牡蠣を食べてひどい下痢になった方は多いのではないでしょうか?日本は四季折々楽しめる食材が豊富です。しかし近年、旬の食材にも変化が来て、それによる下痢が続く原因も増えています。
下痢の原因はミルク牡蠣に
旬以外のものを食べることが多くなった現代では身体の調節機能が狂い、おなかの調子も壊しやすく、下痢が続く原因となっているのです。また、食べ方によっては下痢の原因となるものがありますので注意が必要です。
例えば、牡蠣。牡蠣にあたると大変な思いをすると聞いたことが一度はあるのではないでしょうか。
牡蠣の食べ方で下痢の原因に
牡蠣にあたるとは・・・牡蠣には食中毒を起こしやすいウイルスが潜んでおり、そのウイルスが体内に入ることによって下痢や腹痛、嘔吐などが起こることです。 牡蠣が旬となってきて、牡蠣を食べたことで不調となると、一番に疑われるのはノロウイルスです。ノロウイルスは初期に微熱から始まることが多く、お腹が痛みだし、嘔吐や吐き気となります。 嘔吐や吐き気が止まると今度は水下痢が始まり、脱水症状に陥ることもあります。健康な方であれば2~3日程度で回復すると言われていますが、子供や老齢の方は長い期間苦しむこともあります。 次に腸炎ビブリオと貝毒が疑われます。こちらは春から夏にかけて多いと言われています。貝毒は巻貝と二枚貝では異なった貝毒をもっています。 巻貝は貝自体が毒を持っていることが多いそうですが、二枚貝は毒性プランクトンを貝が食べることで貝に毒が蓄積されてしまうのだそうです。 国内では貝毒による食中毒の恐れはゼロに近いと言われているそうですが、(貝毒モニタリングが行われている為)潮干狩りで採った貝での貝毒中毒は発生してしまっています。
牡蠣は加熱してから食べましょう
貝毒は残念ながら加熱をしても毒が消えることがありません。加熱したから大丈夫ではないのです。潮干狩りはきちんと管理されている安心な所を利用し、どうしても気になるのであれば購入するのが一番安全と言えます。
ノロウイルスは牡蠣に限らず、ホタテやアサリ、しじみなども持っていることがあるのですが、生で食べることを考えると牡蠣が一番危険だと思われます。
アサリやシジミを生で食べるということは聞きません。生食用の牡蠣と加熱用の牡蠣があるのはご存知だとおもいます。加熱用の牡蠣を絶対に生で食べることはしてはいけません。間違いなく、牡蠣にあたります。
海水にウイルスが含まれている
牡蠣は、栄養を摂取するために海水を取り込みプランクトンを餌として食べます。その海水の中にノロウイルスが含まれており、次第に牡蠣の体に溜まってしまうのです。 牡蠣自体がノロウイルスを増やしている訳ではなく、ノロウイルスに感染した人間が糞便をし、下水や生活排水からウイルスが川から海に流れ、その海に流れ着いたノロウイスを牡蠣は海水と一緒に飲みこんでしまい牡蠣の体に溜まってしまうからです。 これは、牡蠣に限らず二枚貝(ホタテやあさり)なども同じことが言えます。
加熱用牡蠣と生食用牡蠣の違いは?
生食用の牡蠣と加熱用の牡蠣の違いは何でしょう。それは、鮮度ではなく指定された生産地(海域)で獲れたかの違いです。お刺身のように新鮮だから生でというわけではないのです。
簡単な言葉で言いかえるならば、きれいな海で取れたものなのか、保健所が指定した海域以外で取れたものなのかという違いです。
カキは一日300リットルもの海水を吸い込み、その成分を吸収し成長してるそうです。ですので、その海域の海水に含まれる様々な成分を体内に溜めています。
河口など湾や沿岸の方が、山や河川からの栄養分やプランクトンが多いので、身も大きくなり、味も濃く美味しくなります。保健所が定期的に水質を検査して、ある成分が規定量以上検出された場合はその海域で取れた牡蠣は加熱用とされるのです。
沖合いに出てしまえば、 水質も良くなり規定値に値する成分も少なくなるのですが、その分、旨味成分や栄養成分も減少してしまいます。
「加熱用」も一定の検査は行いますが、それでも生食用よりは河口や沿岸などの、栄養濃度の高い、含有成分が豊富な海域で育った牡蛎が多いと言えるのだそうです。
健康な方でもお腹の弱い方であっても、食中毒はいつも背中合わせだと思います。あまり気にしすぎると美味しいものも食べられなくなってしまいますので、食中毒にならないように新鮮なものを新鮮なうちに、食べ物を暖かいところに放置しないなど当たり前のことをしましょう。それが下痢にならない最善策だと思われます。
間違っても「加熱用」の牡蠣を生で食べることは絶対にしてはいけません。反対に生食用を加熱してしまうと、身が縮んで食べ応えのないものになってしまうことがあります。
ノロウイルスは熱に弱いですので、加熱してしまうとウイルスは死滅します。加熱する際は加熱用でしっかり火を通せば問題ないですし、その方が美味しく召し上がれると思います。
しっかりと火を通すということが、牡蠣にあたらない為には重要です。中が冷たい牡蠣フライは危険です。
腸内環境を強化しよう!
同じものを食べても下痢になる人、下痢になっても重篤な症状にならない人、全く下痢の症状がない人など様々です。これは腸内環境の良し悪しが大いに関係しています。
腸内環境の良い人はデドックス作用が正常に働き、有害なウイルスなど繁殖しない様に腸内で守ります。一方腸内環境が悪いと腸内で悪い物など見分けが出来なくて、毒素排出が困難になり、腸内で悪玉菌と共に繁殖してしまい、下痢になる、あるいは重篤な症状に陥るなどになりかねません。
それほど腸内環境は重要なものです。下痢になる下痢にならないは腸内環境が握っているのです。下痢改善のためには腸内環境をしっかりと整えましょう。下痢の改善は一段と早くなります。