下痢の原因は豚肉に

下痢の原因は様々あります。精神的なダメージが大きくストレスを抱え込んでしまい下痢に、あるいは冷えが原因で下痢に、生活環境や食環境が下痢の原因となる事があるものです。
下痢が続き慢性的な下痢の状態は体がこのままでは危険ですよと言うサインを出しているのかもしれません。

豚肉を食べると下痢をしてしまう…?

下痢になる、あるいは下痢が続く方はご自分の生活スタイルを見直すチャンスです。その中には悪い習慣となっているものが下痢の原因となっているのかもしれません。

例え自分の好きな食べ物、豚肉が下痢の原因となる事があるものです。

豚肉は捨てるところがないほど、たくさんの部位と調理法があります。ロースやバラ肉、もも、トントロ、たん、豚足、ホルモン、耳、頭など、特に沖縄地方では独特の食べ方で細かな部分まで無駄にしません。

トンカツやポークソテー、焼き肉、角煮、チャーシューと豚肉料理には色々ありますが、共通しているのは、すべて火が通っている事。そうです、豚肉はきちんと火を通さないと食べられない食材なのです。それを怠ると下痢などの体調不良になる事が多々あります。

豚肉は下痢の原因になる

おなかの調子が良くない、下痢や吐き気が続いて調子が悪い…といった時は、食べたものを思い出してみましょう。特に豚肉料理を食べてから症状が出た場合、次のようなことが考えられます。

アレルギー性物質

豚を育てる時にエサをあげますが、養豚場ではその中に色々な物を混ぜて食べさせています。豚を早く大きくするための栄養剤、ミネラルやビタミンなど不足しがちな栄養分、最近では近隣の農家で廃棄されるものを与えるようになっているところもあります。

北海道ではアスパラガス農家が廃棄する、アスパラガス収穫時に切り落とされる茎や牧場でチーズを作成する時に大量に廃棄されるホエーを与えて「アスパラ豚」「ホエー豚」として付加価値を付けた豚肉を販売しています。

●抗生物質が下痢の原因

養豚場では豚舎に豚をまとめていますが、一度病気が流行ると死活問題になりますので病気予防のために抗生物質もエサの中に混ぜています。
その抗生物質が豚肉に残留するとアレルギーを引き起こす原因となります。

●マダニが下痢の原因

また、マダニに噛まれることも原因の一つになります。マダニの唾液には豚の赤身と同じ成分の糖質が含まれています。その糖質で一度体の中に抗体ができます。その人が豚肉を食べると、抗体の反応がアレルギー反応となり、アナフィラキシーショックなど重い症状になる事があります。

マダニに噛まれることは稀ですが、ペットを飼っているお宅は十分注意しなければなりません。

●小麦が下痢の原因

次に一般的な食物アレルギーが要因の場合。普段小麦アレルギーや大豆アレルギーで食べるものに気を使っている方は、加工品の表示を良く見てみましょう。特に作り置きの惣菜で豚肉が入っている場合、調味料に小麦や大豆、卵が含まれていることがよくあります。

ソーセージや漬けタレのパッケージの裏やラベルの下に小さな字で書いてありますので、見落とさないようにしましょう。
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●不完全調理が下痢の原因

豚肉の料理は火を通すのが基本ですが、火の通し方に問題がある場合が考えられます。生肉は消化器官への負担が大きく消化不良の原因となりますが、豚肉には食中毒の原因となる細菌が付着していることが多いので注意が必要です。

細菌にはカンピロバクター、サルモネラなどの種類があげられます。いずれの細菌も熱に弱い特徴があるので、豚肉にしっかり火を通すことが必要です。

カンピロバクターなどの寄生虫の心配もあります。これも熱で死滅しますので完全に熱を通しましょう。少しでも赤味が残ったら再加熱する、レンジに入れるなどのひと手間を惜しまないようにしましょう。

症状

・不完全調理による生肉は消化不良を引き起こします。胃痛や下痢があげられます。

・アレルギー反応として発熱、アナフィラキシーショック、かゆみや発疹などの蕁麻疹。

・細菌の感染は菌の種類にも寄りますが、カンピロバクターは潜伏期間が2~5日と長く下痢、発熱、吐き気、悪寒、頭痛などです。もう一つのサルモネラ菌は8~48時間以内に症状が出始めます。

急性胃腸炎、激しい腹痛、高い発熱、水溶性の下痢(1日10回以上)が続きますが、カンピロバクターに比べてこちらの方が症状が重たいので早めに医療機関を受診しましょう。

豚肉を食べる時に気を付けたいこと

では、美味しく安全に豚肉を食べるにはどうしたらよいでしょうか?確認事項をしっかり押さえて調理をしましょう。食中毒を防ぐポイントは食材を冷やす、キチンと加熱する、迅速に料理をすることです。

・スーパーでは豚肉が冷蔵ケース、もしくは冷凍ケースに陳列されています。購入後、すぐに冷蔵庫や冷凍庫へしまいましょう。

・豚肉の中まで火を通すこと。少なくとも中心温度が75度で1分以上の加熱時間が必要です。豚肉は色が変化するのでわかりやすいですね。赤味を残さないように加熱します。

・迅速な調理とは、時間をかけて調理することが悪いのではなく各工程ごとの調理時間を守り、だらだらと時間をおかないことです。また調理器具を衛生的に保つことも必要です。

妊婦さんは?

豚肉の中にはビタミンB1や鉄分、たんぱく質など妊婦さんが摂取したい栄養が入っています。特に妊婦さんは細菌の感染に気を付けたいので、カンピロバクターなどに注意が必要です。豚肉を食べる時は加熱時間を長めにとるよう心がけましょう
臨月の下痢

赤ちゃんの離乳食で豚肉を使うのはいつから?

赤ちゃんは5~6ヶ月ごろから離乳食が始まります。初めての食事は重湯の様な消化のいい物から「食べる練習」をします。
このころは消化器官が未発達なので、食べ物に少しずつ慣れながら消化器官が作られていく期間が必要です。

離乳食はお米やおイモなど炭水化物から始まり、少量のたんぱく質(卵、牛乳、白身魚)へとステップアップしていきます。お肉は消化に時間がかかるので、離乳食では半年ほど経ってから、あげましょう。

ペットに豚肉を食べさせてもいいの?

犬などのペットに豚肉をあげてもいいものでしょうか?ペット用の食品パッケージを見ると、鶏のささみを使ったおやつやペットフードが多いことに気が付きます。豚肉、牛肉はたんぱく質として血や肉を作りますが、バランスよく食べさせたいので豚肉だけでなく野菜なども一緒にあげましょう。

豚肉はきちんと加熱調理を!

豚肉を食べる時は、キチンと加熱をして調理することを心がけましょう。また調理器具は衛生的に保つようにします。生肉を切ったまな板で野菜を切ったり、包丁を使い回すことの無いように、その都度洗剤で洗ってから使いましょう。

まな板や包丁が原因で自家中毒になり、下痢になる事がありますので、調理器具は清潔を保つようにしましょう。

またここで紹介したアレルギーや食中毒の症状は、人それぞれで個人差があります。また、すべての原因が豚肉とは限らないので、体調が悪くなったら早めに医療機関を受診に心がけるとともに、大人になってからアレルギー物質の検査をするのもよいでしょう。

何が原因か専門機関で調べてもらい、日頃からアレルギー物質を摂取しないようにするのも、下痢を回避する上で欠かせない自衛の一つです。
腸内善玉菌が善玉菌が多い腸内環境にしよう!

下痢の改善は腸内環境から

脳が死んでも人は生きることが出来ますが、腸が死ぬと人は生きていくことが出来ません。それほど腸は生命活動に重要な役割を持っているのです。

「元気の元は胃腸から」と昔から言われている通り、健康になるためには腸が元気、つまり腸内環境が良好である事が必要なのです。下痢は重篤な病気になる前の症状かもしれません。今のうちにしっかりと下痢を改善していきましょう。腸内環境を整える最適なサプリメントがありますので、上手に利用してみましょう。