高齢者の便秘が下痢の原因

下痢の原因・高齢者の便秘

下痢の原因は年齢と共に複雑になり、日常生活に支障きたす人が増えてきます。若い頃は快便で、お腹のトラブルとは無縁だったという人も、60歳をすぎてから便秘や下痢に悩んでいる方は多いものです。

特に若い女性に多いイメージのある便秘ですが、専門の便秘外来を訪れる人のうち8割以上は中高年の方です。出てもすっきりしない。 年齢と共に腸内環境が悪化し、筋力も落ちてくる中高年の便秘は、便秘と下痢を繰り返すなど一筋縄ではいかないものが多いようです。


目次
下痢に悩む実際の例  下痢の原因は腸内環境と腹筋に  下痢を改善するために 善玉菌サプリの利用の勧め


下痢に悩む実際例-原因は何か?

実際例①
東京都八王子市在住のTさん(70歳代)は、50歳代の頃から20年以上便秘に悩まされています。1週間出ないこともザラで、便がたまってくるとかなり強力な下剤効果のあるお茶を飲んでいます。 そうすると一日トイレから出ることが出来ません。そうなると便は出ますが、最後は止まらない下痢で悩むことになります。 実際例② 
同じく東京都在住のMさん(70歳代)も便秘です。Mさんの場合、便秘と下痢を繰り返し、気づけばいつもトイレです。 便意を感じてトイレに行くも、踏ん張ると血圧が上がるのが怖いため、最近は力むこともできなくなってきています。そのためますます排便が困難になり、症状の悪化が懸念されます。
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下痢の原因は腸内環境の悪化と筋力の衰え

高齢者は、自律神経も腸内環境も悪化し、筋力も衰えます。これが便秘や下痢の原因になっています。 専門の便秘外来でも患者の8割が50歳超で、80歳以上の人も割合としてかなり多いようです。 先に挙げた身体的能力の低下に伴い、症状が改善するまで長くかかります。中には便秘外来に10年通い続ける人も。 またそうした人の中には下痢だと思いきや、実はそこに便秘が隠れている、という人もいます。 頑固な便秘のため、下が詰まっているから、上の緩い便が周りを伝って出てしまう…… 一見すると下痢ですが、実は便秘が原因の下痢、ということも。 便秘とは、便中の水分が乏しく便が硬くなる、もしくは便の通り道である腸管が狭くなり排便が困難、または排便がまれな状態をいいます。 大腸がんなどで腸管が狭くなり、おおきな塊での排便が難しくなってくると、便はやはり下痢になり狭い隙間を通ってでるようになります。 便秘の定義はなく、本人が、排便回数を不快と感じれば便秘です。逆に、週に1回しか便が出なくても本人にとって快適なら、その人は便秘とはいえません。 便秘と下痢を繰り返す、という方は、しばらく便秘が続いて、そのあと溜まった便を出し切ると下痢になる、というパターンの人もいらっしゃいます。 便秘、下痢、どちらにしても腸内環境と自律神経が、改善への重要なキーポイントになります。
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下痢を改善するために

下痢を改善するために-規則正しい生活をしましょう
下痢が続く方で、睡眠時間が一定でない方、昼夜が逆転するような生活の方は多いです。 不規則な生活は自律神経を乱します。 また、便意を感じたら必ず便座に座るようにする、など排便へ向けたタイミングも習慣化するとよいでしょう。 せっかく便意を感じているのに、トイレのタイミングを失い、それが常習化することでやがて便意を感じにくくなり、便秘になってしまう方というのは多くあります。

🔷下痢を改善するために-腸内環境を整えよう

腸内環境といっても、そこは目に見えない世界です。どうなっているかわからない、と思ってしまいがちですが、一番わかりやすいのは匂いです。 匂いがくさく強い場合は、悪玉菌がたくさん繁殖していると思ってください。

悪玉菌を抑えてくれるのは、乳酸菌や納豆菌に代表される善玉菌です。
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🔷納豆やヨーグルトを食べれば大丈夫?

巷では昨今、たくさんの乳酸菌入り商品が売られるようになりました。そうした商品ももちろんお腹に優しい商品ですが、悪玉菌に対抗するまでの力は発揮できません。 なぜなら、食品中の善玉菌たちは、お腹の中で増えないから。
死菌も腸内善玉菌の餌にはなりますが、仮に生きて腸に届いたとしても、悪玉菌がはびこっている腸内では増えることが出来ません。 悪玉菌が増えてしまった腸には、ある程度まとまった大量の生きた善玉菌を送り込む必要があります。
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🔷腸内環境を整えるサプリメントを利用しよう

腸内環境を整えるには腸内善玉菌が喜ぶ食事をすれば大丈夫です。しかし、毎日どのようにどれだけ食べれば、腸内環境が整うかは人様々です。なかなか自分では難しいものです。 そこで、腸内環境を整えるサプリメントを利用するのも、一つの方法です。食事で悩むことなく、手軽に下痢の改善が出来るというものです。上手に利用してみましょう。

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