プロテインパウダーで下痢

下痢の原因は人気のプロテインパウダーに?
今や美しい肉体をつくろうとするビジネスパーソンに人気のプロテインパウダーですが、手軽に大量のタンパク質を摂れる一方で、下痢の原因にもなり、その他多くの危険性が潜んでいます。

プロテインパウダーを飲むと、おなかがゴロゴロする、あるいは調子が悪くなったなどその原因を考えてみましょう。


目次
プロテインとは?  ・プロテインパウダーの種類①  ・ソイプロテイン  ・カゼイン  ・下痢になるプロテインの過剰摂取  ・手軽な大量摂取の危険性  ・下痢にならない摂取方法  ・腸内環境を強化

プロテインとは

プロテイン(Protein)は「たんぱく質」を意味します。大栄養素の1つ、人間の体を構成する重要な栄養成分です。

筋肉や骨、髪の毛、爪、内臓、血液などの主な成分はたんぱく質で作られています。たんぱく質は動物性たんぱく質と植物性たんぱく質の2種類あります。

プロテインパウダーは食べ物の中のたんぱく質を人工的にとりだして作ったものです。大きく分けて3種類、①ホエイプロテイン、②ソイプロテイン、③カゼインプロテインに分けられ、それぞれ主原料が異なります。
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プロテインパウダーの種類

① ホエイプロテインパウダー
最もオーソドックなプロテインといえば、ホエイプロテインでしょう。ホエイは、牛乳から精製される、乳清とも呼ばれる成分で、ヨーグルトやチーズといった固形の乳製品を作る時に分離される水溶液のことを指します。

吸収がはやく、筋肉の合成に有効な必須アミノ酸、BCAAが豊富、高たんぱく質・低脂肪といった筋トレにはうってつけの成分なため、多くの筋肉トレーニングをする人達がホエイプロテインを愛用しています。

タンパク質の構成は20種のアミノ酸からなり、BCAAとして知られる分岐鎖アミノ酸は、パリン、ロイシン、イソロシンの3種からなり、体内で合成できない必須アミノ酸です。

運動時に筋肉でエネルギーとなるため、アスリートやトレーニングには欠かせない栄養素です。

BCAAは、ダイエットや体力強化、ボディメイクなど効果的に役立てることができるようです。実店舗だけでなく、通販などでも多く取引されているので、簡単に手にはいるのも魅力的なポイントです。
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② ソイプロテインパウダー
ホエイプロテインについて、人気を集めているソイプロテイン。

その名の通り、大豆(ソイ)から作られているアイテムです。大豆には植物性たんぱく質が豊富に含まれていて、ソイプロテインパウダーはそんな大豆のたんぱく質部分をベースに作られたプロテインになります。

ソイプロテインはゆっくり吸収して、代謝をサポートします。成長ホルモンの分泌を促進し、筋肉組織を強くしたり、免疫力を高める効果のあるアルギニンが豊富です。

ソイプロテインの原料である大豆は、食物繊維が豊富に含まれているため、非常に腹持ちがよく、満腹感を長い間維持してくれます。

そのため、無駄な間食などを避けることができ、結果として体重を落とすことになり、ダイエット効果が期待できます。ソイプロテインを飲む自体がダイエットにつながるわけではありません。

③ カゼインプロテインパウダー
ホエイと同じく、牛乳から作られるプロテインパウダーです。ゆっくり吸収され、アスリートに有効なアミノ酸、グルタミンが豊富です。グルタミンは体に一番多く必要な存在するアミノ酸です。
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下痢になるプロテインの過剰摂取
プロテインパウダーはタンパク質を効率良く摂取するためには都合のいい人工的にとり出したたんぱく質です。しかし、飲み過ぎは身体に危険を伴うなど悪影響を及ぼします。

手軽な大量摂取の知られざる危険性

①分解の過程で毒素を出し腎臓を疲弊させる
肉など自然の食べ物には含まれていない「つくられたタンパク質、つまりプロテインパウダー」は、大事な腎臓を悪くする可能性があります。

タンパク質は、私たちの血肉をつくる非常に重要な栄養素です。ただ、糖質や脂質と違って、分解の過程で尿素窒素などの毒素を産出します。

これら毒素は腎臓の濾過機能によって尿として体外に排出され、私たちは健康を保っています。

このように腎臓は非常に重要な臓器なのですが、人工的に大量のタンパク質を摂取することは、その働きを腎臓に強要し疲弊させ、重大な被害を生みかねません。

ただし、これはいわゆる過剰摂取といわれる程多くのタンパク質を毎日のように摂取する場合であって、通常範囲内での使用なら何も問題はないので安心してください。
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②ラクターゼの酵素不足で下痢になる
牛乳を原料とする、ホエイプロテインパウダー、カゼインプロテインパウダーは乳糖不耐症の人は下痢が起きてしまいます。

乳糖を消化するためのラクターゼという酵素が足りていないために、乳糖を胃腸でうまく分解できないのです。その場合、未消化の乳糖が大腸の細菌により、発行し大量のガスが発生します。

それが下痢、腹痛等が起きてしまうのです。

つまり乳糖不耐症というのは日本人の殆どの人が少なからず抱えている症状であるともいえるんです。

その中でもよりラクターゼの分泌が少ない人が牛乳やプロテインパウダー等を摂ると下痢になるなど、お腹を壊しやすいということなんです。
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③食品添加物なので下痢になる
プロテインパウダーは添加物(着色料、甘味料、香料、保存料)の宝庫です。本来のプロテインの味は、味も素っ気もありません。

最近の美味しいプロテインは、かなりの量の添加物が使用されています。美味しければ美味しいほど、それに比例して添加物の量は多くなります。

添加物は腸内環境を悪化させます。特に人工甘味料は腸管の炎症を引き起こします。それが、腹痛や下痢、便秘などの症状を引き起こします。

また、腸内環境の悪化により、腸管の細胞から炎症性サイトカインが分泌されます。

炎症性サイトカインは腸管の細胞にダメージを与え、リーキーガット症候群を引き起こします。リーキーガット症候群の症状は、下痢、食欲不振、倦怠感などが特徴です。

また、特にカロリーゼロで強い甘味だけもたらす食品添加物の「アステルパーム」は、プロテインにもよく使用されていますが、これは体の中で分解も吸収もされません。

そのため、体が早く体外に排出しようとして、下痢の原因になることもありますので、お腹に不安のある方は、甘味料無添加のプロテインを利用されることをおすすめします。

④もともと腸内環境が悪化していて下痢になる
プロテインパウダーを飲む以前の問題として、そもそも腸内環境が悪化していた場合、腸管(小腸や大腸)の機能低下が起こっています。

そのようなコンディションでプロテインパウダーを飲むと、下痢や便秘になってしまうこともあります。腸内環境が悪化する原因には、さまざまなものがあります。

また、胃腸は自律神経系と関係性が強いので自律神経(交感神経・副交感神経)のバランスが崩れることでも腸内環境は悪化します。つまり、精神的ストレスや生活習慣の乱れが原因になります。
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⑤免疫機能の低下で下痢になる
免疫機能は加齢と共に低下していきます。加齢に加え栄養障害があると、免疫機能の低下に拍車がかかります。運動をハードにやっているアスリートの場合、免疫機能が極端に低下していることがあります。

疲労状態が長期に及んでいるとき、風邪を引いたり、胃腸の調子を壊したりした時に、このタイミングでプロテインを飲むと、下痢や腹痛を引き起こしやすくなります。

下痢にならないためのプロテインパウダーの摂り方

①カゼイン、ホエイプロテインの摂取を中止する

②乳糖の摂取を中止する

③オーガニックプロテインに変える

④腸内環境を整え免疫機能を改善する

⑤乳糖ではない他の原料のプロテインに変える

⑥乳糖を分解する乳糖分解酵素、ラクターゼを一緒に摂る

⑦飲む回数を減らす

⑧自分に合ったプロティンを選ぶ

プロテインの1日の適正摂取量
一般的に、何も運動などをしない人が必要なたんぱく質の摂取量は、体重1(kg)に対して1gです。

体重が現在約60kgとすれば、60gのタンパク質を摂取することが出来れば健康にいいということになります。

人間が一日で吸収できるタンパク質の量も限界があるので、過剰な摂取は効果も薄れます。

でもそれはプロテインに限らず他の全ての食べ物にも言えることです。

普通の食事やお酒、サプリメントなども過剰摂取すれば身体に何らかの悪影響が出てきます。
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腸内環境を強化する

胃腸が弱い人は腸内環境の改善で強化を図ってみるのも良いでしょう。「元気の元は胃腸から」ですので、健康になるためには腸内環境がとても大切です。

腸内環境の強化には胃腸の健康を整える乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌を増やしていくことが重要です。

生活習慣による下痢をはじめとする、殆どの(約9割と言われている)体の不調は腸内環境の悪化が原因です。

腸内環境を強化するサプリメントがありますので上手に利用してみましょう。下痢の改善は一段と早くなります。