下痢からわかる病気①

下痢の原因・下痢からわかる病気①
下痢の原因は様々ですが、下痢からわかる病気を見つけることが出来ます。

下痢になっているのですが比較的元気な下痢の場合はどんなことが原因で下痢になるのでしょうか。


目次
・下痢だが元気  ・熱がある急性の下痢  ・かぜ症候群  ・おなかの風邪  ・感染症胃腸炎  ・胃腸炎の潜伏期間  ・感染症胃腸炎の症状  ・治療  ・感染症胃腸炎の予防とケア  ・熱がない急性下痢  ・急性下痢の治療  ・急性下痢の予防とケア  ・条中症  ・条中症の症状  ・条中症の予防  ・条中症の実例  ・腸内環境を整えよう

下痢をしているが元気な下痢

下痢になっても、食欲もあり比較的元気な人もいます。

一時的な下痢の場合は、排便をすることや食事を摂らないで様子をみるだけで治ってしまうことが多いのですが、 慢性的に下痢が続く場合は、なんらかの病気が関係していることが多くあります。

下痢から考えられる病気について考えてみましょう。
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●下痢をしているが元気・熱がある急性の下痢

急に下痢になり、熱がある場合は①かぜ症候群、②感染症胃腸炎があります。熱がない場合は③単なる急性下痢、④条虫症があります。

急性下痢の中には、命に係わる病気が隠れているケースがまれにあります。

例えば、細菌感染が重症化した場合(敗血症)や心筋梗塞、大動脈瘤の破裂、胃腸からの出血などの初期症状が下痢である、ということがあり得ます。

これらの場合は、下痢のほかに腹痛や胸痛、血圧低下・ショック症状など他の症状が一緒に現れますので、注意が必要です。
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①かぜ症候群

鼻、のどまでの間で起こる急性炎症症状のことを総称して「かぜ症候群」と呼びます。

原因となる病原体はおよそ8~9割がウイルスで、残りが溶連菌や百日咳などの細菌、マイコプラズマなどの非定型病原体です。

かぜ症候群を引き起こすウイルスは200種類以上もあると言われており、分離同定することは困難です。

空気中を浮遊しているウイルスなどの病原体が気道内に吸い込まれ、気道粘膜に付着し体内に侵入することでかぜ症候群は発症します。

体力が充実している場合は、自分の免疫能で病原体を排除し、「かぜ」自体を発症させないようにできていることも多いですが、少し弱っていたり、ウイルスの増殖能が強かったりすると炎症が起き、「かぜ」として発症します。

発熱、鼻水、咳、くしゃみ、下痢、嘔吐などはウイルスを排除しようという体の防御反応の結果ともいえます。
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☆おなかのかぜ

よく「おなかのかぜ」といいますが、嘔吐や下痢を来たす急性炎症症状を指しているようです。

正しくは感染性胃腸炎となります。原因となる病原体が胃や腸から侵入し、下痢や嘔吐を来たすものです。

症状は比較的強く、反応が強い場合は一過性に高熱が出ることもありますが、ほとんどの場合強い症状は1日~1日半で落ち着き、3日位で回復します。

下痢がひどい場合は脱水に注意が必要で、水分だけは少しずつ補充することが大切です。
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②感染症胃腸炎

感染性胃腸炎は、ウイルスや細菌などが胃腸内に感染する事で起こる疾患です。

多くは食品や汚染された水から感染しますが、人やペットとの接触により感染することもあります。

一般的に、夏は細菌が繁殖しやすいため、細菌性が多く、冬はウイルス性が流行します。

原因となるウイルスは「ノロウイルス」、「ロタウイルス」、「アデノウイルス」等ですが、中でも多いのがノロウイルスで、感染力も強く、特に注意が必要です。

ノロウイルスは食中毒統計では、毎年1万人を超えていますが、多くの人はウイルスの検査をしないため、実際は100万人以上の感染があると推定されています。
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☆感染症胃腸炎の潜伏期間

・ノロウイルス・・ 汚染された二枚貝や井戸水など 1~2日

・ロタウイルス・・ 汚染された水、二枚貝 1~3日

・カンピロバクター・・ 鶏肉 1~7日

・腸管出血性大腸菌・・ 生肉や加熱不十分な肉 3~8日

・サルモネラ菌 生肉(特に鶏)、卵、ペット・・ 6~72時間

・ウェルシュ菌 煮込み料理など・・ 6~18時間

・ブドウ球菌 汚染された食品・・ 3時間

・腸炎ビブリオ 魚介類・・ 1日以内

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☆感染症胃腸炎の症状

感染性胃腸炎の症状は、病原体により多少異なりますが、下痢、悪心、嘔吐、腹痛、発熱などです。

特に下痢はほぼ必発です。病原体によっては血便が出ることもあります。

また、感染当初発熱が先行して、その後に嘔吐、下痢など腹部症状が出現することもあります。

乳幼児や高齢者の場合には、脱水症状に陥るケースも多くあり、時に重症となります。

脱水症状を引き起こさないためには、水分補給が大切ですが、症状が強い時には、小量の水分さえ受け付けない状態になり、このような場合は、点滴などの処置を受ける必要があります。
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☆感染症胃腸炎の治療

特効薬はありません。一般的には自然治癒しますので、症状が軽いようなら水分摂取を心がけて、安静にして、自然に良くなるのを待ちましょう。

ある程度、症状が強い時は、対症療法を行います。

感染を起こして下痢が始まると腸内細菌のバランスが崩れるため、それを整えるために整腸剤や乳酸菌製剤が使用されることがあります。

腸内善玉菌をたくさん摂ると、腸内環境は良くなり、早く改善します。

下痢に伴う脱水に対しては点滴が行われます。抗菌薬はあまり使用されません。

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☆感染症胃腸炎の予防とケア

感染症胃腸炎の場合は薬がありませんので、何といっても加熱処理、手洗いと消毒が大事です。

・加熱処理

原因菌やウイルスは、基本的には加熱処理をすることで、死滅させることができます。そのため、しっかりと火が通ったものを食べることが大切です。

・手洗いと消毒
予防のために大切なのは、手洗いと消毒です。

手洗いは外出からの帰った時、食事前、トイレの後など細目に行いましょう。

消毒はアルコール消毒が効果的ですが、ノロウイルスやロタウイルスは抵抗力があります。

ノロウイルスやロタウイルスが疑われる場合は次亜塩素酸ナトリウムが入った家庭用洗剤などで消毒すると効果的です。

また、感染者とのタオルの共用は止め、ペーパータオルなどを使用しましょう。
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③下痢をしているが元気で、熱がない急性下痢

●急性下痢
熱がなくて急な下痢を起こす原因の殆どは、暴飲暴食や刺激物・アルコールの摂りすぎなど、生活習慣の乱れに原因があります。

それ以外に多いのは、ウィルスや細菌の感染によるものや食あたりによる下痢です。

そのほか、薬剤性の下痢や心理的要因によるものなどがあります。

しかし、急性下痢の中には、命に係わる病気が隠れているケースがまれにあります。

例えば、細菌感染が重症化した場合(敗血症―熱が出るがまれに体温低下)や心筋梗塞、大動脈瘤の破裂、胃腸からの出血などの初期症状が下痢である、ということがあり得ます。

これらの場合は、下痢のほかに腹痛や胸痛、血圧低下・ショック症状など他の症状が一緒に現れますので、注意が必要です。
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☆急性下痢の治療

急性下痢の場合は、特に治療をしなくても自然と良くなることがほとんどです。

場合によっては整腸剤を飲む場合もありますが、必ず飲むべきものというわけでもありません。

薬が原因であると思われる場合は、可能な限り原因と疑われている薬を中止してください。

腸の中で有害な細菌が増えてしまわないように、細菌性腸炎ではないことがわかるまで、下痢止めは使わないようにしましょう。

細菌性腸炎が疑われる場合でも、重症でない限り抗菌剤の投与はかえって悪化し、有害となります。

下痢が原因で脱水を起こしているが嘔吐などで口から水分を取れない場合には、点滴による水分補給などを行います。
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☆下痢の予防・ケア

急性下痢のほとんどは、生活習慣の乱れから起こります。

便がゆるくなってきたら、暴飲暴食を控え、おなかを温かくしてゆっくり休養を取りましょう。

下痢をしているときには、脂っこい食事や辛いもの・アルコールやコーヒーなどの刺激物を控え、冷たいものの食べ過ぎ・飲みすぎには注意しましょう。

下痢をしているときには、身体の水分が便と一緒に出てしまうため、脱水状態になりやすいです。

皮膚や口の中が乾いているな、と思ったら脱水状態にあるサインです。経口補水液なども上手に利用し、適度な水分補給を心がけましょう。
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●条中症

条虫は一般的にサナダ虫と呼ばれ、平べったいひも状の長い寄生虫です。 腸管に寄生するおもな条虫類には日本海裂頭条虫、大複殖門条虫、無鉤(むこう)条虫があります。

日本で特によくみられるのが、日本海裂頭条虫です。

幼虫が寄生しているサクラマスやカラフトマスを生で食べることによって感染します。初夏に感染者が多くみられます。

大複殖門条虫症はおもに東海から西の地方にみられ、イワシの生食によって感染すると考えられています。

無鉤条虫症には、牛肉を生または半調理で食べたときに感染します。無鉤条虫はアフリカ、南米、東欧に多くみられ、近年、海外で感染して国内に持ち込むケースがふえています。

ブタ肉に寄生している幼虫を取り込んだ場合には、有鉤(ゆうこう)条虫症になり、成虫は腸管に寄生し、幼虫が脳など体中にばらまかれます。

特に中東ではブタ肉はきちんと加熱調理するようにしてください。
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☆条虫症の症状

日本海裂頭条虫、大複殖門条虫、無鉤条虫などの条虫類の成虫が腸管内に寄生している場合、主として腹痛、下痢、腹部膨満(ぼうまん)感などの消化器症状がみられます。

しかし、自覚症状がなく、虫体が肛門から出てはじめて気づくことが多いです。
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☆条虫症の予防

日本海裂頭条虫症の場合、長く片節が連なって肛門から垂れ下がるのが特徴です。

無鉤条虫は片節が1個ずつ肛門から出てきます。

出てきた虫の形態と虫卵検査によって診断されます。

出てきた虫は、捨てずに医師に見せてください。

そして、1~3カ月以内のサクラマス、牛肉などの生食歴、海外渡航歴を医師に話してください。

感染予防は川魚、サクラマスや牛肉などを生、あるいは加熱の不十分なものをで食べないことです。

冷凍後の魚や肉は生で食べても安全です。
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☆条虫症の実際例

魚を感染源とする条虫症の中で, わが国で最も発生頻度が高いものは日本海裂頭条虫です。

発生地域は、 かつて北海道・東北・北陸に集中していたのですが、 現在は全国的に発生しています。

最近の11年間(2007年~2017年3月) に国立感染症研究所寄生動物部で確定診断したのは114例、 これに学術誌の症例報告数を加えると439例となります。

年平均では40例前後ですが、 実際の発生数はその数倍と推定されているようです。

近年、 海外における和食ブームやサケ・マス市場のグローバル化によって、 これまで日本海裂頭条虫症の発生が無かった欧州やニュージーランドなどでも本種による感染例が報告されています。

また、欧州では北米産の輸入サケが原因と推定された症例もあるので、 これらの地域でのサケ・マスの生食は本種による感染リスクを伴います。
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腸内環境を整えよう

「元気の元は胃腸から」と昔から言われています。

これは腸内の環境が良いか悪いかで、健康度が決まるからです。

つまり健康で長生きできるには腸内の環境がとても大切だという事です。

腸はとても敏感なところでいち早く病気のサインを出してくれます。

下痢は病気のサインの初めだと思ってください。

慢性の下痢の方は早急に改善しましょう。

それには腸内環境を整えるサプリメントを利用すると、簡単で速く改善できます。

上手に利用しましょう。
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