下痢の原因は無知から起こる
下痢の原因は実に様々です。下痢は私たち体の正常な機能の一つです。体に害のある悪いものを食べた時に一刻も早く体外に排出しようとする正常な機能なのです。
ですから下痢の原因が何であるかを、突き止めることはとても重要なことです。しかし多くの慢性的な下痢の場合、下痢の原因が何であるかを解明することはとても困難なことです。
又、下痢の原因は、無知ゆえに起こることがあります。例えば、先日、名古屋市港区の荒子川公園で、今月20日バーベキューをしていた30代の男性3人が、園内に生えていたキノコを採り、焼いて食べたところ、約1時間後に下痢や嘔吐などの症状が出て、病院に搬送されました。男性らは現在も入院中ですが、快方に向かっているということです。
男性らが食べたのは毒キノコの「オオシロカラカサタケ」で、表面は白くてカサが大きく、芝生などに生えていて、食べると嘔吐や下痢、腹痛など食中毒を起こすということです。
間違った野草が下痢の原因
さて、気候も良くなり、実りの秋が訪れ、山にはキノコや木の実、野草が豊富になります。しかし、時には山の幸を誤って食べて食中毒になり、死亡するケースが後を絶たない事も現実です。
毒草は身近なところにも生えています。これらも野草に対するしっかりした知識がない無知ゆえに起こる下痢の原因です。
ある野草関連の本によると、長野県下だけで約500種の毒草が自生していて、 そのうちの数十種は誤って食べると人命にかかわるほどの猛毒を持っているそうです。
まかり間違って食べたりしたら一大事です。 毒草による事故は必ずしも珍しいことではないのです。
この10年で11人が死亡しています。では一体どんな間違いやすい主な野草があるのか調べてみましょう。
イヌサフラン
厚生労働省などによると、昨年、11人のうち6人の食中毒の原因はイヌサフランと言っています。今年5月に亡くなった80代の女性も、この植物を北海道の富良野保健所管内で口にしています。
薄紫やピンクの花が咲くイヌサフランは有毒成分を含み、食後2~12時間で腹痛や下痢の症状がでます。重症化すると、白血球や血小板が減り、死に至ることもあるのです。
イヌサフランはギョウジャニンニクと葉の形が似ているため間違われやすいのですが、イヌサフランにはニンニクのようなにおいがありません。
トリカブトは猛毒
次に多いのがトリカブト。神経系に作用する毒性成分を含む。食後10~20分で唇や舌がしびれ、次第に手足のしびれや吐き気が起きます。不整脈や呼吸不全を起こす危険もあります。
ニリンソウ(イチリンソウ)
ニリンソウは、猛毒・トリカブトと同じキンポウゲ科ですが、食用になる山菜の一つです。ただし、ニリンソウとトリカブトは、若葉が似ているだけでなく混成している場合も多く、誤食事故が多いのです。トリカブトはニリンソウと同じ場所に生えることがあり、間違われやすい。
ニリンソウは春に白い花が、トリカブトは秋に主に紫の花が咲きます。花芽や花が咲かない若葉は決して採らないようにしましょう。全草にアルカロイドのプロトアネモニンやアネモニンなどの有毒成分を含み、たくさん食べると胃や腸が炎症を起こし、吐き気や下痢などの症状が現れます。葉や茎の汁が皮膚に付着すると肌の弱い人では水泡ができる場合もある。
スイセン
軽いものも含めて食中毒の報告数44件のうち、179人と最も多いのが、ニラに間違われやすいスイセンです。食後30以内で吐き気や嘔吐(おうと)などに襲われることがある。ニラは独特のにおいが葉にありますが、スイセンの葉ににおいはありません。また葉肉も異なります。
国立医薬品食品衛生研究所安全情報部第三室の登田美桜(とだみおう)・室長は「最近はスイセンやイヌサフランなど園芸植物による食中毒が多い。同じ家庭菜園で植えて、交じってしまった例もる。一緒に植えず、確実に食用とわかる物以外は食べないほうがいい」と話しています。
キツネノカミソリ
キツネノカミソリは本州から九州に生育するヒガンバナ科の植物である。ヒガンバナと同様に、花が咲くときには葉がありません。早春からスイセンに似た葉を展開し、夏草が茂るころには葉が枯れます。
草にリコリンと呼ばれる毒があり、特に根に多く含まれます。誤って食べるとよだれが出たり、吐き気、下痢、けいれんなどの症状が現れます。鱗茎が小さいのでノビルと間違えて誤食することがあるそうです。
花期なら間違うこともありませんが、春は葉だけでおまけに鱗茎が小さくてノビルと間違える可能性があるので、山菜採りをする方は注意して下さい。
毒草による事故は下記のような場合が多いようです。
1.山菜や薬草を採取していて、毒草と見誤ってしまう。
2.薬草として利用していて、用法を誤ってしまう。
毒草による事故の多くは、毒草や薬草に対する認識の欠如あるいは知識の不十分なことが原因と考えられます。 毒草をむやみに恐れる必要はありませんが、事故を起こさないためには毒草に対するしっかりした認識と的確な知識を持つ必要があります。
初心者が山菜取りや薬草の採取をする場合には目的とする山菜や薬草についてはもちろんのこと、毒草についても事前によく勉強しておくことが必要です。 できれば経験の豊富な人に同伴してもらうとよいでしょう。
また、薬草を利用する場合も中途半端な知識では不十分です。 専門家の意見を聞くなどして万全を期して下さい。とにかく、「自信のないものには手を出さない! 口に入れない!」が鉄則。 毒草には十分に注意してください。
誤って毒草を食べたときは
毒草を飲んだり食べたりすると下痢や腹痛など色々な症状が現れます。毒草だと気付いたり異常を感じたりしたら、ただちに胃の中のものをすべて吐き出し、 救急車を呼ぶか、医師の診察を受けましょう。-
その時に食べた毒草のサンプルがあるとさらに良いので持って行きましょう。 事情によって上記の処置のとれないときは、下記の日本中毒情報センターの中毒110番・電話サービスへ電話して相談して下さい。
腸内環境を強化しましょう
私達はいつもすべて体に良いものばかり食べているのではありません。時には身体に不必要様なものであったりあるいは有害なものであったりとたくさんあります。
中でも猛毒なものを食べたり、あるいはボツリヌス菌など食中毒を起こす菌を食べたりして下痢になることがあります。そんな時に軽い症状で難を逃れる方もおられます。
そういう方は腸内環境が整っていた方で、体がいち早く反応して、腸内で処理してくれるお蔭なのです。
日頃から腸内環境を整えておくことは非常に大切な事なのです。下痢の原因が分からない方は腸内環境をしっかり整えましょう。あなたの体が、腸内で改善してくれます。腸内環境を整えるサプリメントがありますので上手に利用しましょう。