下痢が続く原因は日常に使う調味料の酢に?
下痢の原因は様々ですが、人は健康に良いされるものは何でも試したくなり、結果、下痢をさらに誘発してしまうということもあります。
食卓に必ず一つはあると言われている定番の調味料「酢」も下痢の原因となるその一つです。
どのような取り方をしたら酢が下痢の原因になるのでしょうか?
一緒に考えてまいりましょう。
目次
酢の健康メリット ・酢のデメリット ・酢を摂取するときの注意点 ・腸内環境を整えよう
下痢になる危険がある酢とは
酢は日本の代表的な調味料です。一般的に酢というと、酢酸(さくさん)を3~5%程度含んだ酸味のある調味料のことを指します。
酢酸はいわゆる酢の酸っぱい成分のことで、酢酸が多いほど酸っぱいと感じることが多いと思います。現代では酢の種類は様々です。
穀物酢、米酢、黒酢、ワインビネガー、バルサミコ酢、リンゴ酢などお酢は使い分けることで「美味しさ」と「栄養」などが異なってきます。
酢の健康効果メリット
酢には様々な健康効果があり、近年テレビや雑誌でも数多く取り上げられています。その中でも特に高い効果が期待されているものをご紹介いたします。
①ダイエット効果
酢に含まれている酢酸、クエン酸、アミノ酸がダイエットに効果があると言われています。 酢酸には脂肪の蓄積を抑える効果があります。
さらにクエン酸で体内の脂肪をエネルギーに変えて消費し、アミノ酸で脂肪の燃焼を促す効果が期待されています。
運動する30分~1時間前に酢を摂取して運動すると最も効率が良いと言われています。
②疲労回復効果
お酢に含まれるアミノ酸とクエン酸が疲労回復のスピードを速めてくれる効果があります。 運動の後や、忙しい仕事の後に酢を摂り入れると効率よく疲労回復を行ってくれます。
③血糖値の上昇を抑える
血糖値は主に食事を介して上がっていきます。 食事をとることで急激に上がってしまった血糖値を抑える効果が酢にはあります。
特に有名な料理が酢たまねぎで、これらを摂り続けることで糖尿病の薬を断薬できたという例も報告されています。化学的にも深く研究されているので、血糖値にお悩みの方にもおすすめの調味料です。
④抗菌作用
古くから伝わる知恵で、酢を使って食べ物を痛みにくくするという言い伝えがあります。
実はこの効果が実際に化学的面からも検証され、細菌の繁殖を抑える効果があることが発見されました。
大腸菌やサルモネラ菌など、人間の身体に害を及ぼす菌に対しても効果が実証されています。
⑤腸内環境を整える
酢に含まれる酢酸には、腸内の悪玉菌の増殖を抑えるなど、腸内環境を整える効果があります。
原液ではなく、薄めた酢でもこの効果が得られます。 便通も良くなるので、便秘対策にも効果が期待されています。
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*酢のデメリット
酢は健康効果を齎しますが、酢の摂取には少し注意が必要です。酢を摂り過ぎることで身体を壊してしまうことがあります。
①胃腸の不調を招く
酢には酢酸成分と呼ばれる酸が含まれています。酸というだけあって、多少なりとも物を溶かす力があります。
ですので、酢酸成分が胃腸内を刺激して荒れてしまい、胃痛の原因となってしまうこともあります。
胃腸の弱い方は飲み過ぎには注意しましょう。空腹時にお酢を飲んでしまうと、言うまでもなく胃を荒らしてしまいますので、止めましょう。
②歯のエナメル質を溶かす
酢は酸ですので、エナメル質という膜で覆われている歯の表面が溶けてしまうことがあり、虫歯になったり知覚過敏になったりすることがあります。
③口腔内トラブルの原因
酢には強い抗菌作用がありますので、口腔内の善玉菌などのバランスが崩れ、口腔内のトラブルの原因にもなる事があります。
④下痢になる、あるいは悪化する
酢には胃酸の分泌を促す作用があり、胃酸やお酢の成分そのものが胃腸や腸を刺激し、蠕動運動を活発にしますので、便秘の方は朗報ですが、
胃腸の弱い方、過敏性腸症候群気味の方は下痢になる、あるいは下痢を悪化させることがあります。
また、酢には強い殺菌作用があり、やっつけてよい菌だけをやっつけてくれればいいのですが、摂りすぎてしまうと、整腸作用のある良い菌までやっつけてしまいます。
その結果、腸内環境のバランスが崩れ下痢をするということにもなりかねません。
それだけではありません。お酢を飲み過ぎて亡くなったという方もいらっしゃるそうです。一日さかずき2杯のお酢を毎日飲み続けた70代の男性が心筋梗塞で亡くなったのだそうです。
一日さかずき2杯という量は大したことない量のようで、実は信じられない量に値するようです。
お酢ドリンクで下痢を起こすということは体がお酢に反応してストップしなさいと言ってくれているのでしょう。酢を摂っていけないのではなく、摂りすぎに問題があるのです。
⑤酢は極陰性の飲み物なので体を冷やす
お酢は陰陽の性質でいうと極陰性の性質をもつ食品です。不眠の方や、極度のうつ病の方はお酢は調味料であっても控えた方がいいと言われることもあります。
陰性食品の摂り過ぎは体を冷やします。
昔から東洋医学では「冷えは万病のもと」と言われ、そのため冷えの状態が続くと体全体の機能が低下し、風邪をひきやすくなるのはもちろん、
自律神経失調症、生理痛の悪化、頭痛、肩こり、肌のトラブル、イライラ、気分の落ち込みの他、生活習慣病やがんなどの重い病気にも繋がってしまうのです。
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酢を摂取する時の注意
①原液で飲まないことが大切
いくら健康に良いとはいえ、酢は原液で飲まないようにすることが大切です。必ず薄めて飲みましょう。
原液のままだと消化器官の負担が大きすぎますので、できれば10倍くらいに薄めるようにしましょう。
②酢は調味料でのみ使うことが一番良い方法
調味料をそのまま飲むということは、その他の調味料ではしません。基本的にはお料理に使ったり、多めの炭酸や水で割るなどして摂取しましょう。
特にお料理に混ぜていただくと、噛んだ際に出る唾液が酢の酢酸成分を中和してくれます。お料理の美味しい味と酢の健康効果が得られるので、非常に効率が良いと思われます。
お酢には色んな効果もありますので、行き過ぎた量を摂らなければいいのです。お酢ドリンクではなくて、お料理の酢の物として楽しみましょう。
酢は毎日摂らなければならないものではありませんので、摂り過ぎに害が及ぶのです。
③酢ドリンクの後はうがいを
酢の成分をダイレクトに得たい場合はやはり酢ドリンクが手軽ですが、酢酸成分もダイレクトに受けてしまうので、口腔内のトラブルを回避するためにも飲んだ後にうがいをしましょう。
口内に残った酢酸成分をうがいで除去して、歯のエナメル質を酢酸から守る事ができます。
④摂取量を守る
それぞれの酢の摂取量はほぼ決まっています。1日の摂取量を一度で飲むのではなく、数回に分けて飲むようにしましょう。
⑤空腹時を避ける
空腹時に黒酢を摂取すると、胃が荒れる原因になりますので食事中か食後に摂取しましょう。
⑥寝る前には飲まない(酸蝕歯の予防)
酸によって歯がダメージを受けることを「酸蝕歯」といいます。むし歯発生へのリスクも高まりますので、 寝る前に酢を摂取する歯が溶けやすい状態になります。
⑦冷え性や低体温の方
冷え性の方はお酢は体を冷やすため、 お湯で割ったり、常温の水で薄めるようにしましょう。
⑧胃腸が弱い方
胃腸の弱い方は、規定の摂取量より少なめに摂取しましょう。人は 食べたもので健康になります。また食べたものが害にもなりうるのです。
何でも食べればいいというのではなくて、体の 調子に合わせて食べましょう。
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腸内環境を整えよう
「元気の元は胃腸から、」何といっても健康的な生活を送るには腸内環境が整うことが一番大切です。生活習慣病の殆どは腸から始まります。腸が喜ぶ食事を心掛けましょう。
でもなかなか出来ない、難しい方は腸内環境を整えるサプリメントがありますので上手に利用しましょう。
上手に利用して、下痢が改善された方もたくさんおられます。腸内環境を良好にすれば、下痢をはじめ様々な問題は解決されやすくなります。一日も早くおなかの調子が良くなるといいですね。