気分がふさぐ、人に会うのがめんどう、不安や焦りを感じることが多くなる、午前中の気分が特にのりにくい、性欲減退、イライラしやすいなど。
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1.下痢の原因は日照時間の少なさ
日照不足は、身体への被害のみならず精神面にも深刻な影響をもたらします。
セロトニンというホルモンをご存知でしょうか。精神の安定や心の安らぎをもたらしてくれるため、“幸せホルモン”とも呼ばれています。
日光に当たらない生活をしていると、このセロトニンが不足してしまうのです。
その状態が続くことで、精神が不安定になり、酷い時にはうつ病や不眠症を引き起こしてしまいます。
梅雨時期は日照時間が少なく、うつ症状を訴える方が増えることもあります。
日光に当たる時間が減ることでセロトニンの生成が抑えられるためだと言われおり、「季節性うつ」と呼ばれています。
精神が不安定になると、おなかにも影響してきます。下痢になりやすくなります。
また、日照時間が少なく、ジメジメして湿度が高くなると、カビが大量発生してしまい、畳、洋服や本にカビが生えてしまった経験があるのではないでしょうか。
カビは食品にも繁殖します。カビが繁殖した食品を食べることで起きる「カビ毒中毒症」となり、下痢や嘔吐などを引き起こす急性の症状を引き起こします。
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2.下痢の原因は気圧の変化
梅雨時期に起こる体調不良の多くは、梅雨前線の停滞による「季節病」や「気象病」が影響していると考えられています。
梅雨前線の付近には低気圧が発生し易く、その影響で梅雨は雨の日が多くなります。
私たちの体は、気圧の影響を受けて自律神経のバランスが変化することが知られており、気圧が高い(晴れ)時には交感神経が優位に、気圧の低い(雨)時には副交感神経が優位に働きます。
どちらかが優位に働き過ぎてしまいます。
また、晴れた日は交感神経が活発になるので、体も活発になります。
雨の日は副交感神経が優位になり、自律神経のバランスが崩れると、腸は非常に敏感な臓器ですので、腸内での正常な活動が乱れ、おなかを壊しやすくなります。
下痢をはじめ、様々な不調を齎します。
男性よりも女性の方が、自律神経が乱れやすいと言われているため、女性の方は要注意です。…
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●おなかの弱い人は飛行機に乗る時も注意
気圧の変化で症状が出る方は、飛行機に乗るときも注意が必要になってくるでしょう。
飛行機はフライト中、上昇や降下を繰り返すため、気圧の変化が生じます。そのために、耳の痛みやおなかが張ったり、痛くなったりすることがあります。
私たちの胃腸の中には、1~2ℓ近くの空気があります。
この空気は航空機が上昇すると膨張するため、便秘の人やガスを多く含んだ飲み物を多くとると、おなかが張ったり腹痛を起すことがあります。
ですから、飛行中に起こる腹痛の多くは、胃腸の中の空気が膨張することにより起こります。
こうした飛行機内での気圧の変化でもおなかのトラブルが発生しますので充分に注意しましょう。
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●おなかのトラブルを避けるための予防策として
①腹部をきつく締めないような服装で搭乗
②ガスをふくんでいる炭酸飲料は飛行前や飛行中は控える
③旅行前に便秘はコントロールする
④飛行前には排便を済ませる
⑤機内では排便を我慢しない
⑥腹痛がおきたら、衣服・ベルト・下着をゆるめる
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●自律神経のバランスを整えるには
梅雨時期の気温や天候をコントロールすることは困難ですが、日常生活に注意することで自律神経のバランスを整えることは可能です。
自律神経の働きを整える日常生活
①睡眠をしっかりとる
睡眠中は副交感神経が働き、心身の疲れを取り除きます。
夜更かしが続くと副交感神経の働く時間帯に交感神経が働き、神経の働きの切り替えがうまくいかなくなります。
②生活のリズムを整える
私たちの体には、一日の体温・ホルモン分泌・睡眠などのリズムを整える「体内時計」があります。
生活のリズムが乱れると体内時計のリズムも乱れ、自律神経の働きにも影響を与えます。起床・就寝・食事の時間をできるだけ規則正しくし、リズムを維持することが大切です。
また、体内時計は朝の光を浴びることでリセットできます。朝は、カーテンを開けて太陽の光を浴びたり、電気をつけて部屋を明るくしましょう。
③適度な運動を行う
散歩やウォーキングなど、軽い運動は自律神経の働きを整える効果があります。
④リラックスする時間をとる
交感神経の興奮を鎮めるには心身の休息が必要です。音楽を聞いたり、お風呂に入るなどリラックスした時間をとりましょう。
⑤食事のバランスに気を付ける
食物に含まれるビタミン・カルシウム・ミネラルなどは自律神経の働きを整える作用があります。インスタント食品や偏食に気を付けて、バランスよく様々な食品を摂るように心がけましょう。
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3.下痢の原因は温度変化
気圧だけでなく温度変化が伴うとダブルパンチです。おなかの弱い人は更に、下痢になりやすくなります。
冬から春にかけて暖かくなるとき、秋の急な冷え込み時期などは要注意。元々人間は調整できる温度が7℃だそうです。
ですので、朝と夕方の冷え込みが5℃あると要注意、10℃あると命の危険とさえ言われています。
また梅雨の時期は暑い夏の準備期間の様なものですので、日中は30度超え、朝夕の気温はグーンと下がり、温度変化がかなりある日もあります。
ある薬メーカーでは気温が23度以上になると一度上がる毎におなかの薬の売り上げが5%伸びるというところもあるようです。
それほど下痢になる人が夏には多いことがわかります。
この梅雨時期は温度変化に対応できるように服装にも注意を払い、1枚上着を準備しておきましょう。
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4.下痢の原因は湿度の高さ
湿度が高いと、体内の水分が汗や尿として外に排泄できずに、体内に溜まってしまいます。
すると体内の消化吸収と水分代謝がうまくできなくなり、消化不良をきたしやすくなります。
食欲不振、体がだるい、むくみ、下痢、頭痛、不安感、めまい、不眠などの症状が現れやすくなります。
気温が高い日も多いですが、冷たい飲み物や食べ物は消化不良を悪化させますので、温かいものを取るようにしましょう。
常温の飲み物であっても、体温よりも低い温度なため、たくさん飲むと体を冷やすことがあります。
また、味の濃いもの、脂肪分が多いものも胃腸に負担をかけますので、気を付けましょう。
温かいものを取るようにしましょう。
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5.下痢の原因は食べ物の腐敗による食中毒
ジメジメとした日が続くこのシーズンは、食中毒菌の繁殖が活発になる時期です。
ノロウイルスをはじめとする「ウイルス性の食中毒」が冬シーズンに増えるのに対し、ちょうど6月頃から増えてくるのが「細菌性の食中毒」です。
梅雨は水分が豊富で、気温が高く活動には絶好のチャンス。
さらに、食品の有機物汚れ、調理器具に付いた食品汚れがあれば、それを栄養にドンドン増殖していきます。食中毒は、大きく分けて下記の3つがあります。
6月以降に増える食中毒で多いのは、カンピロバクター、ブドウ球菌、ウェルシュ菌の3種類です。
●細菌性食中毒(カンピロバクター、黄色ブドウ球菌、ウエルシュ菌、サルモネラなど)
食中毒菌が食品の中に混入したことによって起こる。
*カンピロバクター
特 徴:空気にさらされると死滅する。10℃以下の所では生き続ける。
原因食品:鶏肉(刺身&半生製品)、牛生レバー及び加熱不足の鶏肉など
主な症状:下痢、腹痛、発熱、頭痛、悪寒、嘔吐など
潜伏期間:2~5日間
*ブドウ球菌
特 徴:熱や乾燥に強く、酸性やアルカリ性が強いところでも増殖する。
原因食品:おにぎり、弁当箱、菓子類など
主な症状:悪心、嘔吐など。症状は通常24時間以内に改善する
潜伏期間:0.5~6時間
*ウェルシュ菌
特 徴:空気のないところを好む。大量の食材を調理する時に起こりがち
原因食品:肉類や魚介類を使った、たんぱく質食品など
主な症状:腹痛や下痢、吐き気
潜伏期間:6~18時間
●ウイルス性食中毒(ノロウイルスなど)
ウイルスが蓄積している食品を飲食したり、人の手を介したりすることで起こる。
●自然毒食中毒
フグや毒キノコなど、
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6.体の冷え・・冷たい物の飲み過ぎ、雨によるお腹の冷え
●冷たい飲み物
冷たいものを飲むと、その瞬間、口から胃、腸といったすべての消化管が「冷えた」状態になります。
冷たいものは内臓を冷やすだけでなく、口にした時点で「冷たい」という刺激が神経を伝わり、その瞬間に消化管全体の血流量が減ってしまいます。
そのため、冷たいもので内臓を冷やすと、お腹を下すなど直接消化機能に不調が出やすくなります。
夏場は「これだけ暑いから大丈夫」という油断が生じてしまいます。下痢のお客様が多いのは、実は冬よりも夏だったりするのです。
●冷房による冷え
冷房による冷えは内臓も冷えてしまいます。自律神経がおかしくなることもあります。
エアコンの効いた部屋にいる時は、一枚長袖を持って、いつでも体温調節が出来るようにしましょう。
●体が冷えると免疫力が低下
夏は暑さで体力は奪われます。
また食べ過ぎると免疫力も低下します。というのも、腸には免疫細胞が集中しているからです。
体温が1℃下がると免疫力は30%低下すると言われています。例えば、アイスクリーム1個食べると腸内温度は1℃低下すると言われています。
腸内環境が良好であれば、アイス1個食べるくらい食べても、腸内温度はすぐに回復します。
しかし、冷たいものの食べ過ぎ、油っぽいもの(特にお肉に洋菓子系)は、腸が冷えて機能が低下している(腸内環境が悪い)と消化不良となります。
こうして胃腸が弱ると、腸にある免疫層も弱って免疫力は低下し、下痢が続く原因となるのです。
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●夏の冷えによる下痢を防ぐ5つのセルフケア
①ジュース、アイスクリーム、ビール…。冷たいものはほどほどに
夏のおいしい味覚の多くは、冷たい食べ物や飲み物です。
全てを我慢するのは無理でも、ドリンクは氷抜きでオーダーする、冷たい飲み物を一気に飲むのをやめる、何かをつまみながら飲むなどの工夫を。
食事のメニューには常温のものや温かいものを意識的に増やします。
②香辛料を使った辛いものや脂っこいものは控えめに
暑い季節はスパイスが効いた辛い料理や脂っこい料理を食べたくなるもの。
ですが、刺激物や脂肪分の多い料理は、消化や吸収に影響を与える場合があります。
食べたものの水分が腸できちんと吸収されないと、下痢や軟便につながるので、腸の調子が悪いときには避けましょう。
③プラス1枚を常備して冷えを防止
節電の意識が高まり、エアコンの設定温度に配慮する職場が増えたものの、「それでも寒い」という人が多いようです。
また、エアコンの風が直撃する席に座っている人もいます。
冷える環境で働いている人は、腹巻きでお腹の冷えを防いだり、室外との出入りが多い人は、カーディガンを用意したりして、温度差に応じて冷えを防ぐとよいでしょう。
意外と忘れやすいのが、下半身や足元の冷え防止です。
ひざ掛けなどを膝の後ろまで巻き込む、夏でもストッキングや靴下を着用するなどして、冷えから体を守ってください。
④しっかり温めるなら使い捨てカイロもおすすめ
職場での服装に制限がある人や、羽織りものだけではしっかり温まらないという人は、使い捨てカイロの活用もおすすめします。
長時間の仕事やデスクワーク、ストレスや緊張などで交感神経が優位になり続けると、血管が収縮して温かい血液が全身に届かなくなり、冷えやすくなります。
腸が活発に動くのは、副交感神経が優位なときです。体を温めて血行を促したり、緊張をゆるめてほっとリラックスしたりすることは、腸の働きを整えることにつながります。
⑤お風呂につかって副交感神経を刺激し血流アップ
とかく夏はシャワーだけという人が多いものです。
しっかり湯船につかって冷えた体を温め、血行を促しましょう。
リラックスすると副交感神経が活発になるので、腸の働きを高めることにもつながります。
お湯の温度は38℃前後のぬるめがおすすめ。好きな香りの入浴剤を使い、浴槽の中で腹式呼吸をすると、ストレス解消にも役立ちます。
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腸内環境を整えよう
突然襲ってくる下痢、長引く下痢は体力を消耗するだけではなく、生活にも支障をきたします。
軽い症状であれば市販薬が役に立つこともありますが、根本的な解決にはなりません。
下痢は体質的なものではありません。諦めないようにしましょう。
バランスの良い食事を摂ったり適切に運動をしたり、乳酸菌を積極的に摂取したりして、下痢になりにくい体作りを始めると下痢になりにくい身体に変化します。
腸は非常に敏感なところですが、臓器の中でも最も早く回復できる臓器なのです。