糖類による下痢/乳糖不耐症


甘い食べ物や飲み物を購入してパッケージの表示を見てみると、こんな表示がされているものがありませんか? 「体質によってお腹がゆるくなる場合があります。」
これは、その食べ物に使われているに原因があります。

その多くは、カロリーを低く抑えるために使われる甘味料です。
よく知られているところでは、「キシリトール」があります。詳しい方であれば「マルチトール」「ソルビトール」もご存知かもしれません。

糖類による下痢/乳糖不耐症

これらの糖は「糖アルコール」という分類に属するものです。
アルコールといっても構造式上そう呼ばれるだけで、お酒に入っているアルコールのように酔っ払うことはありません。 糖アルコールは何故低カロリーなのでしょう?
砂糖よりずっと甘みが強いので、少ない量で十分な甘みを得ることができるという理由もありますが、「腸で吸収されにくい」ということが一番の理由のようです。 腸で吸収されにくいということは、体にとっての栄養とならないということです。
同時に、食物繊維のように排出されやすいという特徴があります。腸の中の「浸透圧」が高くなり、水分が集まりやすいのです。
下痢が続く原因
糖アルコールによる下痢は、慣れてしまうとなくなりますのでまったく深刻なことではありません。 なお、「オリゴ糖」は糖アルコールではありませんが、やはり消化されにくい性質があります。
ただし、オリゴ糖は腸の乳酸菌たちの餌となり、乳酸菌の活動を活発にしますので、腸の調子を整えるのに役立ちます。 慣れるまでは少量を試すなどして急にお腹を下すことのないよう使いましょう。 それに対して、「乳糖」という、乳由来の糖を分解する酵素を持っていない方は「乳糖不耐症」と言い、牛乳の摂取でお腹を壊してしまうので注意する必要があります。 乳糖不耐症は、先天性であるか、病気などに伴って起こる後天性のものであるかなどによって対処法が異なります。
症状などを医師と相談しながら対応していきましょう。

昔から言われる「毎日少量の牛乳を飲み続けて乳糖不耐症を改善させる」という方法は、現在、ある程度有効であると考えられています。 しかし、どのようなメカニズムで乳糖不耐症の改善に繋がるのかなどのことはまだ判明していません。これも、症状や体調によって量をコントロールすることが大切です。
乳糖不耐症の方が無理に牛乳を飲めば、消化不良による下痢を繰り返すことになってしまいます。 ・牛乳を避けてヨーグルトにする
 (ただし、ヨーグルトにも乳糖は含まれているので注意が必要です)
・カルシウムはチーズなどから摂取する
腸内善玉菌が善玉菌が多い腸内環境にしよう!
などして、生活に支障が出ないよう、慎重に対応していきましょう。
また、お腹が弱い方は、腸内環境を整えるのに必要なサプリメントを上手に利用し、腸内環境を強化し強いおなかを作っていきましょう。

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