下痢の原因はアイスの食べ過ぎ
夏の暑い盛りに冷たく、美味しいアイスは誰もが感じる至福のひと時です。
アイスも様々なあ種類があり、ついつい暑い時には何個も食べてしまうと経験があるのではないでしょうか。そんな時に下痢になってしまったという事もあります。
ではアイスや冷たい飲み物の食べ過ぎで下痢になる原因はなんなのか見ていきましょう。
・下痢や腹痛の原因 ・アレルギー成分が原因 ・乳化剤が原因 ・下痢や腹痛の対処法 ・腸内環境を整えよう
下痢や腹痛の原因
①消化酵素の働きが悪くなる
食べ物を食べたり飲み物を飲んだ時は体の中で分解、つまり「消化」を行うには消化酵素が必要です。この消化酵素ですが、実は働きに適した温度というものがあります。
ですので、冷たいものを摂取しすぎると消化酵素の働きが鈍くなってしまうのです。つまり消化不良で下痢をお起こすということです。食べた物が充分に消化されないまま、腸の中で留まり、結果下痢として排出されるのです。
②蠕動運動が鈍くなる
冷たいものは腸のぜんどう運動を活発にしてくれます。このぜんどう運動というのは腸内のものを押し出そうとする働きです。アイスなどの冷たいものは消化不良+腸が内容物を出そうとする力を同時に引き起こします。
これではおなかが痛くなり、下痢にならない方がおかしいというほどです。
③気分が悪くなる
腹痛とは別に、アイスの食べ過ぎで急に気分が悪くなってしまったり、嘔吐してしまったりする人もいます。これは上記のような理由ではない場合があります。その理由として
●インスリンが原因
アイスなど甘いものを食べると血糖値が急上昇し、すい臓からインスリンが分泌されますが、少量ならまだしも、大量に分泌されるとその負担はかなり大きくなります。
すると、体がもう甘いものを食べないようにわざと気持ち悪くなったり、摂らないようにするばかりか吐き戻そうとする症状が現れます。
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●アレルギーや表記されていない成分が原因かも
アイスの中には表記されていない成分が体に反応することもあります。ミルク系のアイスなどを食べてお子さんが戻してしまうような時は、乳製品によるアレルギー反応かもしれません。
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●乳化剤が原因
ソフトクリームなんかのパッケージに表記されている「乳化剤」が原因になっている場合があります。これはなかな気づかないことが多いようです。
乳化剤とは食品添加物で、界面活性剤で、アイスクリーム、チョコレート、コーヒー飲料、ドレッシング、麺類、洗剤などあらゆる食品に使われています。
乳製品を滑らかにさせ、アイスの組織を均一にするのでソフトクリームなどには必須な添加物です。乳化剤として使われる合成添加物は、厚生労働省の安全検査では問題がないとされています。
しかし多くとると下痢を起こしたり、動物実験では脂肪肉芽腫ができたという報告があります。乳化剤には種類が2種類ありますので、どのアイスを食べたら下痢になるかなどよく観察しましょう。
乳化剤は、あらゆる食品に使われているのでなかなか避けることは難しいと思います。しかし害や危険性が懸念されている以上できる限り避けたほうがいいでしょう。
特に小さなお子さんには、影響力は強いので乳化剤が入っていないかチェックしたほうがいいでしょう。
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下痢や腹痛や気分が悪くなった時の対処法
アイスの食べ過ぎ、冷たいものの摂りすぎによって下痢や腹痛になってしまったり、気分が悪くなってしまった場合のどのように対処したらいいのでしょうか?
①下痢や腹痛ならとにかく温めること
消化酵素の機能が低下して下痢、腹痛になっている時はお腹をしっかり温めましょう。
常温に戻してあげることで消化酵素も腸も通常の働きをしてくれるようになります。
外側から温めてもいいですが、内臓に直接とどくようにぬるま湯やお茶などで落ち着かせるのが最善です。
こちらのは一過性の場合がほとんどですので、必要でなければ薬に頼らないほうがいいでしょう。
②気分が悪くなる、吐いてしまう場合は
下痢ではなく、気分が悪くなってしまう時は2つの原因があります。
その① インスリン分泌によるもの
アイスに限らず、甘いものの摂りすぎで気分が悪くなってしまった場合、体内の血糖値を薄めるようにしましょう。オススメは水かブラックコーヒーです。
コーヒーには比較的早く血糖値を下げる役割もあり、利尿作用により糖を排出することもできます。血糖値を下げる目的なのでブラックにしましょう。
その② アレルギーによるもの
この場合は直ちに食べるのをやめて、医師の診断を受けましょう。アレルギー物質が明確に分からないときは、病院で検査をしたり、メーカーに問い合わせたりして、自分の体に合わないものをハッキリさせておいた方がいいでしょう。
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下痢を改善するために腸内環境を強化しよう
下痢の原因が食べ過ぎによるものとするとほとんどの場合、胃腸の機能低下によるものとなります。夏場に冷たいものを摂るのは仕方ないことですが、適量であれば熱中症の予防にもつながります。
しかし、脳では美味しいと感じますが、おなかでは相当なダメージを受けています。
何が起こっても、何がおなかの中に入ってきても丈夫なお腹であれば、大抵のことはお腹で処理することが出来ます。解毒、排出などがスムーズに行われるように腸内環境をしっかり整えましょう。