下痢の原因・サンドイッチに潜む多量のPH調整剤
下痢の原因は日常の食生活に多く潜んでいるものです。
例えば添加物は下痢の原因一つです。
特にコンビニのサンドイッチは危険な添加物がいっぱいです。
ではなぜそれらが下痢の原因となるのでしょうか?
目次
・下痢の原因となる添加物 下痢の原因となるPH調整剤 リン酸塩の過剰摂取が下痢の原因に
リン酸塩の過剰摂取が健康被害
①カルシウム阻害 ②細胞のトラブルに ③亜鉛不足 ④化膿しやすい体質 ⑤不妊や流産増加
・PH調整剤が下痢になる原因をまとめてみると ・食品を買う際はPH調整剤に注意 ・腸内環境を強化しよう
下痢の原因となる添加物
食品添加物メーカーは添加物の原末(原料)を化学薬品メーカーから仕入れ、それぞれの加工食品に適した食品添加物を製造して販売しています。
ある食品添加物会社の社長に「今、添加物で気になっていることはありますか?」
と聞いたところ、社長は即座に「PH調整剤です」と返答されています。
その会社ではコンビニエンスストアチェーンと取引のある製パン業者の注文を受けてPH調整剤を製造されていますが、サンドイッチに添加するPH調整剤の量が非常に多いことに気づき、製パン業者に「もう少しPH調整剤を抑えて使ったほうがいいと思いますよ」と進言されたのですが、「コンビニチェーンからの要求ですから」と受け入れられなかったそうです。
PH調整剤は“日持ち向上剤”ともいわれ、食品の腐敗を防ぐ役目があるのですが、多量に添加すると、食べた人の健康保持に不可欠な腸内細菌の善玉菌まで殺してしまう恐れがあります。
腸内善玉菌が減少し悪玉菌が増えると腸内環境が悪くなります。
すると、正常な腸内活動が困難となり、水分調整などがスムースに行われなくなり下痢を起こすのです。
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下痢の原因となるPH調整剤
PH調整剤は食品のPHを弱酸性(6.0~6.5)になるよう調整することで、食品の腐敗を抑える添加物です。
クエン酸、フマル酸、重合リン酸塩など複数の成分が配合されていますが、一括して「PH調整剤」と表示されています。
したがって、消費者は具体的な添加物名がわかりません。
しかもPH調整剤は、対象食品も使用量も制限がないため、コンビニチェーンや食品メーカーにとって非常に都合のいい添加物となっているのです。
体内のPH値は体の部位によってその値は異なります。
胃液は食べた物をドロドロにしなければならないので、強酸のPH1.5~2.0、皮膚はPH4.5~6.0、血液は7.4、汗は7.0~8.0となります。
腸内の理想的なPHの値は4.5~ 5.5が理想的な環境です。
このPH値の腸内は腸内善玉菌が最も発育しやすい環境なのです。
僅かな値の差ですが、PH調整剤(6.0~6.5)の食品を食べ続けると腸内のPH値 (4.5~ 5.5)を崩してしまい、善玉菌が腸内で生きていけない環境となります。
通常、食中毒防止に保存料を添加した場合には、「保存料(ソルビン酸カリウム)」などと具体的な使用成分を表示しなければならないのですが、昨今は保存料に発がん性などの不安を感じている消費者が増えているので、コンビニや食品メーカーは、売り上げに響くので保存料はできるだけ使わないようにしています。
加工食品の裏をみるとPH調整剤と表記されているのが殆どです。
消費者はこの加工食品は保存料を使用していないので安心だと思い、錯覚してしまいます。
業者はそれが狙いです。
こうした理由から、pH調整剤は添加物メーカーが心配するほどの使用量となっています。
消費者は賢明な判断が必要です。
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下痢の根本原因となるPH調整剤リン酸塩の過剰摂取
PH調整剤に使われている添加物の中で、特に問題なのはリン酸塩です。
特にリン酸塩は、日本人は摂り過ぎる傾向にあります。
普通の食品にも多く含まれ、さらにたくさんの加工食品から少しずつ摂取することが健康問題となっています。
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リン酸塩の過剰摂取による健康被害①カルシウム吸収阻害でイライラ
リン酸塩は、人の腸管から血液中にカルシウムが吸収されるのを妨げてしまいます。
血液中のカルシウムが不足すると、血液のPHを保つために骨からカルシウムが溶け出してしまいます。
そのカルシウムが神経細胞内に溜まると、イライラや神経過敏を引き起こします。
いつもイライラしたり、突然キレる人が非常に目立っているのも、リン酸塩の過剰摂取が一因にあるとの指摘が多いことも事実です。
②亜鉛の排出は細胞組織のトラブル
リン酸塩はカルシウム以外のミネラル(微量元素)の吸収も阻害します。
特に亜鉛を体外に排出してしまいます。亜鉛は脳が正常に働くために必要不可欠なミネラルです。
亜鉛は人体にとって重要な微量ミネラルです。
骨、筋肉、肝臓、腎臓など全身に分布し生体内の300以上の酵素反応に関与していますので、亜鉛不足による症状は実に数多くあります。
細胞分裂の際にDNAが複製されますがこの時ジンクフィンガーと呼ばれる亜鉛を含んだタンパク質が働きます。
したがって亜鉛が不足すると基本的に細胞分裂が盛んな組織、すなわち骨、皮膚、粘膜、味蕾、性腺組織などにトラブルが生じます。
例えば、日本臨床栄養学会が2018年に作成した亜鉛欠乏症による臨床症状には「皮膚炎、口内炎、脱毛症、褥瘡(難治性)、食欲低下、発育障害(小児で体重増加不良、低身長)、性腺機能不全、易感染性、味覚障害、貧血、不妊症」が挙げられています。
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③亜鉛不足は慢性下痢になる
亜鉛不足は食欲低下に加え、慢性下痢もよく見られる症状です。
亜鉛が欠乏すると、消化管においては,下痢や潰瘍、炎症。浮腫といった症状が見られます。
動物モデルを用いた解析から、亜鉛欠乏は絨毛の短縮化、粘膜を覆う粘液組成の変化、腸管粘膜細胞の細胞死の増加などを起こすことが報告されています。
腸管粘膜の状態維持に亜鉛は働いていますので潰瘍性大腸炎や過敏性腸症候群といった症状が見られます。
普段から何となくお腹の調子が悪い方は、一度亜鉛不足を疑ってみると的確な打開策が見えるかもしれません。
亜鉛は鉄に次いで 2 番目に多く含まれ、成人ではは約 2g ほど存在します。
鉄は貯蔵できますが、亜鉛は鉄のように貯蔵システムが発達していないので、日々多くの亜鉛を食事より摂取することが必要です。
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④蚊に刺された跡がいつまでも残る、化膿しやすい
皮膚炎や傷が治るためにはコラーゲンというタンパク増生が必要ですが、亜鉛が不足するとコラーゲン合成が進まず傷の治りが遅れます。
蚊に刺された跡がいつまでも残ったり、化膿しやすい時は亜鉛不足を疑う必要があります。
⑤不妊、流産増加に亜鉛不足
また男性不妊、流産増加の原因としても亜鉛不足は要チェックです。
貧血は赤血球の増殖不良や膜の脆弱化によって溶血しやすくなることが原因ですが、鉄欠乏に合併していることも多く、鉄剤投与で治りにくい貧血は亜鉛不足も疑う必要があります。
また鉄と亜鉛の吸収経路は共通であるため鉄剤長期服用が亜鉛吸収を妨げてしまうこともあります。
鉄欠乏性貧血を治したのにどこかすっきりしない人は他の亜鉛不足症状に転じた可能性を考えた方がよいでしょう。
易感染性はウイルスを退治するTリンパ球の機能低下が原因ですので、やけに風邪をひきやすい場合は一度亜鉛不足をチェックするとよいでしょう。
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PH調整剤が下痢になる理由をまとめてみると
①PH調整剤→腸内PH値の変化→腸内善玉菌死滅→腸内悪玉菌増殖→腸内環境の悪化→腸内活動が異常→水分調節が困難→便の水分量80%以上→下痢
②PH調整剤→原材料添加物リン酸塩→亜鉛を体外に排出→亜鉛不足→腸管粘膜状態維持困難→腸内の炎症→過敏性腸症候群、潰瘍性大腸炎→下痢
以上のようなサイクルとなります。
加工食品による添加物は腸内活動の悪循環を齎します。体の状況はますます悪くなります。
慢性下痢の方は自分の食生活を今一度見直してみましょう。下痢解決の道が拓けるかもしれません。
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食品を買い求める時には㏗調整剤に注意
健康な食生活を送るには、食品の成分表示欄にリン酸塩の記載がないことを確認してから購入することが大切です。
しかし、食品メーカーはリン酸塩を巧妙に隠しています。一括してPH調整剤として表記していることもその一例です。
PH調整剤はあらゆる加工食品に添加されています。
コンビニに行って適当に商品の裏を見てみるとすぐにpH調整剤の表記を見つけることができると思います。
おにぎり、お弁当、お惣菜、サンドイット、パン、冷凍食品、まるでご飯に味噌汁のように、加工食品のほとんどについてくると思ってもらってよいかと思います。
特にサンドイッチには、食品添加物メーカーが心配するほど大量に使われています。
しかしPH調整剤だからすべて危険ということではありません。時々食べるのはまだ許されます。
人の体は悪い物を排出する機能、あるいは修復機能が備わっていますので大丈夫です。
しかし、加工食品やサンドイッチなどのパン類など定期的に食べるのは止めましょう。
ここ数年非常に目立っているのは、「調味料(アミノ酸等)」の中にリン酸塩を使用していることが多いようです。
一般的に、「調味料(アミノ酸等)」と食品表示があれば、グルタミン酸ナトリウムなど複数の化学調味料が含まれていますが、最近はこれにリン酸塩を加えることが多くなっています。
慢性的な下痢にならないためには賢い消費者になりましょう。
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腸内環境を強化しよう
「元気の元は胃腸から」と言われています。
生活習慣病の9割は腸内環境の悪化が原因です。
腸内は私達が栄養を吸収するだけでなく、有害なものを排出する大切な器官です。
また、有害なウイルスが増殖しないように守ってくれるのも腸内に棲む腸内善玉菌です。
腸内善玉菌が減らないように日頃から腸内善玉菌を増やす食生活をしましょう。