高齢者の下痢はコンビニ食

下痢の原因は高齢者のコンビニ食

高齢者になると様々な機能が衰えていきます。その一つが高齢者によくみられる腸のトラブル、つまり高齢者の下痢や便秘です。

下痢の原因と一つに挙げられている過敏性腸症候群ですが、これは思春期の子供たちや、20~30歳代の若年層に多い病気というイメージがありますが、実は70~80歳代にもピークあることが、最近の研究でわかってきています。では高齢者の方が過敏性腸症候群になる理由を考えてみましょう。

高齢者の下痢の原因となる過敏性腸症候群

過敏性腸症候群は「脳腸相関」と深い関わりのある病気です。
脳で感じたストレスが腸へ影響を及ぼし、逆に腸内の不調は脳の活動を低下させることがわかっています。

20~30歳代の若い人たちは、やはりいろいろと悩むことが多く、また生活の環境も変化するのですが、70~80歳代もまたいろいろ悩む時期といえます。 定年退職をむかえたり、子育てが一区切り終えたりと、第二の人生ともいえるこの時期には、生活環境が大きく変わります。定年になり職場を離れ、うちの中でもいろいろと立場が複雑になり、ストレスを受けるといわれています。 また、胃腸の動きは加齢とともに、だんだんと鈍くなっていくことがわかっています。

これは腸壁や胃壁の粘膜が薄くなったり、筋肉自体の張りや弾力が失われるためで、腸の蠕動運動がうまくいかなくなると、胃もたれや膨満感の原因となり、あまり食事が出来なくなります。 食事の量が減ると、便の回数が減り、排せつが不規則になったり、便が大量に出たり、出なかったりを繰り返す原因にもなります。

高齢者の下痢の原因はコンビニ食

また近年、シニア世代の利用が増えているコンビニエンスストアの存在も、高齢者の下痢の一因として考えられます。 コンビニ市場のシェア4割を占めて業界首位のセブン-イレブンの来店客の年齢分布を見ると、1989年から2017年にかけて、20代以下は6割から2割へ、50歳以上は1割から4割へと増え、人口以上に高齢化が進んでいます。 かつてコンビニの主力客であった若者は1人暮らしが減り、少子化の影響で単身世帯に占める若者の割合も減っています。さらに、今の若者は価格感度や情報感度が高く、モノを出来るだけ安く買う術に長けており、若い世代ほどコンビニ離れが進んでいます。 その一方、1990年代にコンビニ生活に慣れ親しんだ若者が歳を重ねることで、来店客の年齢分布が高齢化しているのです。
これにはコンビニ側が、人口が減りニーズが弱まる若者よりも、増加傾向にありニーズの強い高齢(単身)者へと、ターゲットを積極的に移した結果でもあるのでしょう。

昨今の高齢者にとって、コンビニエンスストアほど便利な場所はありません。品揃え、その一個当たりの量、立地条件などなど、足腰の弱った高齢者にとって、「近くて便利」は本当にありがたいのです。 ですが、コンビニのお総菜などは、やはり添加物が大量に使用されています。健康な方が適度に利用するには問題はありませんが、連日、毎食といった高頻度の利用は胃腸に負担がかかると理解しておきましょう。 胃腸に負担がかかると、消化能力も衰えます。食べた物が充分に消化されず、消化不良を起こし、下痢になるのです。

腸内環境を強化しよう

「元気の元は胃腸から」と昔から言われています。胃腸が元気であれば食べた物は充分に消化され、栄養吸収もスムーズに行われます。栄養が行き届くと、下痢をはじめとする様々な病気を寄せ付けない身体になります。
腸内環境を整え、胃腸を丈夫にするサプリメントがありますので、上手に利用しましょう。

]]>