下痢の治し方⑲・・・音楽療法
下痢が長く続き治らない、検査で異常がないのに、時々下痢になったり、軟便状態、あるいは腹痛や下痢が長く続くなど、下痢の原因として器質的な異常はなく、機能面だけでの異常がある病気は過敏性腸症候群だと言われています。
もともと消化管の働きは、健康な人でも心理的なストレスをはじめとする様々な刺激によって影響を受けますが過敏性腸症候群の人は更に敏感です。少しの刺激で便通異常や腹痛などが起りやすくなっています。
その刺激は様々ですが、主にストレスが大きく、また食事や物理的な刺激で敏感に反応して消化管運動が促進され下痢や軟便が続いたりするのです。
慢性的な下痢・過敏性腸症候群の治し方の一つとして音楽療法も注目されています。下痢と音楽が何の関係があるの?と思うかもしれませんが、心地良い音楽を聞くと脳内にアルファ波が増加することは良く知られています。
この作用をリラックスに活用して心身のバランスを計ることが目的です。
これは下痢の改善に対して気休め的なものではなく、重症の精神疾患の人に対しても行われていることで、驚くべき効果を上げているという報告もあります。
ではどんな音楽がいいのだろうかといっても、人によって心が安らぐ音楽は違ってきます。
一般的には静かな音楽の方が、心が安らぐという人は多いと思いますが、静かな曲は悲しくなってしまうという人もいるかもしれませんが、「同質性の原理」といって悲しいときには悲しい曲を聴くと、気分が落ち着くという人もいます。
小川のせせらぎや小鳥のさえずり、あるいは波の音など自然の音を流すという方法もあります。家事をしている時や食事のときはテレビを消してバックミュージックなどをながすと気分が落ち着きます。
心地よいひと時を過ごすという事は下痢が続いている事も、下痢がなかなか治らないなどの事も忘れているでしょう。夜寝る時などタイマーをかけて静かな眠りをそそるような子守唄などの曲を流すのも良い方法かもしれません。
そうしたリラックスの状態が整うと、気分も落ち着き、腸内も環境が次第に整ってくるでしょう。と同時に腸内に善玉菌を増やしていけば更に効果が増し、下痢が早く改善できます。上手に腸内善玉菌を増やすサプリメントを利用することは賢い方法です。
下痢を治すにはまずは腸内環境の改善から
健康の要は腸内環境が良好な事です。腸内では様々な事が行われています。
免疫力の活性、消化吸収、ホルモンや酵素の産出、体温調整、毒素排出など様々な基礎的な代謝が行われています。また、体の免疫細胞の60%以上は腸内にあるんですよ。
さらに、腸と脳は影響し合っているため、緊張する場面で、急にお腹が痛くなったり、下痢を模様したり、お腹にガスが貯まる等の症状が続いたりします。
これらの方は、腸内細菌のバランスが乱れている事が多い事でも知られています。
腸内環境を良好にすれば、下痢をはじめ様々な問題は解決されやすくなります。
ですから、添加物の多い食べ物は避け、食生活を見直し腸内環境を強化しましょう。